自分のファッションをほめてみて

ファッションで出来ること。

ファッションで出来る事は色々あるけど、ファッションで出来ることの1つに、

自己肯定感を上げるということがあると思う。

ファッションと言うのは非常にわかりやすい。鏡を見れば、そこに写っているからだ。その自分がいけているか？いけてないか？それは自分が判断していることである。

（他人から見ても、会話をしなくてもその人を知ることができてしまう。でも、これはまた別の話。）

鏡を見て、自分のことを「今日の私素敵！」だと思えるかどうか、女性にとってはテンションを左右する要素の1つとして大きいものではないかと思う。

自分の機嫌を自分で取ることができるものの1つだ。

じゃあ、どうやって今日の洋服を選ぶのか？それが問題だ。

まず1つとしては、自分を知ると言うことである。

骨格診断やパーソナルカラーが、最近では雑誌はもちろんのこと、ブランドのECサイトでも載っていたりする。これは自分に似合うものを知ると言う点において非常に有効なものだと思う。

そしてもう一つ。自分はどんな人になりたいのか？がとても重要だと思う。

それはイメージとして芸能人でもいいし、いわゆるTPOと呼ばれるようなことでもいい。

『良い母』『良い妻』『仕事のできる女』でもいいし、『親近感のわく人』『頼りがいのある人』といったイメージでもいい。それを具体的にしていく。

「素敵だなぁ」と思う人や、雑誌のコーディネートや、ブランドなどなど。イメージを広げていくと、その人が一体どういう部屋に住んでいて、どういう化粧品を使い、どういうメイクをして、どんな生活をしているのか？色々と想像（妄想）していくことが出来る。

イメージマップを作っていくのが1番良いのだが、時間も手間もかかる。

また厄介なのが、トレンドだ。今の流行は何なのか？この服を着るとどう思われるのか？

でも、どう思うかと言うのは他人の物差しであって、他人の好みなので自分には変えることができない。

なので、そこは一旦置いておいて、まずは自分の好きな服について一度考えてみてほしい。

クローゼットを見てみると、なんとなくよく着ている服と、

意味づけがされているような（仕事のプレゼン・ママ友の集まり・デート）などのシーンに紐づいてよく着ている服というのがあると思う。

その中で、それは一体いなぜなのか？一度考えてみて欲しい。

それは、洋服の、色なのか？形なのか？素材なのか？ブランドなのか？

人それぞれに理由があると思う。

そして、その理由のどれもが正解だと、私は思うのだ。それがその人の価値観だから。

自分がどうありたいのか？自分が好きなものは何なのか？

（それがハッキリわかれば、その自分の軸（価値観・判断基準）に沿っておしゃれを楽しんでほしいい。）

でも、そこで、明確にならない人もいるのではないだろうか？

例えばだけれど、

今日は、いい母に見られたいのか？仕事のできる人に見られたいのか？
一度、今日のテーマと言うものを決めてみるのも1つだと思う。今日のテーマが決まれば1つ指標ができる。
今日のコーディネートが、今日のテーマに沿っていれば、自分に『OK』を出してみる。鏡に写った自分に向かって、「今日の私OK！」と言ってみて欲しい。

その時の自分の表情はどんな感じだろう？

結構いい顔してるのではないだろうか？

大きい目標を小さい目標に細分化していくように、最初から素敵だと思う芸能人と同じにはならなくてもいい。（そんなのなかなかできない）

同じベクトルに進んでいけば、最終的にだんだん自分のイメージに近づいていく。そうやって、自分軸で選んだ洋服が集まれば、自然とコーディネートは上手くいく。自分が決めた服は、自分のイメージの集合体なので、そのイメージに沿った洋服が集まっていくからだ。そうすると洋服選びが楽になる。

自分のありたい姿を明確に思い描ければ、（ゴールを決める事が出来れば）おしゃれはぐっと楽になる。

そして、鏡を見たときに自分が素敵だと思えた時は、

「今日の私すごくいいね！可愛い！」

と、（小声でも良いので）褒めてあげて欲しい。そのメリットは自己肯定感が高まることと、褒められることで、自分の似合う服へのアンテナが立つから。

身も蓋もない極論をいってしまえば、ファッションに正解なんてない。

だから自分の好きな服を着ればいい。

ファッションデザイナーを12年やって、私は本当にそう思っている。

自分のスタイルを確立できた人は、強い。

トレンドは、エッセンスだ。自分のスタイルにちょっと取り入れるだけで良い。だってそれは他人軸なのだもの。いいと思えば取り入れればいいし、自分がいいと思えなければ取り入れなくても良いのだ。（ミニスカートが流行しても、着たくない人はいる。）

自分が自分を素敵だと思えて、自分を褒めてあげられるファッション、それが大切なのではないだろうか？

「私っていいよね！」

と、思える事が、その人を素敵に魅せる。

自己肯定感を高める１つのツールとして、上手くファッションを使って欲しい。正解がないからこそ迷う。でも、それを見つけた時の高揚感ったらない！

だから、迷わず、鏡に写った自分が素敵だと思ったら声に出して言って欲しい

「今日の私めっちゃ良いじゃん！」と。