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瀬戸内紀行

放浪癖、社会人になれば少しはマシになると思っていた。

2021年8月8日
私は今香川県に来ている。
なぜかって?

なんとなく。
いやいやいや、わざわざ旅行に来てるのになんとなくなんてことないでしょ。
そんな声も聞こえてきそう。
でもね、ほんとになんとなくなんだよね。

あえて香川にした理由を挙げるなら、この三連休晴れそうだったから。香川県は。
あ、あと航空券安かったから。

晴れならどこでもよかった。
晴れてるところに行きたかった。

最近自分でも思ったことがある。

社会人になったら放浪癖まともになるかと思ったらむしろ悪化している気がする、500円の果物は打診するくせに1万円の航空券ははーい!安い!という感じでポチっちゃうのなんなんだろうな。

そんなノリで発つ前日に航空券を取ったからほんとにノープラン。
宿さえも決まってなかった。
今は旅の2日目だけど、まぁなんとかシャワーを浴びて寝れる場所があるのだから人生何とかなるもんだよな、とか1人で納得してる。
(夜ご飯は食べ損ねましたが、くぅコロナめ)

今回、良いな。と思うことが多々あったのでつらつらと書き連ねようと思う。
旅日記を兼ねて。


8月7日
始発で電車に乗って空港へ。
始発でもギリギリだと思ってソワソワしてたのに、電車の中で自分の飛行機の時間を1時間近く勘違いしてたことに気づいて拍子抜けする。
なんだ、もう少し寝れたじゃん。
でも、今日の朝日はとても綺麗で空も綺麗で良い感じだったからオールオッケー。

香川に着くまでの飛行機はいつも通り離陸前には寝てて気づいたら高松だった。
離陸時に起きてられることそうそう無い。
なんでなんだろうな、これは。

空港へ着いてバスに乗る。
何も決めてなかったけどとりあえず高松行きのバスに乗った。
なんか島へ行きたい気分だし、高松着いて良い感じの時間の船があったらそれ乗るかな〜
そんな感じで高松へ。
ちょうどよかった船は小豆島行き。
とりあえず乗った。

この時には、私は今日絶対に訪れたい場所ができてた。
岡山のbelk。
聞いた話によると「あそこは写真の撮り方が上手い。魅せ方を分かっている」らしいのだけれど、
それでも天気が良かったから私はどうしてもbelkからの景色を見てみたかった。

岡山に行くとなると、小豆島はてんで方向が違うのだけど、まぁ乗った。時間が良かったから。
宇野行きのフェリーは、小豆島着から1時間後発。
小豆島で行きたいところは2箇所。15キロくらい先。遠い…。
時間が許す限りとりあえず自転車漕いで着けなかったらUターンすればいいかな、という感じで自転車借りて行きたい場所に向かった(絶対にどう考えてもどう頑張っても制限時間内に着ける距離では無い)。

まぁ、結果つけなかったのだけど、何もしないのは負けだと思ったので途中でもものソフトクリーム買った。
よし、私は今回これで小豆島を満喫した。
今度に期待。理由があるのでまた来るね。

宇野についた。
フェリーの中で手配したレンタカー屋さんへ向かう。
電話に出てくれたレンタカー屋さんのお兄さんはとても愛想がよくて私も気分良く借りた。
ありがとう、お兄さん。

belkへ向かう。
王子ヶ丘にあるんだ。それは行きたい。
渋川海岸もあるんだ。それは時間があったら行きたい。
とか思いながら、車を走らせる。

着いた一言めの感想は、
「景色…良…」

私は水際族なので
海も川も湖も好きで、類に違わず瀬戸内海も好きだ。

瀬戸内海は「凪」という漢字がよく似合う海だと思う。
高いところから瀬戸内海を見下ろす各場所で表情が違う。
潮の流れなのか、なんなのか。わからないのだけど、とりあえず表情が違う。

belkではレモネードを頼んで
(夏に飲むとレモネードが飲みたくなる。特に四国中国地方に来ると。大切な人が、夏に今年の夏はレモネードを制覇する!とか言ってたからかな。今となっては制覇とは。という感じだけれど、笑)

話が逸れた。
レモネードを頼んで、窓際で余す事なく景色を楽しんだ。
店内の雰囲気も良い。
光がいっぱいに差し込む店内も、
品よく飾られている緑も、
インテリアも良い。
かなり私好みだった。
ここは、空間そのものに価値があるな、岡山のスタバスウィートみたいな感じか、とか思ってた。
(いらんこと言うな、と言う感じよね。)


閉店間際までお邪魔して、そのあとは王子ヶ丘を散策した。
ニコニコ岩とか言うのがあるらしい。
😊😊←こんな表情が刻まれてる岩なのかな、とか思いながら向かった。
全然そんな可愛いものではなかった、しっかり岩。いや確かに笑ってるけども。
そんな感想。

個人的には、イノシシに3度くらい遭遇して
3度、あぁ今日はまさか命日なのか。と本気で思った。
3度目には生きるのを諦めたくなくて(なんと大袈裟な)、引き返して、ばったりあったカップルに「イノシシがいて…先に進めなくて…」とか言った気がする。ちょっとパニックだったと思う、流石に3回も出会うとね。
彼女さん、「あぁ!私たちもさっき遭遇しました!1人だと怖いですよね〜、駐車場まで一緒にいきましょっ☺️」と言ってくれた、優しい…。
隣の彼氏さんもそんな彼女さんをにこやかに見つめながら頷いて同意してくれてた。優しい…。
幸せになって、お二人よ。
そして駐車場まで一緒に行ってくれてありがとうございます、本当に。今日を生きられました、とか大袈裟なことを思いながら帰路。

