カード

スタンプカードみたいに

スタンプカードが好きだ。
夏休みに首からぶらさげていたラジオ体操のカードとか、街なかのスタンプラリーとか、お店でもらうポイントカードとか。
いっぱいになったときの特典はそんなに重要じゃなくて、仕切られたコマの中にスタンプが埋まっていく高揚感がいい。
あといくつで満了、ここまでやれば達成!っていう余白が視覚化されるところもいい。
だから、洒落たショップで作ってもらうポイントカード(だいたいはメンバーズカードと呼ばれている)が電子式だったりすると、ちょっとさびしい。

カードに押されたスタンプを見ると、綿々と流れていってしまう時間の一部分をピンで留めてもらったような気がする。
服を買った、髪を切った、お茶を飲んだ……って、特筆するべきことでもない出来事が、少しだけ大切な記憶になって、ていねいに扱われていく。

今日からnoteを始めます。
とりとめのない雑記が、何かの折にふと振り返ったとき、スタンプカードみたいな役割を果たすといいなと思う。