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あの日の記録

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エッセイともコラムとも違う、日記的な、覚えていたいエピソードの記録。
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#コラム

自分に似合う色を見つけていく

 巷で話題のパーソナルカラー診断というのを、大学生の頃に受けたことがある。大学内の就職支援の先生がたまたま資格を持っていて、以前から興味があったので友人と受けに行ったのだ。 +++  自分に似合う色に興味を持ちだしたのは、中学生のとき。  いわゆる「差し色」というものに心惹かれて、大変下手糞ながらも色んな色の服を試して着ていた時期だった。今なら絶対に着ないようなはっきりとした赤や青、ショッキングピンク、青みの深い紫。いやどこで買ったんだよと言われるような服ばかりだったが、

素敵な人に素敵だねって言える人になりたい。

 街中を歩いている人をさりげなく観察する癖がある。高校生の頃までは、知り合いが近くを通りかかることにも気づけなかったから、大学に上がってから癖になったんだと思う。  そんなとき、すてきだな、と目を惹かれてしまうようなご婦人がいる。彼女たちは、白髪を綺麗に結い上げていたり、毛先をピンクに染めて遊ばせていたり、真っ赤なルージュをつけていたり、春色の黄色いストールを巻いていたり、ハイヒールを履いていたり、アンティークのアクセサリを身に着けたりしている。  年を重ねながらなお一層