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フィジカルスポーツとは違う!eスポーツ独自の魅力とは?

どうも、ワーホリスマブラ―のMichiと申します。

以前の記事で、eスポーツは、競技であるということについて書かせていただきました。

記事で述べているように、生み出される熱狂、勝つために鍛錬が必要、などフィジカルスポーツに似た部分もありますが、eスポーツの名の通り、従来のスポーツとは異なる部分も存在します。

当然、フィジカルスポーツにもeスポーツにはない魅力があります。このブログではeスポーツのことを中心に書いていますが、僕も昔は海外のサッカーリーグやNBAなどをよく見ており、夢中になっていたものです。生身の人間がやっているからこそ、すごい速度で動いたり跳んだりしている姿には目を見張りますよね。

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そして、eスポーツにも、フィジカルスポーツではなかなか見られないような特色、魅力が存在します。

今回の記事では、eスポーツ特有ともいえる3つの魅力について、紹介していきたいと思います。

1. フィジカルの差が関係ない。

フィジカルスポーツでは、フィジカルと名がつく通り、肉体的要素で各種競技に対する有利不利が決まることがあります。

例えばバスケットボール。

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一般的にバスケットボールは、身長の高い選手が有利なスポーツとされています。なぜならバスケットボールでは、おおよそ地上から3mの高さにゴールが設置されてあるからです。

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ゴールの位置が高ければ、選手の身長が高いほど、ゴールにボールを入れやすい。また、ディフェンスの際にも相手のシュートを阻止しやすい。これは自明の理ですよね。

しかし、eスポーツはどうでしょうか。

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当たり前ですが、テレビゲームにおいて、身長の高さ、筋肉の付き方といった体つきは関係ありません。eスポーツでは、ゲーム内の条件が同じであれば、ボタンを押すことで生じる効果は同じ。大人、子供、身障者、男性、女性、誰でもコントローラーさえ握れば対等なのです。

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僕もよくオーストラリアでのスマブラの大会に参加していますが、中学生くらいの小さい子が大人を負かすこともありますし、車椅子での参加者もちらほら見られます。

eスポーツは、その点でプレイヤー間の垣根が低い競技なのです。

ちなみに、その老若男女楽しめるという特色に着目して、新しい海外ドラマが作られているようです。とても楽しみですね。

2. 戦術の幅を圧倒的に広くするキャラクター選択!

eスポーツもフィジカルスポーツも、戦術が勝敗を大きく左右する競技です。

例えばサッカーは、ルールこそ単純なものの、かなり細かく分類できるほどの戦術があります。

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具体例を挙げると、

細かいボール回しで相手にボールを渡さないティキ・タカ
自陣でボールを奪った瞬間一気に攻めるカウンター

などがありますね。

そして、eスポーツにも当然戦術は存在します。どのボタンを入力し、どの技を中心に攻めるか。格闘ゲームの場合は、相手に間合いを詰められた際にはどのような方法で切り返すか、など、プレイヤーが違えば、戦法はそれぞれです。

しかし、eスポーツには、その戦術の数を何倍にもしている要素があります。

それが、「キャラクター選択」です。

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eスポーツの醍醐味ともいっていいかもしれませんね。

キャラクターが異なると、多くのステータスが異なってきます。

具体的には、

・各種ボタンによる攻撃方法
・キャラのスピード、挙動
攻撃力や防御力、体力

などが挙げられます。

キャラクターが違うだけで非常に大きな違いが生まれるため、2本先取、3本先取の試合では、相手のキャラクターに合わせて使用キャラクターを変える、ということがしばしばあります。

フィジカルスポーツでも、インターバルの間に選手を交代したり、個人競技の場合は攻め方をマイナーチェンジしてみたりなどといった戦略を立てることができると思いますが、

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eスポーツでのキャラクター変更を格闘技で例えるなら、序盤はボクシングで戦ってきた相手が急に胴着と竹刀を纏って剣道のスタイルで戦ってくるといった感じでしょうか。

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セット中のキャラ変更が上手く働いた例をご紹介します。毎年アメリカで2月頃行われている大会Frostbiteの試合動画になります。最初のセットを先行されたTweek選手は、使用キャラをポケモントレーナーからウルフに変更。見事功を成し、セット数3-1で勝利しています。

そして、『大乱闘スマッシュブラザーズ Special』では、プレイヤーが使用可能なキャラクターは現在総勢80体。全キャラクターの戦術に関しては、未だに攻略が追い付かないほどです。

eスポーツには数えきれないほどの戦術が存在し、今もなお新しい戦術が開拓されつつあるのです。

3. コンマ数秒の反応差で試合が決することがある。

ゲームの世界ではコンマ数秒の間に多くの事象が変化していき、プレイヤーもそれらの事象を把握しつつ、ボタンを的確に入力して勝利を目指さなくてはいけません。そのため、ほんのわずかな時間入力が早かったか遅かったかが勝敗を決めることもあります。

こちらが、それを体現した試合動画です。

同じくFrostbiteの動画となります。ジョーカーを使用しているのはMkLeo選手。世界ランキング1位の現在最強と言っても過言ではないプレイヤー。

対するは、先程の動画にも登場しました、我らが日本の誇る世界最強のパックマン使い、てぃー/Tea選手。全日本人プレイヤーの中でも5本の指に入るレベルの実力者であり、パックマンというキャラクターを使わせたら全世界で右に出るものはいないという国外でも有名なプレイヤーです。

試合はどちらも譲らない展開となり、2対2のフルセットで迎えた5セット目のラストストック。どちらかが撃墜されれば勝敗を決するといったシチュエーションで、見事勝利をもぎとったのはMkLeo選手でした。

ここで、最後の決め手となった、3つの行動について考察していきたいと思います。

①ジョーカーの上スマッシュ → 空振り

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②パックマンの横スマッシュ → ジョーカーがガード

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③ジョーカーの下スマッシュ → ガードが間に合わずヒット → 撃墜

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①で隙の大きい攻撃を外してしまったMkLeo選手に対して、てぃー選手はそれを咎めようと吹っ飛びの強い横スマッシュでとどめを刺そうとしました。当たったかと思われました、が、ギリギリのところでガード。逆に隙を晒してしまい、撃墜、といった流れです。

それでは、②の行動はあとどれくらい早ければガードされずにヒットしていたのでしょうか。


その時間なんと、たったの3フレーム。つまり、0.05秒相当です・・・


この0.05秒というわずかな差が、勝敗に直結したわけです。

動画の最後で非常に悔しがってるてぃー選手が印象的ですが、悔しがらないわけがないでしょう。

一瞬のうちの判断と、素早いボタン入力が必要になってくるeスポーツ。各大会では、こういった手に汗握る攻防が必ず見られます。

おわりに

今回は、フィジカルスポーツと比べた、eスポーツ独自の特徴、魅力について書かせていただきました。

これを機にeスポーツに興味を持ってもらった方は、大会に行ってみたり、ストリーミングの配信を見てみたりしてみてはいかがでしょうか。皆さんがeスポーツの世界にのめり込むことを祈っています。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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