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ル・ポールのドラァグレース わたしの推しクイーン

番組レビューについてはこちら↓

わたしが今まで見たシーズンは1〜3・5〜7・10。その中で、シーズン毎のわたしのお気に入りクイーンをご紹介したいと思います!(優勝者のネタバレなし)

最後に、初めて見る人におすすめのシーズンも記載しているのでチェックしてみてくださいね。

Season 1

オンジャイナ Ongina

彼女こそが、ドラァグレースが10年以上続く人気番組となった礎ではないかと思う。その場をパッと明るくするポジティブなエナジーに溢れ、言葉のひとつひとつが本質に迫る。人々はこういう人に出会いたくてテレビのチャンネルを合わせると思うんだ。

レベッカ Rebecca Glasscock

シーズン1のヴィラン(悪役)レベッカちゃん。確かに芸がなくファッションセンスも平凡で「美貌だけで評価されている」「計算高い」と他のクイーンから嫌われまくり。しかし、わたしはつい目で追いたくなる彼女の華やかさや不器用な危なっかしさが大好き。

気高き熟練クイーン・シャネルも好きだったな。賞品やセットはチープだし画質が粗くて見づらいけれど、Reunionも含めて見応えある伝説の始まりシーズンでした。

Season 2

タイラ Tyra Sanchez

どんなテーマでもオリジナリティのある衣装をグラマラスに着こなすゴージャスクイーン。ランウェイでは抜群の存在感を示しながら、内面は幼く未熟で、そのアンバランスさが魅力。微笑むだけで見る者を幸せにする、美しい笑顔が印象的。将来性を感じる若きスターだったのに、様々なトラブルを起こし、現在はドラァグをやめてしまったらしい。残念。

https://rupaulsdragrace.fandom.com/es/wiki/Tyra_Sanchez

レイヴン Raven

文句なしにかっこいい洗練された美女クイーン。美的センスもユーモアのセンスもあり辛口が冴え渡る、ドラァグクイーンの魅力をギュッと凝縮したような人。わたしがドラァグをやるならレイヴン姐さんに弟子入りしたい。

本音を打ち明けるインタビューシーンでの言いたい放題ぶりが面白かったタチアナちゃんも可愛くてお気に入りだったシーズン2でした。

Season 3

ラジャ Raja

ラジャの歩くランウェイは、コンテストではなくファッションショー。彼女が生み出す世界観にうっとりしてしまう。泥臭さや感情の起伏を見せずに、さらりと課題をこなしてしまうタイプ。アウトドラァグのルックも素敵だった。

マニラ Manila Luzon

ラジャ同様、アジア系では珍しい長身でゴージャスなクイーン。表情豊かでユーモラスな話しぶりに惹きつけられる。友達になりたい。テレビ番組を作るチャレンジの中で、中国訛りを真似たインタビュアーをやり、批判もあったようだけど、Reunionでそれにしっかり答えていたのが印象的。今ならあれはやらないかもな。

コメディの才能溢れる人気者・シャンジェラや美女すぎるカルメン、総合力が高いヤラ、アレクシスなど、個性豊かで実力ある出場者が揃ったシーズン3。派閥ができたところが悪く言われがちだけど、わたしは全然気にならない。女子の集団が苦にならないタイプだからかな?

Season 5

アリッサ Alyssa Edwards

とにかくアリッサのメイク顔が好きすぎる。顔面の雰囲気とキャラ、アウトドラァグの状態にいちばんギャップがある人かも!?バレエのチャレンジで演じた黒鳥が、一人だけ異次元の素晴らしさでもっと見たかったな。毒舌センスがイマイチで全部ただの悪口になっちゃうのを冷や冷やしながら見守ったけど、そういう凸凹も魅力でやたら華のあるクイーン。

ジンクス Jinkx Monsoon

冴えないランウェイで、最初のうちは脇役キャラだと思っていたのに、回を重ねるごとに輝きを増していったジンクス。審査員の批評を受け入れて成長する謙虚さ・柔軟さと、批判や悪口に飲み込まれない強さを兼ね備えた精神性の高さが彼女の魅力。Water off a duck's back !

おとなしめでどんなキャラだったかは記憶にないけどw ラネイシャのゴージャスな美貌も好きだったな。シーズン5はドラマ多めで、そこかしこで喧嘩しており、そういうリアリティショーらしい展開が好きな人におすすめです。

Season 6

コートニー Courtney Act

女性にしか見えない。美しすぎて、ランウェイのルックも毎回素晴らしく、その上歌までうまいしお芝居もできる。凄い。落ち込んだり、取り乱したりする姿を見せず、人間味が見えづらいけど、わたしもどちらかといえばフラットなタイプなので共感した。

ビアンカ Bianca Del Rio

シーズン6の完成度を高めた立役者。口を開く度に面白いこと言えるって…!毒舌なのに実は優しくて面倒見がいいという絶対みんな好きになっちゃうやつ。ユーモアのセンスって即ち「客観性」なんだな、とビアンカに学びました。日本の人はみな、吉本新喜劇のすち子を思い起こさずにはいられないと思うけど、なんとご本人にまで伝わっている模様。

