子どもに学力で自信をつける方法①

《子どもと向き合う大切な時間》

塾講師、家庭教師をしております。主に不登校気味の生徒さんを受け持たせていただく機会が多くあります。

経歴をザックリと聞いていただきますと…
どこか素晴らしい大学を出ている訳でもなく
小さい頃から亡くなった後の世界が気になっていたことと
妙な勘を持ち合わせていたことで
仏教に興味があり20歳で出家をする機会を頂きました。
(約800年前に生まれた仏教の宗派です)

日本で2ヶ所だけ学べる環境のある私立大学に20歳で入学し
金銭的理由から2年次中退をしました。
ですので、最終学歴は大学中退です。

中学時代は医師にあこがれそれなりに勉強を楽しんでいました。
高校入学しながら中学浪人し、高校受験は2回経験。
自主退学1回、転校1回、最終的には通信高校を卒業いたしました。

さて、身の上話はこの辺りにして本題へ入っていきましょう。
自信をつけて頂く方法を簡潔にまとめていきたいと思います。

まず、話を進めます。



あなたはどうしたら自信をつける事ができますか?

【結果を出す】【経験】【目標達成】【誰かから褒められる】【努力と忍耐】
《自信》とは本来、他人に評価されるものなのでしょうか


私の答えは

『あなたが子どもであればYES.大人であればNO』

となります。

子どもたちは可能性の塊であるとよく耳にします。
この可能性を伸ばすも潰すも親を含めた周囲の大人たちにかかっているのです。

なぜならば、子どもは経験したことをそのまま吸収して生かしてくれる柔軟性と優しさがあり、そして純粋(時に残酷)であるから。

私は授業中、子どもたちになるべく敬語で勉強を教える(一緒に考える)ようにしています。
これは、《オン/オフ》のスイッチの切り替えと相手に対する敬意を言葉に込めています。
初めて受け持つ生徒さんには『私みーのすけって言うんだけど、○○さんは何て呼ばれたい?○○ちゃんって呼んでもいいかしら?』と確認をとります。
ここで、1つのコミュニティを築く一歩となります。


勉学や努力においては【褒め称える】ことを意識的に行っています。

【天才!素晴らしい!努力したんだね!エクセレント(優秀)!】


これは、点数が下がったり劣等感を感じている子どもさんにかなり効果的です。
点数は下がってしまった原因はなんだと思うと聞くと
必ず全員が口を揃えて『勉強時間が足りなかった』と告げてくれます。


その返答として私は
『え!自分で原因がわかるのって素晴らしいことなんですよ!それがわかっていたらきっと伸ばせるから大丈夫!』と伝え
『ごめんね!私の教え方が悪い!あなたが全部悪くないからね』と気持ちの逃げ場を作ります。



すると、子どもたちは
『先生悪くないです、テレビドラマいっぱい見すぎてほんとは勉強してなかったんです。』と素直に理由を話し出してくれます。

これは、【自分には守ってくれる大人がいる、素直に言おう】という子ども達の優しさと勇気なのです。


『私、勉強で親に褒められたことがないんです。』と寂しそうに話してくれる生徒さんには
『今まで必死に勉強したことある?もし、なかったら一緒に努力してみようか!これから努力を見せていけばお母様はいつか褒めてくれる日がくるかもよ!そして、先生はめちゃくちゃ褒めまくります(笑)』と言って未来を照らすようにしています。


その反面、《嘘をついたり自分を大きく見せる行動》をとるときは淡々と叱ります。
『なぜ嘘をついてはいけないか、それはあなたの心を今後苦しめるからです。』と簡潔な一言を告げます。

叱った際は必ず自分の実体験を話をし、子どもたちと同じ年齢の頃の自分を呼び起こします。

『先生も同い年くらいのときに嘘ついたことがあるんだ。親にいいこだって思われたくて、叱られたくなくて。それが嘘に嘘を重ねて結果的にばれて最初についた嘘のときよりも叱られた。そしたら、いいこって思われたかったのに全く逆になってしまって、むなしさだけが残ったんだ。しかも、自分には嘘以外残らなかったから取り繕っていた自分が本当にしたかったことがわからなくなったの。そこで、正直に素直になってみるって大切だなと思ったんだ。これはあくまで私の話だから○○ちゃんはどう思うかはこれからの行動ですよ。
○○ちゃんの、素直な性格、尊敬してるし大好きだよ!!』

相手への愛情を必ず最後に伝えます。

そして、あえて話を脱線させ
『早く○○ちゃんが大人にならないかな~。カフェで先生の恋愛の話聞いてもらって~大好物の焼肉も食べたいから大人になったら一緒に行こうね~勝手に約束するからね~』
なんて、本心かつジョークにも聞こえる内容で相手の未来にも自分は存在すること、私は人間として向き合っていることを伝えます。


最初に、

《自信》とは本来、他人に評価されるものなのでしょうか? と問い
私は『あなたが子どもであればYES.大人であればNO』と答えました。

大人は自分で自分自身の存在を認めることができるからです。

逆を言えば、【自分自身で自分の存在を認めづらいのが子ども】なのだと考えます。

この世に性を受けて赤ちゃんの頃からズリバイ、ハイハイができるようになり
つかまり立ち、徐々に言葉を話せるようになり
何か1つ出来るようになる度に褒められていた子どもたちが

もう中学生だからという理由で急に勉強しないことを理由に叱られたら
周りの大人からの評価や反応に驚くと思いませんか?


もし、少しでも『そういわれてみればそうかも』と思って下さった親御さんは
今から充分に
【子どもに自信をつけられる大人】に変わることができます。


『勉強しなさい』という前に
『いま学校でどんなこと習っているの?教えて~』と日常生活の中で
勉強の話題をすることをオススメします。


【もしかしたら自分は勉強できるようになるかも】
という未来を照らす事が大切で
【子どもと勉強に一緒に向き合う時間】が何よりの自信に繋がります。


これを読んでくださっている保護者の皆さんに思い出していただきたいのが
何十年も前の
自転車が乗れるようになった時、プールで泳げるようになった時
ワクワクとした好奇心とこれからの楽しみに溢れていたあの感覚です。


いつのまにかそれが当然の習慣となり
忘れていた自信を
自分の子どもたちに与えてあげられるのは周りの大人以外他は少ない
と感じます。

集中力が続かないこには【ひらめきや色んなことに興味を持てるのが素晴らしい】
ケアレスミスが多いこには【何度も問題を見直す練習ができるね!】
勉強を頑張りはじめたこには【あなたの本気の努力かっこいい!】



子どもたちに自信を与えたいと思うのならば
是非、今の行動を存分に褒めてあげてください。


これを行うことで
子どもたちのやる気と自信は驚くほどあがっていきます。


怒りそうになったら、まず褒めてみるを実践してみてください。




それでは、また次回。
御拝読、ありがとうございます🍀


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