見出し画像

当事者になる ②ケアマネさんと会う

「老人施設に移るから」と伯母に宣言された私。
まずはケアマネさんに会わなければ、と思い、連絡先を伺いました。

ケアマネさんについては実は過去に苦い経験があります。
それはコロナ禍になる前位だったかと思います。
「〇〇歳になったら」をまた更新した伯母のことをこのまま身内と
して放置して良いのかを相談するためにケアマネさんに電話をして
お話したことがありました。
一通り私の話を聞いて担当のケアマネさんは、まず一言こう言いました。
「あなたの出番はまだです。」

「今、伯母さまは進化を遂げている。介護保険を利用してヘルパーさんを
 依頼し、自分の生活を支え始めている。
 そして、デイケアに行き、新しいコミュニティに参加する気力がある。
 あなたの出番は伯母さまが自分で『もう無理だ』と言ったとき、
 もしくは病気になり自分で判断が出来なくなったとき、そんなときは
 こちらから連絡するのでそのときには判断をしてください。」

その時のケアマネさん、今ならその言葉をよく理解出来ます。
でもその時は「身内じゃないのに何が分かる?」と思った私がいました。
今の担当のケアマネさんはその方とは違う方、若干ホッとしながら
こちらから連絡をして、顔合わせの日程を決めていただきました。
ケアマネさん、Sさんとしましょう。
Sさんと伯母はすでに信頼関係が築けていて、初顔合わせの私はまるで
二人のお茶会に呼んでもらったような感じでした。
「まだ洗濯とかは自分で出来るから食事がつく、自由度の高い施設が
 いいの。」という伯母のリクエストをうまくまとめていきました。
そこから施設紹介を請け負う会社の担当者Mさんへ引継ぎです。
私がSさんにお目にかかったのはこの時のみでした。

「人生は『一期一会』の繰り返しだよ。」
亡くなった父の言葉が胸に響きます。
今回の終活活動の終盤にいる今、まさしく『一期一会』の繰り返し
であったなあと実感しております。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?