新年の挨拶 その1 ―トクマルシューゴ

これを書いているのは2021年1月中旬すなわち新年です。(「2001年宇宙の旅」から20年後の世界!)
「あけましておめでとう」がこんなにもモヤっとした言葉に感じたのは初めてです。

昨年2020年2月、自分が参加予定だったイベントの中止連絡が入りました。新型コロナウイルス感染症による影響で中止となったイベントとしては早い段階のものだったと思います。
3月に入ると、怒涛のようにライブイベント/フェスの中止の連絡が飛び交い、4/7には緊急事態宣言が発出。
4月に開催予定だった、この『ミチバタ音楽会』も中止となり、
5月ゴールデンウィーク直前に自分主催のトノフォンフェスも中止発表。
夏フェスやイベント出演予定も全てなくなりました。
ほぼ家から出ませんでしたが、シングルを2曲リリースし、トノフォン(リモート)フェスを開催しました。(良き配信イベントでした)

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そのうち自粛期間もあけ、夏が過ぎてからは感染者数も一旦はピークアウトしていくのと共にイベントも少しずつ再開しはじめました。
ライブハウスで感染してしまう人はいましたが、初期ほどニュースにはならなくなってきました。Go Toキャンペーンが始まり、ZOOM飲みなんてのも飽きられていた時期だと思います。
ほとんどのライブ会場では100人も入れられない状況が続いていますが、
客数を半分に減らし2回公演するワンマンライブも増えました。11/4には東京ドームで1万7千人のお客を入れてライブをやったというニュースも聞きました。

自分はライブもなく、CMやドラマや映画の音楽制作にも携わっていたため変わらず家にいて(特に外に出る用事もなかっただけですが...)、本当にほとんど人と会っていませんでした。たまに人と会う度に「最近はどんな感じ?」とお互いに状況確認する日々となっていました。

そして冬が来てまた状況が変わってきました。12月にはワクチンが異例のスピードで開発されアメリカやイギリスなどから接種が始まりました。
日本では年末に感染者が一気に増たことをきっかけに、
2021年1月7日、緊急事態宣言がまた発出されました。内容はご存知の通り。
経済とウイルスを同時コントロールしようとする矛盾を孕んだバランス。「アクセルとブレーキを同時に踏む」という表現が出ていましたが、まさにそんな政策をされているように伺えます。

ちなみにアクセルとブレーキを同時に踏むと、通常ブレーキが勝ち、車は止まります。

...さておき、

実は今週末、1/23に「ミチバタ音楽会」のスタッフで集まり配信イベントをやろうと思っていたのですが、告知しないまま一旦中止としました。
このミチバタ準備室のことをお話しつつ、ライブもできたらと思ったのですが、また状況を見つつやれたらと思っています。

風邪やインフルエンザがいなくならないのと同じように、このウイルスも100年後にも存在していそうなのは想像に難くないです。
今後どんな対策が一番有効とされていくのかはわかりませんが「対策とコントロール」は重要だと思われます。

新型コロナウイルス感染症についての考え方は、それぞれ異なると思いますので、今回は、その「それぞれ」の一例として、『ミチバタ音楽会』のスタッフのひとりとして、「いま現在の自分の場合」をお話しします。
(他のスタッフや演者は、それぞれ違う考えを持っていると思いますので、その辺りはご理解いただけたら幸いです。)

イベントに行きたいと思っている方が「あ、こういう人がいる場所なんだな」というリスクマネージメントがとれると思いますので、その判断材料のひとつとして読んでもらえたら幸いです。

もちろん国が推奨してるような一般的な対策しかやっていません。
ただ、やはり場所によって対策の違いなどの雰囲気や傾向があると感じます。なので、一般的なことも含めて、自分の傾向を、あえて書くことにします。(なんせお互いに困ってるんですから!)

いま現在の自分の対策は、換気、マスク着用、アルコール消毒(もう手がボロボロです)、うがい、手洗い、手を口に触らない、食事中に大声でしゃべり合わない、です。手すりにあまり触らない、などもあると思います。
そのなかで、あまり気にしすぎない、ということも意識しています。ストレス対策です。監視するのは苦手ですし、自分も忘れてしまうこともあるので100%徹底できてます、とは言い切れません。

PCR検査は仕事上の感染拡大防止対策として数回受けています。
持病や肺に疾患もありません。健康診断でも問題ないので、おそらく健康体ですが、やはり感染してしまう可能性はあると思って生活しています。
第一希望としては、気付かないレベルの超軽度で感染して、その日のうちに検査で陽性とわかって、誰にもうつさないまま、後遺症もなく、永遠の抗体をもってしまいたいものですが...。どうにか早くこのウイルスがもっと弱い方に変異してもらえると嬉しい、と願う日々です。

という感じなのですが、全く一緒です!という人はむしろ少ないのではと思っています。少なくとも対策の徹底さや強度は異なると思います。
このウイルスに対しての「考え方の違い」でモヤモヤしてる人も多いと思います。
仲良い友達や家族と意見が違ってショックだった..、なんて細かい出来事は多々起きていると思います。国や居住地によっても大きく違うはずです。
劇場とライブハウス、この似たような2つの会場だけを比較しても考え方が違っているように感じます。
でも今回のことに関しては、わからないことだらけで、意見が違うことが当たり前、だと思った方がストレスがないと思います。(普通の風邪でも、薬は飲まないとか、ネギを首に巻くとか、強い酒を飲むとか、今だにいろんな考え方がありますし)
不安定で悪いムードが続くと、悪者を探し攻撃しあってしまう動物的心理は悩ましく、おそろしくありますが、
わからない事柄に対して、こういう考え方はどうだ?それはどうなんだ?そういう考え方もあるのか。こういうやり方もありなんじゃないか?とぶつけ合うのはポジティブなことだと思います。
学び考え修正し予測し続けることは良いことだと思っています。

そして...、

長くなってきたので2回に分けることにします。
次回は、そのイベントについてお話しできたらと思います。

来週につづく!

トクマルシューゴ

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