青山美智子

作家。1970年生まれ、双子座O型、横浜市在住。温かいお茶が好きです。https://…

青山美智子

作家。1970年生まれ、双子座O型、横浜市在住。温かいお茶が好きです。https://twitter.com/michicoming

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    雑記、ときどきお知らせ。

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    11/9発売『お探し物は図書室まで』に関するお知らせやら日記やらです。

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5周年記念作『いつもの木曜日』

8月26日は、私にとってとても大切な日です。 どの日をデビュー日とするかは人それぞれだと思いますが、私は『木曜日にはココアを』の発売日としているので、私の作家としての誕生日なのです。 おかげさまで、今日、無事に5周年を迎えました。 たくさんの方々の支えでここまで書き続けてこられたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。 そして今日、『いつもの木曜日』が宝島社より発売となりました。 『木曜日にはココアを』の、その後ではなく「その前」のスピンオフ12編+特別掌編の計13話です。

    • 『マイ・プレゼント』

      水彩画家、U-kuさんのアートに私が文章を添えたアート×ショートショート集『マイ・プレゼント』。PHP研究所より発売中です。 編集さん、デザイナーさん、広報さん、『赤と青とエスキース』のチームで制作。それぞれの持ち場で妥協のない一冊となりました。 発売は7月13日だったのですが、その前からもその後も、たくさんのイベントやプロモーション活動の場をご用意いただきました。 自分自身の大切な記録として、ここにまとめて残しておきたいと思います。 まずは、初の試み、6月から8月まで

      • 『ただいま神様当番』お当番になった日。

        2022年5月10日、『ただいま神様当番』が文庫になりました。 <あらすじ> ある朝、目が覚めると左腕に「神様当番」という大きな文字が。 神様当番が回ってきた人は、神様の願い事を叶えなければなりません。 毎朝同じ時間にバス停で顔を合わせる5人のお当番さんの物語です。 文庫版は、装画を手掛けてくださったミニチュア写真家の田中達也さんとの特別対談も巻末に収録されています。田中さんとの初のドキドキ(←私は)対談、けっこうなボリュームでなかなかディープなお話をしております。 帯に

        • 本屋大賞のこと。

          『赤と青とエスキース』が2022年の本屋大賞で2位をいただきました。 書店員さんのあたたかな応援を、心からありがたく嬉しく思っています。 本当にありがとうございました。 小説というのは、どうしても作者である私の名前ばかりが表に出てしまうのですが、この作品は今まで以上に、書き上げて本になるまでにたくさんの方々が関わってくださっています。どの出会いがひとつでも欠けたら、あるいはあらゆる出来事のタイミングが少しでもずれていたら、まったく違う本になっていたでしょう。 物語を創作する

        5周年記念作『いつもの木曜日』

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        記事

          「コトノハ」ものがたりの世界2022

          3月6日(日)、MBSアナウンサーによる「コトノハ」朗読公演のため大阪へ! 『月曜日の抹茶カフェ』を朗読していただきました。 もうほんとうに、言葉にならないくらいすばらしかったです! 本編12章のうち、1章と12章を続けて上演していただきました。 2020年の3月にもコトノハで『木曜日にはココアを』を朗読していただくことになり、楽しみにしていたところ、開催直前に有観客が難しい状況になり急遽Youtube生配信へと変更。 そのときのアーカイブ動画がこちら! 【朗読】「木曜

          「コトノハ」ものがたりの世界2022

          『赤と青とエスキース』のこと、いろいろ。

          7作目の小説『赤と青とエスキース』、PHP研究所より発売中です。 1枚の絵画をめぐる、5つの愛の物語です。 PHPの編集者、北村さんから小説執筆のお話をいただいたのが2年前。 「『木曜日にはココアを』は、場所が横に動いていて、  『鎌倉うずまき案内所』は、時間が縦に動いていました。   今度はモノが斜めに動くような小説を書きませんか?」 そんなご依頼でした。 面白いことを言うなあ、と思いました。 それでは、「モノ」を「絵」にしましょう。一枚の絵が、いろんな時代といろ

          『赤と青とエスキース』のこと、いろいろ。

          『月曜日の抹茶カフェ』発売中です

          6作目の新刊『月曜日の抹茶カフェ』宝島社より発売中です。 東京と京都とつなぐ、12ヵ月の物語。『木曜日にはココアを』の続編ですが、どちらを先に読まれてもお楽しみいただける構成となっております。 素敵な装画を手掛けてくださったのは、ミニチュア写真家の田中達也さん。 田中さんとのコラボレーションはデビュー作から今回で5作目となりました。いつもいつも、私の小説をとてもていねいに読み込んでくださり、物語に対する深い愛情をもって表現してくださっています。本当に感謝しかありません。

          『月曜日の抹茶カフェ』発売中です

          本屋大賞から受け取ったもの

          『お探し物は図書室まで』が2021年の本屋大賞で2位をいただきました。 関わってくださった方々、おひとりおひとりに感謝でいっぱいです。ありがとうございました。 発表から10日ほど経ち、体も頭の中も慌ただしく動き回っていたところからようやく、落ち着いて振り返る時間ができました。 お祝いのお言葉をいただいたり、「2位」と書かれた帯が巻かれたりと、とても嬉しい気持ちで満たされる一方で、風呂掃除などしているときにふと「あれは本当のことか」などとスポンジを持ったままぽかんとしたりもし

