荘司美智子

福岡県出身、千葉県いすみ市在住。一級建築士。 日本建築に習い、骨組みの美しい建築設計を…

荘司美智子

福岡県出身、千葉県いすみ市在住。一級建築士。 日本建築に習い、骨組みの美しい建築設計を志しています。 2023年夏、自邸の設計完了。建物の骨組み(柱・梁)のほとんどが化粧(現わし)の家。 いよいよ工事に入ります。伝統と革新。技術と知恵の結集からなるものづくりの過程をつづります。

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最近の記事

内部壁 杉板張り

2024年 4月 8日 内部壁の杉板張り( 上小、厚15ミリ×幅150、本実) 無垢の板は、調湿効果があり、汚れも目立たず暮らしの中で気を遣わなくていい。子ども室、納戸、押入、トイレなどを板張りとした。 経年変化が楽しみだ。 2階の真壁部分は、板をどうやって張っていくか? 大工さんと話し合い納まりを決めた。 勾配屋根のある部分は、上から張っていき、大垂木下端に見切りを入れる。 最後の板は、真鍮釘打ちとした。 『アルプスの少女 ハイジ』 干し草ベットがある小屋裏部屋に憧れて

    • 襖と引手

      2024年 4月 3日 家族で上京。 襖と引手を選びに東京松屋ショールームへhttps://www.tokyomatsuya.co.jp/ あらかじめ見本を取寄せ、目星を付けていたものの 実際に実物大のものを見ると印象が異なる 目が肥えてくると、色々上等仕様になる傾向。悩ましい。 ■越前鳥の子 https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/402471  そして、竣工後

      • 外壁 杉板下見板張り

        2024年 3月18日 杉板特一等赤身荒木 幅180×厚18×長4000 真鍮スクリュー釘打ち 杉板下見板張りは初めてのチャレンジ。 壁が斜めになるので、納まりの難しい部分が多々あった。 外壁に使用された杉板は、節がほとんどないものも多かったが、節が目立つものもあった。大工さんが場所毎に、木を選る。 板の抜け節部は、埋木が施された。材だけを見ると埋木が目立つように感じたが、実際張ってみると案外気にならない程度だった。 瓦屋根に杉板下見板張り、同じ形状の窓が並ぶ西側からみ

        • 内部壁ボード貼り

          2024年 3月15日 壁の断熱材が入り、内部壁の下地材が張られていく

        内部壁 杉板張り

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        • 自邸
          48本

        記事

          板金工事

          2024年 3月24日 雨仕舞の難しい部分が多く 施工管理者と板金屋さんの頭を悩ませたが その知恵と技術に救われた 捨て板金と言われる下地と表の細かい納め 素晴らしい技術と丁寧な仕事に脱帽です 梁鼻周りの納まりは↓ https://note.com/michi_tora3/n/nf3b2083537a8

          壁の断熱

          2024年 3月14日 約2日間で壁の断熱材のグラスウールが吹き込まれた 柱の寸法が異なる部分、真壁部分で壁厚が異なる為 施工者から吹込みのグラスウールの提案があり採用した 断熱・気密の施工は、施工管理者によって徹底して行われた

          玄関ドア周り

          2024年 3月 8日 玄関ドアは、木製の建具を制作 玄関ドアの枠はタモ材を使用した 建具の重さや頻繁な開け閉めに 丁番取付き部が絶えれるように 棟梁からの提案があった

          玄関ドア周り

          座敷天井板張り

          2024年 3月 1日 「座敷は、『赤身の間』にします」 と大工さん。 1階の大半の天井が杉板(厚15本実)張り その中で、赤身材を選りすぐって座敷の天井に使用するらしい 半分が張られていたが、美しさに心を奪われる 壁の断熱吹込み工事前に 下地や電気配線工事を完了させていく

          座敷天井板張り

          下屋前室

          2024年 2月26日 下屋の一部の造作工事が行われていた 内部も外部も真壁納めの為 部材の勝ち負けや、 建具やガラスなど絡みが多く 複雑な納まりになってしまった 大工さんが図面を読み込み 丁寧に納めてくれた 外壁は、ほぼ杉板下見板張りだが この部分は左官で仕上げられる

          二階窓下框取付

          2024年 2月28日 下屋の熨斗瓦上の雨押え板金の上 水平に框がはしる 90×114の框は正面からビス止め

          二階窓下框取付

          土間吹抜けの天井板張り

          2024年 2月15日 土間吹抜け一部に天井(杉板厚30)が張られる。 天井を設けた理由は、 ①空間のボリュームを抑えるため ②吹抜け部の水平構面を少しでも強化するため 棟束、棟木を隠すのはもったいない気もしていたが 天井を張った方が見える線が絞られ 他の梁が浮き立ってきた。 棟梁が、赤身のとびっきり美しい材を天井材にと 取っておいてくれた。

          土間吹抜けの天井板張り

          サッシ取付

          2024年2月14日 外部に梁鼻が出ている部分脇のサッシの納まりを 設計段階で詰めていなかった為、苦戦した 大工さんに柱の一部を欠き込んでもらい、納める

          電気配線工事

          2024年 2月10日 ほとんどの梁が現しなので、1階天井裏に懐がなく 配線の通り道が限られる。 柱や梁を貫通しなければ納まらない所も多々。 気が遠くなるほどの配線をひとつひとつ確認しながら 丁寧に、神経が繋げられていく様だ。 夜遅くまで作業は続けられた。 配線が終わると、床下を丁寧に掃き仕事を終えられた。

          給排水設備

          2024年 2月 7日 給排水の配管工事が行われた。 見えなくなる部分だけど、不備が許されない部分。 確実に納めていく人たちがいる。 血管が通う様だ。

          床断熱

          2024年 2月 6日 床断熱材は、パーフェクトバリアhttps://www.endeavorhouse.co.jp/を使用。 断熱材の受材が整然と組まれていた。断熱材のベットだなぁ。 大引きの間に厚さ90の断熱材。 更に、その上の根太間に厚さ60の断熱材を入れる。 大引き+根太で納めるため、気密の確保が難しい。 施工管理者が頭を捻り、大工さんが骨を折りながら忍耐強く納めてくれた。

          内部

          2024年 2月 4日 二階床に構造用合板が敷かれた。 小屋組みが構成する空間が目の前に現れ、興奮する。 天井高は桁部の低い所で約1m50㎝、棟木部の高い所で約3m30㎝。 圧迫感はなく、わくわくするボリュームの空間になっている。 吹抜けに面するカウンター席は、特等席になりそうだ(上の写真)。