天然由来のトランス脂肪酸は害がないのかどうかはまだ不明瞭なのでとりあえず避けとくが吉

2017年頃から東北大学で天然由来のトランス脂肪酸の研究がされており。2023年に新しくプレスリリースがされていますね。

「人工型」トランス脂肪酸のみが持つ毒性作用とその解毒因子を発見 -動脈硬化症などの関連疾患の発症予防・治療戦略の開発に期待-

論文の一次情報もリンクからいけるので、わたしも週末に読んでみようかなと！

＜概要＞
 トランス脂肪酸には、主に工業的な食品製造過程で産生される「人工型」 と、主にウシなどの畜産動物内で産生される「天然型」の2つに分類される。
 これまで、「人工型」の摂取に関しては特に、循環器系疾患や神経変性疾患などとの疫学的関連が示唆されてきたが、その科学的根拠は乏しかった。
 食品中に含まれる代表的な5種類のトランス脂肪酸の毒性を比較した結果、人工型が制御・プログラムされた細胞死（アポトーシス）を強く促進する一方、天然型にはそのような作用がないことを明らかにした。
 さらに、この毒性作用は、EPAやDHAなどの高度不飽和脂肪酸によって効果的に軽減・抑制できることも発見した。
 今後は、各種脂肪酸の実際の摂取量や体内の存在量 に基づく有害影響の有無、各種脂肪酸の実際の関連病態への影響、上記の主要 な 5 種類以外のトランス脂肪酸種の毒性の有無などについて、調査を継続する 必要がある。

＜研究者的見解＞