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デザイナーがPjMに挑戦 第3回

スケジュールの立て方

まずは開発ですべての必要な工程を書き出します。

第1回で書いたとおりスケジュールはこのように引きました。

フェーズ1
・最低限の要件定義とワイヤー
・仮画面での接続
4月 計画、要件定義、ワイヤー、内部設計
5月 内部設計
6月 テスト

フェーズ2
・詳細な要件定義と仕様決定
・デザインとフロント実装
・本番としてのテスト
5月 仕様検討、デザイン
6月 フロント、バックエンド実装
7月 フロント、バックエンド実装、テスト
8月 テスト

私達が通常,開発を行なうときは下のような流れで行います。

  1. 要件定義

  2. ワイヤー・仕様決定

  3. デザイン

  4. フロント実装・内部設計

しかし,今回のプロジェクトでは,「必ずやらなくてはいけない開発」というものが決められています。それは次のことです。

  • 文科省の自社アプリを接続すること

  • 先生がアプリに接続できること

    • 問題検索

    • 結果を見る

  • 先生が生徒にテストを配信できること

  • 生徒がアプリに接続できること

    • 配信されたテストを解く

    • 結果を見る

これらの入り口や順序が何にしろ,繋ぐことが必ず行われるため,まずスケジュールとして,はじめから内部設計を進めることが来ます。
そして,その内部設計を効率的に進めるためには,とにかくどこの部分と接続するかを決めることでした。
そのため,要件定義とワイヤーは2週間という期間をとり,とにかくスピードを重視しました。そして,フェーズ2に入った時点で多少の変更は有りという条件を設けました。この条件を設けたことにより,プロダクト・オーナーとデザイナーが本当に重要なこと,今の時点で決めるべきことにフォーカスする事ができます。

そして,フェーズ1のテストは画面もない簡易的なものなので,とにかく疎通ができることを目標としました。そのため,フェーズ1はかなりあっさりとしたものになります。ただし,アプリの心臓部分は出来上がっている状態です。

余談ですが,このフェーズ1のワイヤーを引いてもらった時に,デザイナーに「デザインはしないで。画面は考えないで。」とかなり念を押しました。なぜなら,画面を考え始めてしまうとかなり多くのことを考えなくてはいけないことに気づいてしまうからです。今回のプロジェクトでは,最小工数・最短距離を目指したので,もっともしっくりくる状態を探すには時間が足りません。最低条件で,最もシンプルに実装するためには,ビジュアルから考えずに要件から考えてもらいたかったのです。もちろん,うちのデザイナー念を押してもしっかり仮画面を作ってきていました(笑)もちろん,予想の範疇で,しっかり説明資料に載せて使わせていただきました!

参考としている本
プロダクトマネジメントのすべて


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