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モノづくりしていて本当に良かった話

今回、3~4年前に製作したバッグの修繕を行いました。

ミチヒトでは「長く使えるバッグ」の製作を心掛けています。
”長く使える”というのは、丈夫なだけではなく、機能的で軽く、その人の生活にフィットした製品ではないと、結局は使わなくなってしまうこともあるかと思うのです。

丈夫にすれば重くなります。
ガチガチに丈夫にすることが、一概に長く使えることにならないこともあり、バランスが一番大事だと考えています。
製作時も、修理を意識した設計にしています。

ミチヒトが一つの製品を作る時、「完成」までには3段階あるのです。
1,製品そのものが出来上がった時
2,お客さまにお渡しした時
3,ガシガシ使ってもらっているのを聞いた時

3までいって完成、やっとホッとできます。
”作って終わりではなく、どれだけ使っていただけるか”
が重要だと考えています。

更に「修理」に来てもらうのは、製作者にとってはとても嬉しいことなのです。
「修理してでも使い続けたい」
そう言って頂けるのは、本当に製作者冥利に尽きます。

今回の修理、本当に使い込んでいただいたようで、持ち手には穴が空いています。
布生地なので仕方がないのですが、底の四つ角はほつれがでてきてます。

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縫製部分に関しては、ほつれ等無く、お客さまも「毎日使っているのに、ほつれてないってすごいですね」と驚かれていました。

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「更に長く使っていただきたい」ということで、今回は持ち手、底を革で補強しました。

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使い込んで、すっかり馴染んでいるこのバッグ。
とてもいい味わいになっています。
お客さまからは「これでまだまだ使えますね」とお話していました。

「はい、まだまだ使えます!また修理に来てください」とお伝えしました。
何年か後、もっと味わい深くなったバッグと再開できるのを、今から楽しみにしています。


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