レンタカーを無事に返して、宿へ。
まともにご飯を食べてなかったので空腹で空腹で。

調べていたら
「魚定食は自分で選んだ魚を食べれて、700円」
そんなフレーズを見つけてここが良いい!と思って即決。宿からも5分ちょい。これは行くしか無い。

というか、宇野。
調べているといきたいところばかり出てくる。
困った。
明日の早朝発とうと思ってたのに。
やー、昼まで居るかな、ほんとは夜までいたいけどな、
みたいなとこを考えながら、食堂へ向かう。

卒業旅行で一瞬降り立った岡山県宇野、今回どうしでも行きたかった場所以外はけっ!用はねぇ!って思って明日の早朝発つ予定だったのにステイしてたら次から次へと魅力が出てきて「…🥺もう少しいたい…🥺」となってる。これだから地方開拓はやめらんないよな。


夜ご飯は鯖の味噌煮込み定食。
疲れて空腹の時ほど和食は沁みるね…。
本当においしかった。
店主のおとうさん、全力でオリンピックの野球に観入ってたな。笑

調べると宇野では、毎週土日に魚市場で朝ごはん会なるものをやってるらしい。
それは行く。
ということです明日朝の予定は決まり。

就寝。

8月8日
マーケット、8時半からやってるけれど10:30以降に行くと、
何か一つでも市場のものを買えば+150円くらいでご飯とあら汁が食べられるらしい。
ということで遅めの朝食に出かけた。

マーケットに行くと、地元おばさまが話しかけてくれて仲良くなった。
お刺身を買って、ご飯の上に乗っけて海鮮丼にすれば良いらしい。
うん、それは絶対美味しい。
あら汁は絶対飲めと。
うん、大好物なので絶対飲みます。

そんなことで、縞鯵の刺身を買ってご飯に乗っけて朝から縞鯵海鮮丼。

これでもかと言うほどにご飯の上に乗せた。
美味しい。
あら汁もおいしい。

仲良くなったおばさまが他のお仲間との雑談に私を混ぜてくれてひとときの談笑。
よく来たね、と褒められた。
普段からフラフラしてる私からすると、いやむしろ存在してくれて私に訪れる場所を提供してくれてありがとうございます、と言う気持ちなのだけれど、とにかく褒められた。よく来たねと。

おすすめのお店を聞いて、出発。
でも残念ながら、そのお店は開店まで3時間あったので断念。次来ます。
その近くにあったドーナツやさんでドーナツを買った。
自分たちの街にもドーナツ屋さんがあったら良いのに、そんな姉妹の想いから生まれたドーナツ屋さん。
海辺で食べたけどおいしかった。

最近気づいた、私ドーナツ結構好きな食べ物ランキング上位に組み込んでくるわ、と。

12時、フェリーへ乗って直島へ。
3月に来た時には不完全燃焼で終わってしまった直島アートリベンジ。
家プロ巡り。
なかなか良い。

個人的な推しは
南寺とthe naoshima plan 水。護王神社も良いな。
兎にも角にも、この3つは絶対に行って欲しい。

特に南寺。
とてつもなく異空間な気がしたのと、してやられたという気持ちになった。

私たちは自分の目で見たものを信じる性質がある。
目に写ったものを薄れていく記憶以外にも残したくて、証拠として残したくて、写真を撮ったりするし、それを糧としている。目に見たものを信じてそれが正だと、真の世界だと思いながら生きているけれど実は全て虚像なんじゃないか、だから私たちは聴覚嗅覚味覚触覚ありとあらゆる五感を通じて物事と向き合わないといけないのでは、そこではじめて世界の正を認識するのでは。


ふむ。
南寺行った直後の私のメモだが、
その場の気持ちをそのまま言語化したんだろうな。
これで伝われという方が難しい気がする。

ただ、行ってきた私としてはこれはやはりこういう感想しかもてないな。という気持ちなので、みんなぜひ行って、感じてきて欲しい。
各々に感じるものは違うだろうが。

結構しっかり直島アートを満喫した。
まってろ直島、次はベネッセ泊まるからな!
と宣言だけ(心の中で)して、フェリーに乗って高松へ。

ただいま高松(初日何もしてないが)。
まってろ!こっから満喫挽回してやる!と意気込んでたのに、飲食店20時閉店。
悲しいか哉、夜ご飯難民。
一鶴(有名な香川グルメのお店)にも一応足を向けてみたものの、2時間待ち。
うん、それは待てない。
夜ご飯は断念した。

つもりだっけど、奇跡かな、今日の宿で夜食茶漬けを出してくれて、夜ご飯にありつけた。
ありがとう、お茶漬け。
海苔と高菜が沢山のって、出汁が本当においしかった。

高松、明日なんとか満喫してみせる。
と思いながらこれを書いてる。

ここまで読んでくれた人、ありがとう。
たいしたことは書いてないのに。
なんか、あれね。
紀行文みたいな気分で呼んでくれれば幸いです。

分かったことがある。

私は旅してないと心が死にそうになる。
特に心に何かを抱えているときは。
それで解決するわけではないけれど、前向きになれるから良いよね。(普段ネガティブなのかと思われそうだがそんなことはないむしろ楽観的ポジティブ)

社会人になったら放浪癖まともになるかと思ったらむしろ悪化している気がする、500円の果物は打診するくせに1万円の航空券ははーい!安い!という感じでポチっちゃうのなんなんだろうな。

答えは、こうだろう。
学生だろうが、社会人だろうが関係ないよ。
心に負荷がかかってるとき、特にあなたの放浪癖はひどくなるよ。
それが精神安定剤なので。

こんなところか。
まぁなんにせよ、旅は好きだ。
フラフラしていたい。

さーぁ明日はどうやって過ごそっかなーー。

皆さま、いい1日を🤍

みーより

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