ドイツ生活 453日目2024/06/11 日本からまたドイツへ
今日はついに日本を出る日!(6/10のこともまとめて書いています)
午後の飛行機にあわせて成田空港へ向かう。
少し時間を遅らせて出たので通勤ラッシュを避けることができてよかった。
スーツケースはすでに成田空港に送っておいたので楽ちんだ。
東松戸で乗り換えた。
東松戸でJRから京成線に乗り換える時、スーパーがあったので入ってみた。
持っていたバッグにまだ余裕があったので、最後の悪あがきでポテチやじゃがりこ、カップ麺、ごはんですよ!などを買ってバッグに放り込んで京成線に乗った。
京成線は大きなスーツケースを抱えた外国人観光客でいっぱいだった。
途中で降りた人がいたので座れてラッキーだった。
今回初めて一時帰国するにあたり、ドイツから日本へはスーツケースはこの写真の青いものひとつだけで来た。後は持ち込み荷物で普通サイズのリュックだけ。
だが日本滞在中に大量の日本の食材やお土産を買ったので、それを入れるために300円ショップでこのなんとも言えない黄色茶色のビニールバッグを購入した。(800円だった)
エアチャイナのカウンターでチェックインするときにこの形状のバッグの預け入れを拒否されないか心配だったが、すんなりいけて安心した。
スーツケースはヤマト運輸で預け入れた時に計測して18キロだった。ビニール袋は9キロ。
チェックイン直前に少し荷物を調整して、スーツケースに物を移動させた。
そしてチェックインが済んだら、出発するときに駅で買ったお寿司を食べた。
プルプルのほたてとサーモンのお寿司だ。
とっても美味しかった。
こんなに美味しいお寿司が食べられるのはまた一年後か。
そのあとは保安検査を通るのだが、その前に色々買ったり食べたりした方がいいんじゃないか!?と思い、駆け足で成田空港を歩き回った。
お寿司もラーメンも焼肉も食べたが、唯一うなぎを食べていなかったことを思い出した。
お寿司やラーメンや焼肉はお金を出せば正直ドイツでも食べられるが、美味しい鰻はドイツにはないんじゃないか!?
ということで、成田空港にあるうなぎ屋さんに行ってお弁当をテイクアウトした。
そして保安検査を済ませたあと、ゲートの近くの椅子に座って黙々と食べた。
途中でお腹いっぱいになってきたので、あえて無理して食べずに後で機内で食べるために残しておいた。
ゲートの集合時間までまだ少しある。
もっと何か食べなければ!という気持ちになり、色々成田空港を駆け回ったが、テイクアウトできそうなお弁当のお店はあまりない。ガーン。
出発する駅や東松戸のスーパーでもっと貪欲におにぎりやパンを買っておくべきだったか。
そしてスタバを見つけたので抹茶ラテを頼んでみた。
そして最後本屋さんに駆け込んで、適当な本を2冊買ってきた。
そしてついに飛行機に搭乗する時間がやってきた。
飛行機に乗ったら、自分の席にすでにおじさんが座っていた。
間違えちゃったんだろうな、と思ってCAさんに伝えて、正しい席に戻ってもらった。一安心だ。
そしてついに離陸!
バイバイ日本!楽しかったよ!また来年!
離陸してしばらく寝たり本を読んだりしていたが、だんだんお腹が空いてきたので先ほど半分食べて残しておいた鰻弁当を開けて食べた。
飛行機に乗る時はいつも機内食があるからあまり食べ物を持ち込まないようにしていたのだが、飛行機で自分の好きな物を食べれるっていいものだなあ、と思った。
そして鰻を最後まで堪能した直後、機内食が出た。
チキンとライスのご飯だったが、鰻を食べたばかりでお腹が空いていなかったので食べられなかった。
日本のヨーグルトがデザートでついていたのでそれだけ食べた。
そして18時過ぎに北京空港へ到着!
行きは間違って入国してしまったのだが、今回はその反省を生かして入国せずに乗り継ぎ通路を通って空港内に留まることにした。
パスポートと乗り継ぎの飛行機のチケットを持って列に並んでいたら、後ろにいる日本人の女性に話しかけられた。
女性:あら!どこに行かれるんですか?
私:フランクフルトです。あなたは?
女性:あら〜!いいわね!私はマドリッドよ!
すると自分の番が来たので、リュックを開けて検査を受ける。
かなり念入りに体を触られてチェックされた。さすが中国だ。
そして解放された後、また女性が話しかけてきた。
女性:フランクフルト、いいわねえ〜何で行かれるの?
私:ドイツで働いてて、それで行くんです。あなたはマドリッドに1人で行かれるのですか?
女性:そうよ!1人よ!マドリッドに3週間滞在するの。
すごい。
自分の母に近い年齢に見えたので、聞いてみた。
私:失礼ですが、おいくつですか?1人でマドリッドなんてすごいですね。私の母が来年ドイツに1人で来たいと言っていたので、、
女性:75歳よ!
