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エネルギー問題と新聞購読

令和元年。五月二十八日。

まだ新聞には悩み中。

日常の情報収集のため、また知的刺激のため、(電子版)新聞を購読したいと思う。

けれど、読みたい内容が載る紙面を掲載しない電子版なら、購読してもしょうがないではないか。いったい、なんの選別をしている? 日曜版の梨木香歩の連載「炉辺の風おと」が掲載されていないので「デジタル毎日」の購読はやめた。購読者を増やしたければ、魅力的な連載を電子版にも載せてもらいたい。

「WiLL」6月号の、表紙には出ていない記事が出色の内容だった。

山本隆三「信じてはいけない朝日のエネルギー記事」

結論だけいうと、停電を避けるために、また、電気料金の上昇を防ぐために、どのような電源構造にするのがよいのか、との視点が朝日のエネルギー記事には欠如しているようだ。したがって、日本の将来のエネルギー問題を考えるためには、朝日新聞は、はなはだ不適である。

山本氏によると、朝日の記事で言及している米国や英国のエネルギー政策については、全くの間違いである。朝日の記者が不勉強なのか、それともなんらかのイデオロギーによりわざと捻じ曲げているのかは不明だが、いづれにしても信用できない。

私がそもそも新聞の購読について真剣に考えるようになったきっかけは、福島の原発事故だった。それ以降、すべての新聞が信じられなくなり、原子力発電についての専門家の本を読んだ。読めば読むほど、きちんと勉強し、将来についてバランスのとれた正確な記事を書いている新聞がないことに気づいた。

新聞はお金を払う購読者を馬鹿にしすぎであると思う。記事に書かれた内容は直ちに専門家や関心ある人びとの無数のチェックを受け、その典拠や言及先について確認することが、現在は容易にできる。もはや、「〇〇新聞」という名前だけで紙面を信用する人は皆無だろう。

とはいえ、日刊紙で選ぶとなると、現状で最もバランスが確保できるのは、朝日と産経の二紙をとり、両者を比較検証することだろう。

いま登場を心待ちにしているのは、電子版雑誌の総合購読パッケージで、月刊Hanada と月刊WiLL とニューズウィーク日本版 をカバーしているものだ。そういうものが出れば、すぐに購読したいと思う(ニューズウィーク日本版 だけなら、例えば楽天マガジンやdマガジンに含まれる)。

【追記】

楽天証券に口座を持っている人なら、日経新聞が読める。経済情報が信頼が置けないと言われるほかは、大変おもしろい紙面だ。

【さらに追記 20190530】

楽天証券の口座を持っている人向けの日経新聞を読むと、経済記事はともかくとして、おもしろい記事はやはり多い。読むところがたくさんある。投資に関心がない人でも、日経新聞に興味がある人は楽天証券に口座を開くことも一考の価値ありだ。

「激論! クロスファイア」(BS151, 2019年5月27日放送)で朝日新聞 編集委員の原 真人氏と嘉悦大学教授の高橋洋一氏との討論を見た。テーマは景気判断とアベノミクスに関する最近の情勢だった。これを見た人で朝日新聞の経済記事を読みたいと思う人はおそらくいないだろう。

原氏の議論は完全に木っ端微塵に高橋氏に論破された。見る影もない。そもそも、理論的な骨組みや論拠のレベルが小学生と大学院生くらい違う。よくこれくらいの理解で新聞の編集委員が務まるものだと思った。原氏がバーナンキの名前を挙げていろいろ論じても、バーナンキは高橋氏のプリンストンにおける師匠だから理解の深さが根本から違う。

(カバー写真は、英国の次の首相候補のひとり Boris Johnson を喩える「マーマイト」スプレッド)

#新聞 #電子版 #エネルギー

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ピアニスト。楽理・韻律・神学の交わる愛蘭詩歌へ

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