ポートフォリオ作ってみた
絵描き、とくにアナログ絵描きにとって必要不可欠なもの。
それは、大量の画材である。
絵を描き始めてから定期的に使用ツールの見直しをしているが、選出における最優先事項は「コスパがよい(高い)こと」だ。愛用しているインクは50mlの瓶で2000円ほど。字面だけ見ると割高に思えるが、ひとつ購入すればしばらくはなくなることがない。
経費の工夫はしているものの、支持体となる紙はすぐになくなってしまうし、大判の紙、ましてや公募や出展用に100号サイズの絵の制作をするならば、数万は持ち出しが必要になる。インクの線画に特化しつつあるが、アクリルガッシュや水彩絵の具も使ってみたいし、色鉛筆や油絵の具にもゆくゆくは挑戦してみたいし、となるとお金が足りない、全然足りない。
ーーそんな悩みの中で発見した画期的な制度が、こちら。
最大7名の作家に、1年間でトータル30万円分の画材の提供を受けられ、かつ翌年もホルベインの画材を半額で購入できるとのこと。
これは一か八か出すしかない!
ということで、8月に入ってからはケータイアプリやらネカフェやら壊れかけのノーパソやらを駆使しながら、生まれて初めてのポートフォリオ作成を行なってみた。
完成品の一部がこちら。
指定がいくつかあって、ページ数やキャプション、200字以内のレポートなど、必要項目を確認しながら、数年ぶりにInkscape大先生の力をお借りして作成を進めた。すごく頑張った。
大学のときに選択コースや就職先によってポートフォリオを作っていた同級生はいたが、当時のわたしはポートフォリオとは縁もゆかりもない職種にばかり応募していた。まさかこの歳になって作成することになるとは思わなんだ。
ショートカットキーどれ使ってたっけ? からはじまり、画像の埋め込み、クリップの作成、思い出すことは山積みだった。
でも、あの頃に課題で図面を見栄えよく配置したり、レポートを無駄に可愛く作ったりしていたときの感覚が徐々に蘇ってきて、途中からはノリノリだった。もちろん、その道の方々と比べると大した技術もない小童だが、自分なりにフォントや余白の位置や絵の配置を考えて工夫するのが大切なのだ。
完成したポートフォリオを印刷してファイリングして、今週中には郵送予定。スケジュールに余裕もあってホッとしている。
ポートフォリオは一度作ってしまえば営業活動にも使えるから、のんびり出版社とか貸ギャラリーとかに持ち込みもしたい。これはもう少し生活が落ち着いてからになるけども(絶賛就活中)。
いろいろ忙しくなってきたけど楽しみだなあ。
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