私:え〜!75歳!?見えない!!!
なんとすごい!75歳で1人でスペインのマドリッドに3週間も滞在するらしいのだ。
聞いてみたら若い頃から年に何回も海外旅行に行っているようで、とにかくコミュニケーション能力とバイタリティがすごかった。
するとその女性は誰かを見つけて言った。
「あ!あの人ね、チェコの人なの。庭師をしてるらしくてね。ハロー!」
そしてその人の方を見ると、さっき飛行機で私の席に間違って座っていたおじさんだった。
女性:ハロー!
おじ:ハロー!
私:ハロー!
女性:私、エアチャイナのラウンジの予約をしたからみんなで行ってそこで休憩しましょうよ!
エアチャイナは乗り継ぎが6時間以上だと空港のラウンジを無料で利用できるらしいのだ。だが事前予約が必須で、私とおじさんは予約していないので利用できない。
女性はマドリッド、私はフランクフルト、おじさんはミュンヘン行きで、みんな7時間以上のトランジットだ。
女性:大丈夫よ!私は予約してるから、この人たち友達だからお願い!って言って頼んでみればいいわ。
私とおじさんは別にラウンジを利用しなくてもいいのだが、女性の熱に押されてひとまずそこに行ってみることにした。
おじさんに最初英語で色々話しかけてみたが、いまいちスムーズに意思疎通できない。チェコ語は話せないし、、
ミュンヘンからバスに乗ってチェコに行くと言っていたから、もしかして?と思って、ドイツ語でおじさんに「ドイツ語は話せますか?」と聞いてみた。
するとおじさんはパアっと表情が明るくなって、「ドイツ語できるよ!」と返してくれた。
女性は英語と日本語、私とおじさんはドイツ語で3人で拙いながらも通訳しながら頑張っておしゃべりした。
そしてエアチャイナのラウンジに到着。
貼り紙に「事前予約のない人は利用できません。」と書かれてある。
きっと何度も事前予約なしで利用しに来た人がいたのだろう。
私は女性に「事前予約がないとダメみたいです。私はいいので、ぜひ楽しんできてください!」と言ったが、女性は「ダメよ!3人一緒じゃないと楽しくないじゃない!私が聞いてみるわ」
そう言って女性はエアチャイナカウンターのすごくきつそうな女性に日本語で話かけた。
「こんにちは!すみませんけど、この人たち友達なのね。私は予約したんだけど、この人たち予約ないけどお願いできない?」(全部日本語)
エアチャイナの人も突然の日本語に驚いていたが、ひとまず女性のパスポートを受け取ってパソコン画面を睨んでいた。
女性の予約は確認できたようで、英語で「エレベーターに乗って上に行ってください」と言われていた。
だがそこで女性はまた日本語で「そうなんだけど、この人たちもお願いできない?」と言った。
エアチャイナの女性は困惑していたので、私が英語で説明した。
だがすぐに「予約がなければ利用できない」と返された。
私もおじさんもエアチャイナのラウンジを使いたいわけではなかったのでそのまま引き下がろうとしたが、なぜか女性がそれを許してくれない。
変に暴れて拘束されたりでもしたら大変なので、私とおじさんは後ずさりしていたが女性は言った。
「じゃああなたたちちょっと待ってて!ラウンジがどんなもんか見てくるから!それで、中の人に予約なしでも利用できないか聞いてみるわ!」
その勢いに押されて私とおじさんはしばらくラウンジの入り口前で待つことになった。
おじさんは庭師としてチェコで働いていて、もう定年を迎えているらしい。
日本庭園が大好きで、それを見て今後の庭づくりの参考にするために日本を2週間かけて回ったらしい。
東京は高層ビルばかりで面白くなかったが、京都は木造建築や古くからあるお寺などがたくさんあって、庭もたくさん見れて楽しかったと言っていた。
そして色々喋っていたら女性が戻ってきた。
「あのね!今ラウンジの中の男性に聞いてみたの。予約してない友達もここに入りたいって伝えたの。そしたら、あの女性じゃなくて別の女性に聞けば入れるかもって!」
私とおじさんは「いや、、もう別にラウンジは、、」と伝えたが、また女性はラウンジのカウンターに向かい、さっきとは別の女性に交渉しようとした。
だがすかさずさっきやりとりした女性にバレてしまい、大きな声で「予約なしでは利用できません!」と言われてしまった。
そしたら女性は「そうなの!じゃあ私もノーセンキュー!!!」と大声で言ってラウンジから出てきた。
なんだったんだ、、、
すごいパワフルな女性だ。
エアチャイナの怖そうなスタッフにも堂々と日本語で話しかけ、相手に翻訳機を使わせて対応させるほどの度胸の持ち主だ。
何歳になっても、英語が全く話せなくても、日本語だけで海外旅行に行けるんだなと思って少し勇気が出た。
北京空港を少し散歩
夜になってきた
日記を書いたり、おじさんと女性と少しおしゃべりをして時間を過ごした。
だんだん眠くなってきたのだが隣にいる女性のおしゃべりが本当に止まらないので、「ちょっと歩いてきますね」と言ってその場を去って、空港の隅っこで寝た。
そして集合時間近くになって、最後にまた女性のところに行ってお別れの挨拶をした。東京でフラワーデザインの講師をしているらしく、名刺をいただいた。
どこかでまた会えるかな?
