必須栄養と必須音
自分の書評を読み返してみて必須の音と必須の栄養とが等価的にパラレルであることに気づき、あらためて驚く。
情報環境学からの〈地球生命における物質と情報との等価性モデル〉を援用して、私たちの摂取する物質に生存上なければならない〈必須栄養〉と、あってはならない〈毒物〉とが存在するように、私たちの受容する音情報にも、生存上なければならない〈必須情報〉としての音と、あってはならない〈侵害情報〉としての音とが存在するという考え方を導いた。
私たちは、環境の中に存在する音を
一、〈必須音(essential sounds)〉すなわち「なければならない音(sounds that are indispensable for human beings)」
二、〈効果音(functional sounds)〉すなわち「何らかのポジティブな効果を発揮しうる音(sounds that have positive effects on human beings)」
三、〈侵害音(noxious sounds)〉すなわち「あってはならない音(sounds that are injurious to human beings)」
の三つのカテゴリーに類別して捉える枠組を設定した。
『音と文明』508頁
最近、やっとポーリング博士の提言に従い、ビタミンCの調達方法を整えたので、つぎは音環境のことに取組もう。(現在、1日1gのビタミンCを摂取するための私の調達コストは1日あたり5円です。)
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