混沌は光に照らされて

音楽を聴くことが大好きだった。40代に入って、ぱたんと面白くなくなってしまった。ワクワクしない、感動しない。あれほど、熱中していたのに。
感受性が鈍ってきたのかな。
音楽に代わって、何か、自分を奮い立たせるものが現れるのだろうか。
いくら待っても、探しても、現れない。

この混沌とした世界に生きている。仕事をして、帰ってきての繰り返し。
息が詰まりそうだ。

最近、唯一、心に強く響く歌が2つある。秦基博さんの「水彩の月」と、尾崎豊さんの「forget-me-not」だ。

どちらも繊細で、何とも言葉にあらわせないほど美しい曲。

この世から素晴らしい音楽がなくなった訳ではない。道を照らしてくれる音楽はたくさんある。そんな音楽の力を、私は信じたい。

いくら感受性が鈍ったとしても、悩みや苦しみに支配される日常だとしても。

そこに音楽はある。



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