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米国の高校生活(選択科目、期末テスト)

旧Twitterで、しばらく前に日本の高校一年生の翌年度以降の文理選択についてのツイートを見かけました。
文系だと理科は生物地学、生物化学、物理化学、物理地学、社会は地理世界史、地理日本史、理系だと理科は物理化学、化学生物、化学地学、社会は地理のみ、という選択科目。びっくりしました。

日本の大学受験に特化しているんだとは思いますが、選択科目にあまり自由がないというか選択幅がないというか。でもまあ子どもたちの高校には地学の授業がないから、そういう点では地学があるだけいいのかもしれない。

私立高校は高2までに高校3年間のカリキュラムを終えて高3は受験対策とは聞いていますが、それにしてもびっくりです。長男が通っていた中高一貫校(高入あり)も高2から文理を分け、高3は文系理系の中でも国立私立を分けたカリキュラムなのでどこも似たようなものなのかもしれませんが、理科と社会の組み合わせは特に指定がなさそうに読めます(中2で退学したので実際に高3まで通っておらず学校HPを確認しただけなので)。文理選択、理社の選択科目、高校によって本当にさまざまですね。

自分の母校は公立で、当時は高3から文理分けでした。今は高2で社会と理科の選択科目で緩く文理分けして、高3でがっつり文理分けしているようです。なるほど。

米国で高校生をしている子どもたちは、文理分けというのはなく、卒業のための必須単位22コマ以外はelective focusという選択科目や主要科目(英語数学理科社会と外国語)の中から、何を選んでも良いことになっています。テック系に行きたければ、プログラミングやロボティクス、アーキテクトなどを取り、医療系に行きたければ、ナーシングなどを取り、パフォーマンスアート系に行きたければ、ドラマやコーラス、オーケストラ、ギターなどを取り、といった感じです。

英語(国語)と数学は4単位ずつ必要なので毎年1つずつ取り、理科と社会は3単位ずつ必要なので取らない学年もあります(最低限の単位数なので、長男は理科が好きなので毎年取っており、4年間で4単位取る予定)。外国語2単位、体育1.5単位、パーソナルファイナンス0.5単位、アート1単位、選択科目3単位、が卒業に必要な22単位。

毎年6〜7単位取れるので(一日8コマ、そのうち1コマはホームルーム、もう1コマはstudy hallという自習時間で、自習時間は取らずに普通の授業を取ってもよい)、選択科目を多めに取ったり、数学を2コマ取ったり、と自由に組み合わせることができます。各科目もスタンダード、honors、APとレベルがあり、このレベルも自分で選びます(APはレベルというかAPというAdvanced Placementの授業で学年の終わりに校内テストとは別に全国共通のAPテストを受けます)。

大学にアプライするときに、高校4年間でどんな科目(科目と難易度)を取ってきたのかということが重要になってくるので(もちろん成績も)、文理選択はなくても将来を見据えて科目と難易度を考慮した科目選択が必要になってきます。我が子たちにもその必要性をしっかり伝えているのですが、あまり真剣に受け止めてもらえず…でもまあ自分が高校生だったらやはり同じように難しいことにトライするのはちょっと…と思っていたかもしれないので、人のことは言えないなと思ってます。

そして今ちょうど高校の期末テストです。1年間のカリキュラムは約9週間ずつ4つに分かれていて、前半の期末テスト(semester exam)です。4日間で行われています。
スケジュールは、
1日目は1コマ目と2コマ目
2日目は3コマ目と4コマ目
3日目は5・6コマ目と7コマ目
4日目は8コマ目
となっていて、各日午前中で試験が終わり、午後は通常の終業時間まで自習時間です。事前に早退届を出しておくと、試験が終わり次第帰宅できるので、たいていの生徒は早退届を出して試験が終わったら午前中で帰宅します。
3日目の5コマ目と6コマ目が同じ時間帯にテストがあるんですが、これはどちらかの時間がホームルームだからです。
ちなみに次男は4コマ目がstudy hallで6コマ目がホームルームなので、2日目はテスト1科目受けて早退でした。

そしてこの期末テスト、シニア(12年生)は要件を満たすと免除されるのです(子どもたちの高校だけなのかもしれませんが)。
要件は、
セメスター通しての成績がA
無許可の休みがない
この2点。
長男はこのセメスターは数日欠席しましたが、ちゃんと届出して休んだので無許可の休みはなく、成績も一部を除いて問題ありません。
なのでほぼほぼ期末テストが免除され、毎日テストを受けに行っているのは次男だけ。長男は一足早く冬休みを満喫しています。


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