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育休からの復帰と葛藤、過去の自分との比較から気づいたこと

昨年4月予定だったが、新型コロナウイルスの影響で6月にズレての仕事復帰だった。約2ヶ月のアイドリング期間ができて、私は復帰に対する不安よりも、早く仕事したい気持ちが大きくなっていた。

産休前に担当していた仕事に時短で戻れることになり、やってきたことだしまぁなんとかなるだろうと思っていたのだが、それは間違いだった。まず一つ目、脳みその回転が悪い。とにかく悪い。約1年半、赤子を育てることに集中した脳みそは、仕事のそれを思い出すには時間がかかった。なんというか、脳の回路が違う。子育てもマルチタスクでワンオペで、自分の思い描く通りにはいかないことが多くトラブル対応を毎日しているような状態だが、仕事だと見通しを立てて根回しして戦略考えて、、という思考回路が必要で、「目の前のタスクをこなす」脳になってしまっていると、それがなかなかできなかった。

二つ目は、私がいない間、直属の上司と後輩が担当を引き継いでくれていたのだが、その後輩が入れ替わりで辞めてしまった。引き継ぎもほどほどに、一人回すことになったのだ。加えて、できる後輩だったため、周りもその仕事を期待する。上司からのフィードバックでもダメ出しをされてしまった。三つ目は、自分が何でできないのか理由がわからない。どこまでができてどこからできないのか、何を頼ればいいのかもわからない。1年以上のブランクは、新入社員のような気持ちにさせてしまう。

過去の自分は、こんなんじゃなかった。一人で重たい案件回してたし、月次の社内表彰だってされたし、部署のMVPにもなったし、自尊心と誇りがあった。

今や私は社会人歴数年目の後輩よりもできていないのではないか。このポジションでいる意味が会社と私と双方にあるのだろうか。こんなならいっそ辞めてしまった方がいいのではないか。

そんな思いから転職活動もした。でも、一次面接でダメ。そりゃそうだ。ただ現状が辛いから意志も無いまま雰囲気でやっているから。(面接まで対応していただいた企業様には申し訳ない)

今思うと、他人だけでなく、過去の自分と比較してしまっていたからダメだったのだ。過去の自分は、残業もできる、仕事のことだけ考えていられるのだから。比較にならないに決まっている。なのに、過去の私と今の私という条件の違う二人を無理やり比較していたから、苦しかったのだ。当たり前の事なのに、見えなくなっていた。

そんな苦しい(本当に苦しかった。精神科も復活してしまった、、)半年を超えて、今ようやく落ち着いている。(思考回路が戻ってきたのもある)

この経験から気づいたことで、これから復帰する人にぜひ伝えたい二つがある。

「条件の違う人と比べて落ち込むより、今の自分でどうできるか考える」

これはワーママでなくても言えることかも。。自分よりできる人をサンプルに目指す場合は効力あるかもだけど、ただ落ち込むだけに誰かと比較をするくらいなら、ありのままの自分を受け止めて、認めて、じゃあどうしたらいい?の作戦を考えるのが一番いい。ぐるぐる悩むことよりも、やれることいっぱいあるはず。

「できない理由より、自分の気持ちに素直になる」

やりたいって思うなら、周りも巻き込んで遠慮せずにやってみる、その方が絶対パフォーマンスもいい。私は「できない自分モード」の間、前に出ることができないし意見もあまりできない状態になった。それだとますますパフォーマンスが悪くなって負のループ。それであれば、「とりあえず時短で時間なくてどこまでできるか分からないですがみなさん協力してもらってやりたいです!」って言えるほうが周りにとっても断然いい。だって転んで迷惑かけたとしても何かは前に進むんだもの。

今も模索中だけど、復帰後半年苦しんだ私の思いを書き留めておきたかったので、ここまで読んでいただいた方にはこんなこともあるのねと、思っていただけたら幸いです。

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