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ベテラン秘書の葛藤

長年秘書をしてきた私は
最近ある葛藤を感じます。

自分の子供でもおかしくない世代の新入社員が入ってくるようになり、そこから生じた葛藤です。

たとえ私が社長秘書の立場でも、私は新入社員の彼らをサポートする立場だという気持ちがあります。

外資系の高学歴で、狭き門の入社試験もクリアしてきた新入社員には相当のプライドがあります。

同じく高学歴で結果を出している先輩達の言うことは聞いても

オバさん秘書に注意などされたくないかな?

と感じるのです。

お節介オバさんの秘書に一般常識を諭されるのはウザいかな?

と。

しかし、出世する人がどういう人か、ベテラン秘書はよく知っています。


日々、常識の足りない若手社員には、本人の為に言ってあげた方が良いなぁ、と思う細かいことが沢山あります。

しかし、、

ウザいと思われたくない。。。

でも言ってあげたい。。。

でも傷つきたくない。。。

葛藤の日々です。

外資系では、いわゆる
「自己主張の生意気さ」
は基本的には問題視されず、意見を持つという意味ではむしろ歓迎されたりします。

しかしながら
「相手の立場によって態度を変える生意気さ」
は、ビジネスのマイナス要因となりかねません。

先輩にはハキハキ、テンション高く話すのに、アシスタントや下の立場の人には明らかにテンション低く違う態度を取る人。

そういう人は一時的には成功しても、伸び悩み、後々病んでしまいがちです。

裏表のある人柄は、お客様にも伝わります。

例え一時的に好かれて取引きが成立しても、所詮、ゴマスリや接待を受けたいだけのお客様だったりします。

長くお付き合いの出来る本物のお客様。

それを求めるなら、裏表のない人間力を晒し、勝負するしかないと感じます。

秘書の私にも常に丁寧に接してくださった社員の方々は、無理のない継続的なお客様との関係も保たれ、ストレスも少ない様子で着々と出世していきました。

色々と葛藤しながらも
お節介オバさんを心がけようと思います。

若者の未来のためにも。
日本経済のためにも。

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