チェコの庭師のおじさんともお別れをして、ついにフランクフルト行きの飛行機に乗る時間が来た。
なんと行きと同じく、また隣が空席だった!すごい運だ。
しかもアームレストを起こすことができたので、足を若干隣の席に置いたり、枕を置いて丸まって横になることができてすごく快適だった。
ありがとうエアチャイナ。
深夜2時半発のフライトだったので、空港で少し寝たもののまだ眠くてまた飛行機でもたくさん寝ることができた。
成田空港で最後の最後にギリギリ買った本を読んだり、日記を書いたり、モニターでたまに飛行機の位置を確認しながら時間を過ごした。
そしてついに朝7時にフランクフルト空港に到着!
入国管理局のところは、ベルリン空港の時はスムーズだったが、早朝のためか全然人がいない。
300人以上の乗客が一気にドイツに入国しようとしているのだが、警察官が3人ほどしかいない。
最初の方は少しずつ列が進んだが、どこかのタイミングで1時間以上全く動かなくなった。そうこうしているうちにどんどん飛行機が到着し、ドイツに入国したい外国人でフロアはいっぱいになった。
みんな前後の人と不満を言い合ったり、空港スタッフに今どうなっているのか聞いていた。空港スタッフの対応もかなり塩対応で、ドイツに戻ってきたんだな、、とここで実感した。
日本だったら「お待たせして申し訳ございません。ただいま入国管理局の人員が少ないためお時間頂戴しております。」的なことを言ってくれそうだが、フランクフルト空港のスタッフは「知らねえよ!(Ich weiß es nicht!)」とだけ乱暴に答えてどこかへ消えていった。
8時を過ぎたら早番の人に加えて通常勤務の人が出勤したのか、一気にいくつかカウンターが開いたので列が進むのが早くなった。
自分の番が来て、パスポートとビザのカードを自信満々に提出して、すぐに通り抜けることができた。ビザがあってすでにドイツに住所があったので特に何も質問されなくて済んだ。
隣のカウンターに中国人男性の二人組がいたのだが、とにかく質問攻めに遭っていてなかなか大変そうだった。
旅の目的(ビジネスだと答えていた)、どこに泊まるのか、何泊予約しているのか、帰りのチケットの日付と宿泊施設の予約日数が合っているか、2人で同じベッドに寝るのか、旅行保険はあるのか(無いと答えていたのでさらに審査が長引いていた)などの質問をされていた。
何が理由かわからないがかなり厳しい質問をされていてかなり時間がかかっていたので、エアチャイナの飛行機(もちろん乗客の9割以上が中国人)に対して警察官数人では到底捌き切れないだろうなと思った。
結局入国するのに2時間半もかかり、へとへとな状態でスーツケースを取りに向かった。
無事にスーツケースとビニールバッグを受け取ることができたので、スマホを充電しながらいきなりポテチを開封。
そして一つ目の電車に乗る。
電車に乗って窓の外を見る。
まるで故郷の新潟の風景のように見える。
そして乗り換え7分で次の電車に間に合うかな、、と思っていたら、
当然のように停車駅ごとに4分、5分ずつ遅れて行き、結局乗り換える予定の駅に20分くらい遅れて到着し、1時間後の電車を待つ羽目になった。
大好きな家族も友達もいて、食べ物も美味しくて、買い物も楽しくて、軟水のおかげで髪も肌もツヤツヤになって、電車は遅延なくて、接客はとても優しくて、日本語が通じる国から、ドイツという面白い国に来たんだな、と改めて実感した。
なんとか昼過ぎに家に帰ってきて荷物を広げて、まずは両親に電話した。
この前まで自分が座っていたリビングのソファに両親が座っているのを見て、なんだか変な感じがした。
遠いところにいるけど、でもありがたいことにインターネットのおかげでメッセージのやり取りやテレビ電話がいつでもできるのだ。
そのおかげでそこまで寂しくないぞ。
あの成田空港の鰻弁当以降ちゃんとしたものを食べていなかったので、ひとまずカップラーメンを一つ食べて、荷解きをした。
いっぱい色々買ってきたので部屋に収まるか心配だったが、意外とほとんどが食品だったのでキッチンの棚に入れればOKで、それ以外もなんとか服は小さく畳んだりしたらうまいこと収納できた。
終わった後は友達がお土産に持たせてくれたとらやの羊羹と、友達がくれたほうじ茶を淹れてゆっくり休憩した。
明日から早速仕事だ!
3週間の休暇は本当に長くて、少し心配だけどちゃんと働けるように頑張ろう!
日本での楽しい思い出は後日写真と共に番外編の日記を投稿します!
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