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[英詩]Bob Dylan, ' 'Cross the Green Mountain' (1)

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。

英詩のマガジン の本配信、今月2本目です。歌われる詩の1回めです。今回は、ボブ・ディランのアルバム 'The Bootleg Series, Vol 8: Tell Tale Signs' (2008年、下) に収められた ' 'Cross the Green Mountain' です。12連ある長い詩なので数回に分けます。今回は1-6連です。

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映画 𝐺𝑜𝑑𝑠 𝑎𝑛𝑑 𝐺𝑒𝑛𝑒𝑟𝑎𝑙𝑠 (監督 Ronald F. Maxwell, 2003) のために書かれた曲。映画は、米国の南北戦争の決定的戦い (Bettle of Gettysburg, 1863) に至る前の出来事を物語ります。歴史的出来事 (南北ともに負った犠牲) を謳った歌のようでもあり、現代について書かれた歌のようでもあります。ディランは「最後の幸せな年の、最後の日の最後の時間だ」と唄っています (It's the last day's last hour, of the last happy year.)。

録音は2002年6月23日 (Larrabee East Studios, Los Angeles)。録音エンジニアは Chris Shaw. プロデユーサは Jack Frost (Bob Dylan).

次の参加ミュージシャン。

Bob Dylan - vo, g, p (?)
Charlie Sexton - g
Larry Campbell - violin
Benmont Tench - org
Tony Garnier - double b
George G. Receli - ds, tambourine (?)

(vo: vocals, g: guitar, p: piano, org: organ, b: bass, ds: drums)


参考文献 は、文字数の関係で別の note にあります。

※「英詩が読めるようになるマガジン」の本配信です。コメント等がありましたら、「[英詩]コメント用ノート(202111)」へどうぞ。

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英詩の実践的な読みのコツを考えるマガジンです。
【発行周期】月3回配信予定(他に1〜2回、サブ・テーマの記事を配信することがあります)
【内容】〈英詩の基礎知識〉〈歌われる英詩1〉〈歌われる英詩2〉の三つで構成します。
【取上げる詩】2018年3月からボブ・ディランを集中的に取上げています。英語で書く詩人として新しい方から2番めのノーベル文学賞詩人です。(最新のノーベル文学賞詩人 Louise Glück もときどき取上げます)
【ひとこと】忙しい現代人ほど詩的エッセンスの吸収法を知っていることがプラスになります! 毎回、英詩の実践的な読みのコツを紹介し、考えます。▶︎英詩について、日本語訳・構文・韻律・解釈・考察などの多角的な切り口で迫ります。

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🔶 'Cross the Green Mountain

次のボブ・ディランの詩テクストはリクスらの校訂版による。

動画リンク [Bob Dylan, ' 'Cross the Green Mountain' (Official HD Video); 1-4連]


'Cross the Green Mountain
Bob Dylan

🔷1連

Across the green mountain, I slept by the stream
Heaven blazing in my head I, I dreamt a monstrous dream
Something came up out of the sea
Swept through the land of the rich and the free

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