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香辛料のはなし

今回は「香辛料」やそれに関連した話題を取り上げます。使っている漢字の意味もあってピリピリと辛いものを指すようなイメージがありますが、この話題を取り上げた団体ごとに表現が微妙に異なった書き方になっているなど、どうやら統一された定義のようなものは存在していないようです。「こういった物」というイメージはあるのですが、なんとも不思議な話ですね。

ウィキペディアによると以下の3点に要約されていました。
・調味料の一種
・植物から採取される
・調理の際に風味や色を出したり、臭みを消したりするものの総称
また、その働きとして、食事をおいしくしたり、食欲を増進させたりする。そのうえで、香料として食品に添加されるものも多数あるとの記載がありました。

香辛料の事を英語では「スパイス」と呼ぶのですが、「日本スパイス協会」という団体があるそうです。この団体では、食材に香りや辛み、色調を出す植物全般を「香辛料」として扱うとのことです。そのうえで、その茎・葉・花を「ハーブ」、それ以外の部位を「スパイス」と呼ぶように統一されているようでした。ただ、この団体でも「世界的に統一された定義」は無いとしています。このことから、「日本料理に使われる薬味もスパイスといえる」との記載もあって、似たような扱いになるものについての区別をしているようでしたすね。とはいっても、日本ではスパイスとハーブの厳密な定義は存在していないということもあるのでしょうか、どちらに入れたらよいのか分からないものもあるようです。

もう少しスパイスとハーブの違いを調べてみると、
・使用する植物の部分:
 スパイスは花、葉、茎以外
 ハーブは花、葉、茎
・香りを引き出す方法:
 スパイスは加熱によって香りを引き出す
 (調理中に用いる?)
 ハーブはちぎったりもんだりすることで香りを立たせる
 (調理が終わって盛り付けるときに用いる?)
そのうえで、厳密な定義はない(?)んですね。

食材に味や香り、風味に影響を与える香辛料は、人の身体への影響もあるでしょう。今度はそちらの話題について調べてみます。

香辛料にはさまざまな効果があるとされていますね。ざっとまとめてみました。
・抗酸化作用:
香辛料には抗酸化物質が豊富に含まれています。それらの働きによって酸化ストレスから細胞を保護したり、老化や慢性疾患のリスクを減少させたりします。スパイスの種類によってはアンチエイジングや美肌効果も期待できるでしょう。
・抗炎症作用:
一部のスパイスには抗炎症作用を持つことが知られています。関節炎や炎症性疾患の症状を緩和するのに役立つものがあります。
・代謝促進:
香辛料によっては代謝を促進し、体脂肪を燃焼させて身体を温めることで、痩せやすく太りにくい身体作りに役立つものがあります。
・食欲増進:
香辛料の独特の香りや辛味の刺激で、食欲を増進させる効果があります。
・消化促進:香辛料には消化を助ける効果があります。
・防腐作用:食品に防腐性を与える効果があります。
・殺菌作用:香辛料には殺菌作用があります。
・着色効果:香辛料には着色効果があります。
この他にも、香辛料の種類によりますが、腸内環境を整える効果が期待できるものや、デトックス効果があるものなどが存在しています。

しかし、過剰な摂取が逆に健康状態を損ねることがあるのは香辛料も同じです。大量に摂取すると中毒症状や副作用を起こすスパイスも存在しています。適量摂取を心がけることが大切です。加えて、香辛料の有効成分のほとんどがその精油中に含まれます。これ等の多くは1~2年くらいで劣化しますので、購入の際は少量にとどめて、古くなったり期限が切れたりした香辛料の使用は避けた方がよいでしょう。保存もなるべく褐色瓶に密封して遮光するなどのうえ、冷暗所に置くことも必要です。

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