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[ディラン選] 公式盤より良い歌があるので

新しい企画を考えつきました。

公式盤や百選にとらわれず、本当に良い歌、良い詩を選んでみよう。それをとことん考えてみよう。

というものです。「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)を6年半やって、ディランの場合、どこに傑作が潜んでいるか、油断も隙もないことがしみじみわかりました。

そこで、公式盤に入ってるかどうかとか、ディラン自選の百選歌集に入ってるかどうかなどに関係なく、わたしが本当に良いと思う詩歌を選ぼうと思うにいたりました。

その直接のきっかけは 'Broken Days' という歌です。公式ブートレッグ第8集に入っています(そこでのタイトルは 'Everything Is Broken')が、公式盤の 'Everything Is Broken'(アルバム 'Oh Mercy' 所収)より断然いいのです。

これはいったいどういうことなのか。その原因をさぐるのも一興でしょうが、それよりも、良い歌を見つけてそれをとことん味わうほうが先決です。

ということで、そういう精神のもと、ディランの詩歌を選んでゆきます。

「英詩が読めるようになるマガジン」では1か月にディランの歌だけで2-3本くらい書いてたので、1点にかけられる時間はせいぜい1-2週間というところでした。

この企画では、時間に糸目(?)はつけません。分量にも制限はありません。とことんやります。

鍵は〈 #ディラン選 〉です。

もう一つ。Raphael Falco, 'No One to Meet: Imitation and Originality in the Songs of Bob Dylan' (U Alabama P, 2022, 下) という本が出ました。ディランの草稿研究をもとに、ディランの創作過程、その「独創性」について考察した本です。興味深い新資料が含まれていますので、おいおい、こうした角度からも考えてみたいと思います。

Raphael Falco, 'No One to Meet', (2022)

#ボブディラン #歌

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