デザイナーがPjMに挑戦 第4回
第3回で書いたように,フェーズ1はあっさりと,問題なく進行しました。
さて,ここからが本題のフェーズ2です。
フェーズ2は,本気で考えて,本気で実装です。
もちろんフェーズ1も本気ではあったのですが,とにかくスピード重視で,バシバシと決定,いらないものは徹底して捨てるという方針できました。
フェーズ2ではしっかりと学校での使われ方や細かい視点からの仕様を決めなくてはいけません。また,デザインとも整合性を取っていきました。そして,その仕様で実際に実装できるのかも問題になってきます。ここでは,さらに実装コストも下げるような形で考える必要がありました。このプロジェクトはそもそも予算をそれほど取れるわけではないので,開発コストはなるべく抑えたいのです。
まずフェーズ1はまだ実行されている5月に,手の空いているデザイナーは次のフェーズ2に進むように想定しました。細かい仕様の検討とデザインを固めます。その裏では,フェーズ1の内部設計が進んでいます。
そして,6月にはフロントとバックエンドの実装に入ります。このタイミングで,フェーズ1としての内部設計は終わっている状態です。そのため,フロントに接続する部分も概要はもう出来上がっている状態で,プラス,フェーズ1で仮ワイヤーを引いた時に,工数削減のために多くのページをもともとあるページから流用するようにしたので,すでに仮のフロントページもある状態にしていただけました。
まだフェーズ1で詰めきれていなかった細かい仕様の部分のバックエンドの実装が必要ではある状態ではありますが,6月にはフロントが細かいデザイン実装の調整にじっくりと時間をかけられるようになります。
しかし,私はこの計画書の時点では余裕を持ったスケジュールにするために,かなりゆったりした計画を立てました。そのため,フェーズ2のフロント・バックエンド実装に2ヶ月用意している計画にしました。しかし,私の中ではここはバッファであって,なるべく早めに実装は進めたく,実際には6月中に実装が終わり,7月にはテストを始められる体制でイたいと思っていました。しかし,この期間がバッファであるということがメンバーには伝わっていなかく,メンバーは7月までに実装が終わってればいいという認識でいました。
ここは,失敗したなと思っていて,はっきりとここはバッファであることを伝える,または計画としてはバッファを一番うしろの8月に持ってきて,6月実装,7月テスト, 8月はバッファと示すべきでした。
今回はスケジュールの相談をしていただけたので,なるべく早い実装が望ましい旨を伝えて,それに合わせたスケジュールを組み直していただけました。相談をいただけたことに本当に感謝で,ここで相談をいただけてなかったら,実装がゆったりと進んでしまい,スケジュールにバッファがない状態になってしまうところでした。
参考としている本
「プロダクトマネジメントのすべて」
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