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当事者になる ⑩通信手段に困る

引越から3日後、無事に家中の不要品を撤去し終えて。
あとは細かな事務手続きと不動産売却に向けての手続きのみ
になりました。
ここまでの拙文を読んでくださった方、本当にありがとう
ございます。

淡々とすんなりと伯母の転居は進んだような印象を受けている、
そう思慮いたしますが、ここで私がどうにも困ったことが一つ
ありました。

それは転居に伴い、今までの通信手段「固定電話」が使えなく
なったことでした。
そう、伯母は携帯電話やスマホをもっておらず、スマホを以前
契約したことがありましたが、なんと4日で解約するという
出来事があり、「固定電話」に拘っていました。
伯母が自宅に住んでいた時、私は訪問できない週末は電話を
かかさずかけて伯母の健康状態や状況を伺っていました。

伯母の引越は市内での引越でしたが、交換局の関係で旧番号を
引継ぐことが出来なかったこと、入居した施設の部屋には回線
を引く環境になかったこと。
これを解決するのに、およそ2か月かかりました。

その間、私は常に次に施設の部屋を伺うときの約束をして
帰宅するということを繰り返します。
電話がつくまでは殆ど毎週のように伯母のところに行って
いたことをカレンダーを見て気づきました。

引越を経験された方はご存じのことかと思いますが、電話
関係は契約者本人からの連絡でないと、受付も回答もして
いただけません。
そのことを知らなかった私は何度か痛い目にあいます。

また、実際に電話の契約の際には確認書類で難航します。
運転免許証がなく、パスポートも失効している伯母。
公的な証明書類を入手するまで時間がかかりました。
7月半ばにIP電話の番号を新規取得し、部屋に電話機
ユニットを設置して、初めての通話が出来た時。
「やっとこれで安心できる」とほっと胸を撫でおろしました。

この「固定電話」が無かった2か月。
その間にも不動産屋さんとの手続きや、引越にまつわる
事務処理は発生しておりました。
私が伯母との連絡手段をどうしていたか、というと。
古典的なのですが、伯母あてに手紙を書いては投函する
ことを繰り返していました。
特に手続き関係は必要になる書類や判子(種類も)
があり、また相手があることなので待ち合わせ場所や
時間を明記する手紙を書きました。

これが意外に伯母には好評でした。
要点を得ていて、何度も読み返しが出来る、最後は手紙
をチェックリストにしていたようです。
伯母は特段耳が悪かったわけでも目が悪かったわけでも
なかったので出来た解決手段でした。

ここまで、伯母の転居について書き連ねてきましたが、
次の投稿は、「当事者になる」という視点で語り、この
テーマについては終わりにしたいと思います。





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