シーズン6は、史上最高視聴率なんだそう。一応、上記二人を推しクイーンとして挙げたものの、突出してお気に入りキャラとうわけでもなく「わりとみんな良い」感じのシーズンでした。ウィッグや衣装がチープでまだまだという感じだったけど、アドアも応援したくなる妹的可愛さ。最初に2チームに分かれたことで早めに個性を知り愛着が湧いたのが良かったのかも。

Season 7

ヴァイオレット Violet Chachki

ランウェイが強すぎるヴァイオレット・チャチキ様!周りから未熟だのShady(卑怯者)だのと言われようが、すべてをぶっ飛ばすだけの妖艶な美しさと圧倒的な世界観があるクイーン。見てるだけで幸せになる。他のクイーンのリップシンクバトルに野太い声で声援を送る熱いところも。シーズン8のファイナルに登場したときのドレス姿は世界遺産にするべき美しさ。必見。

カティア Katya Zamolodchikova

当初は苦手だった10歳下のヴァイオレットに対して「尊敬する」と素直に言える愛されキャラ。アルコール依存の治療段階であることをミス・フェイムにカムアウトして励まし合うシーンが印象的。その後、誰が落ちるべきか聞かれたときにきっぱりミス・フェイムを挙げていたのはちょっと面白かったけど、そういうのも憎めない感じがする人。

いくつか目新しい課題やランウェイのテーマがあったシーズン7。ルポールの新曲に合わせた「裸」のランウェイは微妙すぎて離脱しかけたけれど、女装+男装のハーフドラァグのダンスやハローキティコラボは楽しかった!

Season 10

アクエリア Aquaria

わたしの最推しクイーン!大好きアクエリア。名前からしてセンスがある。番組に出る前からSNSで有名なZ世代のドラァグでありアーティスト。ランウェイが毎回コンセプチュアルで見るのが楽しみだった。アウトドラァグのときもおしゃれ。「口下手で社交的じゃない分、ファッションで自分を表現してる」(的なこと)と語っていたのが印象的。

ブレア Blair St. Clair

無垢な少女のような雰囲気を醸し出す稀有なクイーン。アウトドラァグの姿も、ルポールに「物語から出てきたみたい」と言われる爽やかな青年ぶり。ママとの関係が良好なおかげか、周りの先輩クイーンに素直に甘えられるところがとっても可愛い。

毎回、アジア系クイーンには肩入れしてしまうけど、ユフアだけは好きになれず早く退場して欲しかったな。事あるごとに「アジア系」を言い訳に使い相手を黙らせようとするのがイヤで、問題児・ヴィクセンより苦手だった。ともあれ、おしゃれでユーモアのあるビッグクイーン・ユリーカや包容力のある実力者エイジア・オハラなど全体を見てるクイーンがいて、番組としてのまとまりがあり見やすいシーズン。自分の二面性(内なる妨害者=自己否定の声)を表現する課題に金言が散りばめられており、めちゃめちゃ刺さった。

こうしてまとめてみて改めてわかったけど、とにかくランウェイで無双する華やかでセンスのいいクイーンが好き。嫌われ役やトラブルメーカーであることはあまりマイナスに感じない。「人のどんなところに魅力を感じるか」は、すごく個性が出るポイントで、自分を知ることに繋がる。みなさんの推しクイーンもぜひ教えてください。

初心者におすすめのシーズン

まずはハイレベルで誰でも楽しめそうなシーズン6がおすすめ!回を追うごとに、どうしても過去の優勝者のネタバレ度合いが上がるけど、シーズン10も◎

その後、他のシーズンも見てみたいとなったら、かなり画質が悪いことを覚悟で、やはりシーズン1から順に見ていくのがいいのかなという気がします。過去に登場したクイーンが度々登場するので、時系列順に見た方がわかりやすく、ネタバレも防げるし。

また、今では差別的とされる表現や、望ましくないとされる表現が徐々にアップデートされていく歴史が見られるのも面白い。初回はピットクルー(アシスタント)が全員アフリカ系だったけれど、だんだん多様性を持つようになったり、ル・ポールからのお知らせ"She Mail"の元ネタであるShe Maleが女装をする男性に対する蔑称であるために使われなくなったりしています。また、最新シーズンでは、長年、決め台詞として使われていた“Gentlemen, start your engines, and may the best woman win!”が、性別を限定する言葉を変更し“Racers, start your engines, and may the best drag queen win!”に変わったんだそう。

わたしはシーズン1から順に見始め、シーズン4を2〜3話見た時点で感情移入できるお気に入りクイーンがいなかったために、4は脱落。(ニードルスやチャド系の真っ白細面クイーンが苦手なのかも…)その後、アクエリア見たさにシーズン10、そして人気のあるシーズン6→5→7の順に見ました。今後は8から時系列順に見て、オールスターズに移っていきたいと思います。

では最後に、お決まりの名台詞を。

If you can't love yourself, how in the hell you gonna love you somebody else?

– 自分を愛せずに、どうやって他人を愛するっていうの?

※バナー画像は以下のサイトよりお借りしました
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