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眼科後期研修の仕事立ち回り法

はじめに


今回は眼科入局後直後どのように仕事をこなしたらいいか自分のこれまでの経験を踏まえnoteにしてみました。

まず眼科後期研修医一年目になったらどのような仕事を行う必要があるのかは下記記事を参照してください。

https://note.com/michanmikeneco/n/nb508f363893e

私的に優先順位順に書いてみます。

①まずは事務的雑用を早く覚えよう

 上の記事のように入局一年目の研修医は雑用的なお仕事がとても多いです。正直げんなりするし、なんで医者になってこんなことしないといけないのかって思うことも多々あると思います。
 ただ、私はそういう仕事は早く覚えて少しでも効率的にこなせるように努力したほうが最終的に得をすると考えてます。
 そもそも一年目の眼科研修医なんて診療的にできることは最初はほとんどありません。こういった作業がきちんとできるかが上司の評価に繋がります。評価された方が外来の手技とか手術とかも頑張ってる先生にはやらせてあげようっていう流れになりやすいので頑張りましょう。
 なるべく後回しにせずにセット入力等テンプレートを作った方が誤入力等も防げるし何より早いです。また、病棟、手術室看護師や視能訓練師の人達とも初期の時よりも関わることが増えると思います。正直色々思うこともあるとは思いますが最低限の礼節は保ちましょう。

②外来診療を早くできるようになろう
 
 

 次に外来診療です。早く外来診察手技を覚えましょう。入局当初は外勤も検診とか手術助手くらいしかできませんが外来できるようになると収入も上がると思います。 
 眼科診察は型が大事だと思います。下記のような本を読んでまずは基本的診察手技を覚えましょう。
https://www.amazon.co.jp/%E7%9C%BC%E7%A7%91%E8%A8%BA%E5%AF%9F%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97-%E5%B1%B1%E7%94%B0-%E6%98%8C%E5%92%8C/dp/4758307482/ref=asc_df_4758307482/?tag=jpgo-22&linkCode=df0&hvadid=295681904546&hvpos=&hvnetw=g&hvrand=6365109004737221272&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=m&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=1009648&hvtargid=pla-524840858799&psc=1&th=1&psc=1

 はじめの壁は眼底検査だと思います。これは理論もありますがルート確保と同じように数だと思うので練習が必要です。
 外来だと空き時間がないのでまずは入院患者さんで練習させていただきましょう。面倒くさいですが最初はなるべく眼底のスケッチを描くことをお勧めします。特に硝子体手術の患者さんは術前後で書いてカルテに取り込みましょう。描くことによって後から見返した時にどのくらい自分の眼底観察スキルが上がったとか上級医もこの先生は今どこまで所見が取れてるのかもわかりフィードバックしやすいと思います。

 基本的診察手技を覚えてきたら今度は簡単な外来処置をやってみようって言われるようになると思います。処置は予習が大事です。

手技の前に上記のような本を読んで必ず手順を予習しましょう。この時期になると同期が〇〇の手技をやったとかそういう話がでてきて焦ったりすることもあるかもしれん。ただ、手技の習得度は個人差あるし眼科外来処置は特殊なものを除いて数をこなせば必ずできるようになります。腐らず頑張りましょう。
  
 それと同時に眼科疾患の各論の勉強もしていきましょう。初期の頃にあまり眼科に触れなかった方は現代の眼科学みたいな読みやすい教科書をまず通読しましょう。最低限の疾患への知識がないも上級医とのディスカッションになりません。現代の眼科学等で最低限の疾患への知識をつけたらクローズアップなどの各論の教科書を読み知識を深めていきましょう。色々各ジャンル良書があるのでおすすめ本を紹介してくれてる眼科の先生もいらっしゃるのでインターネットで探したり上級医に聞いてみてください。もしTwitterのDMで聞いていただけたら可能な範囲で対応します。

③アカデミックなこと
  

 3番目は手術じゃなくてあえてアカデミックなことについてにしました。眼科後期研修医にとっての最初の目標は眼科専門医だと思います。専門医試験を受けるためには論文一本、発表二つをこなさないといけません。
 発表については下記の表の通り意外と条件を満たしてる学会は多いので4年もあれば二つは満たせると思います。

https://www.nichigan.or.jp/Portals/0/images/senmon/renewal/education/jigyo.pdf

 で問題になるのは論文になります。眼科後期研修は2年目以降関連病院勤務になることが多く後でいいやと思ってたら2年目になってしまいそのまま書かないで四年目を迎えてしまうなんて事態になりかねません。
 一年目のうちに書き上げる必要はありませんがネタと指導してくれる先生は確保しておきましょう。 
 いきなり臨床試験とか英語論文とか書くと死ぬのでまずは日本語での症例報告をおすすめします。

④手術研修

 正直手術研修は、医局によって一年目の手術は執刀一切させずに助手オンリーだったり、夏までには白内障完投させたりとかかなり違います。
 白内障手術ですがこちらについてはTwitterとかで色々指導されてる先生がいらっしゃるし、私自信偉そうなこと言える立場ではないので軽く言及しときます。 
 やはり手術もまずは知識が大事だと思います。自分が読んでた本がもう販売されなくなったりしてるので、

 比較的絵も多くてわかりやすい上記のような本を読んで最低限の手順と手術機械について勉強しましょう。
 ある程度理解したら次はウエットラボ、ドライラボで手を動かせてみましょう。練習時は必ず手術うまい先生についてもらってフィードバックをもらうことが大事です。
 最初の頃は早く実際の手術をしたくてしょうがないかもしれませんがそれまでの準備が何より大事です。人の大切な目にメスを入れることの意味を忘れないようにしましょう。

最後に

 今回は眼科後期研修医一年目の仕事の立ち回り方について書きました。
 ご意見等あれば気軽にDMお願いします。また、Twitter、noteのフォローしていただけたら嬉しいです。お読み頂きありがとうございました。

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