谷川俊太郎 朗読 「どうして、世界はこんなにも〇〇なのですか?」
どうして、世界はこんなにも〇〇なのですか
今から15年前、谷川俊太郎さんに「こんな世の中でわたしたち、どうしていったらいいんでしょう」と、ある人が尋ねた。何かの催しの打ち上げの席だった。その場でわたしは身体中を耳にして俊太郎さんの声を聞こうとした。すると、ほんのすこしの間をおいて「ひとり。ひとり自分の信じることをコツコツつづけることだと思うよ」と。その場にいた誰もが、一瞬息をのんだ。
コミュニケーションを大事にするとか、公正な政治とか、そういうことでもなく、ひとりから