          本屋大賞から受け取ったもの

          文庫版『鎌倉うずまき案内所』発売中です

          2019年に単行本で刊行された『鎌倉うずまき案内所』が文庫になりました。現在、令和3年を迎えていますが、私が単行本の原稿を書いているときはまだ平成でした。いつのまにそんなに時間が経ってしまったのかと、あらためてそのスピードに驚愕し、一日一日を大切にしなくてはと思います。 そして、予想もつかぬ事態になった令和を想い、書店さんが普通に開いているのもそれだけで本当にありがたいことだと身にしみて感じています。 鎌倉を舞台に平成の30年間を6年ごとにさかのぼっていく、6人の迷える人々の

          文庫版『鎌倉うずまき案内所』発売中です

          相田樹音さんのこと。

          私がストリップ劇場に行っているというと「男性が行くところですよね?」と言われることがたまにあるのですが、そんなときは「すべての性別の方が楽しめる場所です」と答えています。 「裸になるんですよね?」とも訊かれます。最終的にはもれなく脱ぐんですが、私にとってストリップの踊り子さんはどちらかというと「着ている」イメージのほうが強い気がします。 演目に合わせて趣向を凝らした衣装、小道具、音楽、ダンス。踊り子さんがどんな役を「着る」のか、ひとつのステージごとに考えられたテーマを軸にそ

          相田樹音さんのこと。

          みんなで。(本屋大賞ノミネートのこと)

          『お探し物は図書室まで』 2021年本屋大賞にノミネートしていただきました。 お知らせを受けてからばたばたと落ち着かない日々が続いていたのですが、発表後10日ほど経ち、ようやくほっとお茶を飲みながら喜びを噛みしめています。 書店員さんの一次投票は3作。一年間に発行された膨大な数の作品の中からたった3作を選ぶって、ものすごく大変なことだと思うのです。そのうちのひとつとして、あの小説を推してくださった書店員さんのことを思うと、感謝で胸が熱くなります。これからも書いていこう、書い

          みんなで。(本屋大賞ノミネートのこと)

          扉を開けて。

          石井ゆかりさんの『3年の星占い 2021-2023』(すみれ書房) 「はじめに」まで読んだところで、前回、前々回をあらためて読み返してみました。 過去の私が付箋を貼ったところには、興奮気味に赤線が引いてあり… そこを読んでいたら、 石井ゆかりさんの占いは「未来を当てる」というよりは(いや、ほんとに普通に当たるんですが)、自分に「思い当たる」んだなあ、 と腑に落ちました。 2018-2019-2020版を再び読み込み、帯の言葉に激しくうなずいています。全国に双子座さん

          扉を開けて。

          『お探し物は図書室まで』発売中です

          今さらの記事になってしまいましたが、新刊『お探し物は図書室まで』発売中です。 本当にすばらしいカバーに仕上げていただきました。 裏には座り猫。 帯に書店員さんたちの嬉しいコメントを掲載させていただいております。 背表紙のラベル(のデザイン)も、それはもう素敵なのです! 作品イメージをモチーフにしたPR用のお絵かき。 息子(高2)に教えてもらって、アイビスペイントXを使いました。ど素人感丸出しのイラストですが、そこは味ということで……。 探し物を手伝ってくれる(かもしれな

          『お探し物は図書室まで』発売中です

          『お探し物は図書室まで』カバー撮影

          書影が公開されましたので、撮影のときのことなど。 9月某日、カバー撮影。 私は外部スタッフの方々とお会いする機会がほとんどないので、ご挨拶を兼ねて、見学させていただきました。 編集担当の三枝(さいぐさ)さん、ブックデザイナーの須田さん、カメラマンの小嶋さんと集合。撮影場所は、作中に出てくる羊毛フェルトを作ってくださった、さくだゆうこさんのアトリエにて。 もう本当に、インテリアとかそこに流れている空気とか、何から何まですてきなのです。 ここでワークショップなどもされている

          『お探し物は図書室まで』カバー撮影

          リモート読書会

          先週、ポプラブッククラブの会員さんたちとリモート読書会が開催されました。 ポプラブッククラブは、月に一度、おススメの本やPR誌などが届いたり、会員同士でブックトークの場を設けたりするポプラ社さん独自の文芸部です。 この9月は、ブッククラブの方々に『お探し物は図書室まで』のプルーフをお送りいただいたそうで、いや、校閲さんの手が入る前の書きっぱなしの原稿でいいんですか?……私ので喜んでいただけますか?……と、内心ガクガクと恐縮しまくっておりました。 そして当日、あらかじめ申

          リモート読書会

          新刊『お探し物は図書室まで』11/9発売です

          お知らせです。 11月9日に、ポプラ社さんより新刊が出ます。 『お探し物は図書室まで』 私にとって5作目の小説です。 発売まで少し時間があるので、ちょこちょこと経過をお知らせしていこうと思います。 ポプラ社さんにプルーフを作っていただきました。 本になる前に、主に書店さん向けに原稿をまとめたものです。 (表紙はプルーフ用で、実際のカバーは制作中です) ご興味のある書店員さんがいらっしゃいましたら、こちらのフォームよりお申込みくださいませ。 『お探し物は図書室まで』プルー

          新刊『お探し物は図書室まで』11/9発売です