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ドイツ生活233日目 2023/11/1 涙の退去

今日はついに家主の家を退去する日だ。
就労ビザが発行されるのも遅いし、すぐに新しい街に引っ越す必要がなくなったのでこれから引越しまでの数日間は彼の家にお世話になることになる。

朝ごはんを食べていたら、娘が泣き出してしまった。
私が引っ越すことが悲しくて泣いてしまったようだ。

家主によると、娘は同学年にそこまで友達が多くなく、普段一緒に遊んでいる子達は娘より2,3学年上の子達らしい。昨日のハロウィーンパーティーも年上の子達と一緒だった。
会話や遊びを年上の子達に合わせるのが大変で、遊び終わった後はいつもぐったり疲れてしまうらしい。
だから年がかなり離れた私には思いっきり甘えることができたし、自由に振る舞って自分の好きな遊びができるからとても嬉しかったようだ。

そんな私がいなくなることが悲しすぎて、娘の悲しさがMAXに達して、それが怒りに変わり泣き叫んでしまった。
最後一緒に遊びたかったのだが、あまりにもショックで泣き叫んでいるので何もできず、娘が落ち着くまで私は部屋で仕事をして過ごした。


仕事を始めたら3時間くらい経ってしまい、ひと段落してリビングに行ったら泣き腫らした目で娘が「Mach's gut(元気でね)」と言って私に抱きついてきた。
もっと早く仕事を切り上げて遊べばよかった、と後悔した。

私は子供の頃からもともと涙腺が弱い方なのだが、30歳になってからさらに涙腺が弱くなり、少しでも心が動いたら号泣してしまうようになった。

娘はもう泣ききったので泣いていなかったが、私が今度は号泣してしまった。

娘はこれからお父さんの家にいくらしく、ここでお別れをすることになった。家主も娘も「本当に遊びにきてね!」と何度も言ってくれるので、じゃあ本当に遊びに行こう、ということで一応12月に遊びに行かせてもらうことにした。


そしてそのあとは家主と私で2人で家の掃除をした。
私は自分の部屋だけ掃除して、キッチンやバスルームにある私物をリュックにつめた。
今週金曜日には私の部屋に新しい人が入居するらしく、そのために住居全体を掃除していた。
広くて部屋数の多い家は憧れるが、その分掃除をこまめにしないと本当に大変なのだなあと実感した。


お腹が空いたので一旦外に出た。

この近所好きだったのに

祝日なのでREWEが閉まっていた。パン屋に行けばよかったのに、なぜかずっと気になっていたケバブ屋さんに行った。
私はケバブに詳しくないが、そんな私でもわかるくらい微妙なケバブだった。


夕方、彼が引っ越しの手伝いに来てくれた。

家主に「引っ越したら若干彼と遠距離になっちゃうんで心配です」と言ったら、「確かにそれは不安ね。でも大丈夫!彼あなたのことすごい好きよ!見ればわかるわ!」と言われた。

「ええ?そうですか?2人でいる時はめっちゃ普通ですけど…」と私が言うと、「娘も言ってたわ。「あの彼、ミツキのことめっちゃ好きだよね」って。それに、入居の時も退去の時も荷物を運ぶのを手伝ってくれてるでしょ。付き合っているからって、当たり前のことじゃないわ。」と言ってくれた。

そういえば6月に友達が日本からケルンに遊びに来てくれた時も、友達が帰り際に「みっちゃんの彼、めっちゃみっちゃんのこと好きだね」と言ってくれたのを思い出した。


感謝…


そして重い荷物を運んで家に帰って、カレーライスを作って食べた。

この30秒後に手のひらを引っ掻かれた


そして今日はなんと、私が引っ越すザールブリュッケン(ドイツの3部リーグ)とFCバイエルン(ドイツの1部リーグ、というかドイツで一番強い)が対決するサッカーの試合がある。

私はサッカーに詳しくないが、ザールブリュッケンにとっては明らかに格上との対決のようで、勝てる確率は低そうだ。


彼と彼のお父さんがFCバイエルンのファンなのでよく大事な試合を一緒に観て応援しているのだが、今日は私はザールブリュッケンを応援するぞ!
彼はFCバイエルンの応援だ。

キックオフ!

前半でFCバイエルンが華麗にゴールを決めて1-0。
やっぱり格上だもん、仕方ないか、、と思っていたら、途中でザールブリュッケンがゴールを決めて1-1に。

よかったねえ

そして90分が終了し、アディショナルタイム6分が追加された。
トーナメント戦なので引き分けはなく、延長30分の後PK戦だ。
流石にそれはきついか、、と思っていたら、

なんと残り1分のところでザールブリュッケンがゴールを決めて2-1に。

おおお
燃えている

延長の6分が経過したのだが主審はなかなか笛を吹かず、結局さらに2分以上プレーが続いた。試合終了の笛がなかなか鳴らないことに実況中継の人たちも困惑していたが、おそらく主審はFCバイエルンに勝って欲しかったのだろう。
なんとか時間を引き延ばしてFCバイエルンがゴールを決められるように手助けしているように感じてならなかった。

このゴールキーパーの人がめっちゃ頑張ってた

このトーナメントは負けたら終わりなので、ドイツで一番強いチームが2回戦で姿を消すことにみんなショックを受けている様子だった。

自分が引っ越す先の街のチームが、格上相手に勝つなんてなんだか嬉しかった。サッカーにはあまり詳しくないが、引き続きこのトーナメントでこのチームが勝てるよう応援したい!

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