英詩の「補助犬」になりたい
※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。
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2016年4月1日に「障害者差別解消法」が施行された。趣旨を橋爪 智子さん(NPO法人 日本補助犬情報センター 専務理事兼事務局長)が説明するノートを読んで考えさせられた。「障害を理由とする差別の解消を推進することを目的」とした法律だ。
法律なのでむずかしいけれども、身近な例で考えることはできる。例えば、補助犬を連れて店に入ろうとする障害者の入店を店が拒むことはできない。同伴拒否の禁止じたいは2002年施行の「身体障害者補助犬法」で定められているが、いまだに守られていないという。補助犬には三種類ある。盲導犬・介助犬・聴導犬の三つだ。この同伴拒否をなくす上で後押しをすることを期待されているのが今回の「障害者差別解消法」だ(2020年の五輪までに障害者差別の解消を実現したいらしい)。その法の趣旨は「この法律は、障害のある人もない人も、互いに、その人らしさを認め合いながら、共に生きる社会をつくることを目指しています」ということ(内閣府のパンフレットから)。
橋爪さんの説明は具体的で分かりやすい。
この説明を読んでハタと思いついたことがある。英詩の補助犬になれないか、ということだ。上のことばを応用していうと
英詩に近づこうとする方への対応に慣れていないので教えてください
↓
・この段差一段だけ乗り越えれば英詩の中に入れます
・筆談で英詩の内容を教えてもらえたら分かります
・ポイントの場所まで誘導してもらえると行けます
というようなことだ。「本当にその人にとって必要な、そして過度にならない、難しすぎないサポート」を行う補助犬の役割だ。
たとえば、「盲導犬が教えてくれるのはたった三つなんです」と橋爪さんは言う。〈「段差」と「障害物」と「曲がり角」〉の三つだ。その三つにさしかかったら犬が「止まって教えてくれる」のだ。単純だけど何と分かりやすい!
そうすると、信号をわたるときなど、どうなるのかと思うけれど、盲導犬は何も教えないらしい。橋爪さんによると
だから、〈音声を出さない信号のときの判断というのは、非常に難しい。そして周りに人が少ない・車が少ない交差点でのスタートを切るというのはすごく勇気がいることなので、そういうときに周りの方々が「いま青になりましたよ」とか「まだ赤ですよ」ということをひと声かけていただけると非常に安心できるな、ということがあります〉という。これは知ってよかった。今度からそういう場面に遭遇したら注意しよう。
話を英詩にもどすと、たった三つのポイントしか教えない盲導犬でも、大きな助けになる。そんなことが出来ないものかと考える。
英詩で段差・障害物・曲がり角に当たるもの、いったい何だろう。うーん。あれとあれとあれかな。5月になってもマガジンが続くようなら、一所懸命に頭をしぼって考えてみます。お楽しみに。
※このあとには現時点のアイディアがあります。
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