ドイツ生活383日目 2024/4/2 行け!FCザールブリュッケン!DFBポカール準決勝
今日は火曜日!出社だ!
入稿日なのでちょっと遅めのバスに乗って出社した。
最近のザールブリュッケンはかなり天気が良くていい感じなのだが、この青空の直後にいきなり曇って土砂降り、そのあとはまた晴天、みたいな天気が多い。これを現地の人たちはAprilwetter(4月の天気)と呼んでいる。
最初Aprilwetter(4月の天気)と聞いたときは「4月のような暖かい春の天気」を意味していると思ったが、そうではなくて「晴れたと思ったら雹が降って、いきなり土砂降りになって風も吹いて、そしたらまたいきなり晴天になるような、あらゆる天気を1日で体感できるような天気」のことを指すらしい。
実際に住んで体験してみないと理解できないドイツ語かもしれない。
面白い。
そして今日はついに、ドイツ国内最大のサッカートーナメントDFB-POKALの準決勝だ!
ザールブリュッケンはドイツの3部リーグであるにもかかわらず、1回戦からバイエルン・ミュンヘンやフランクフルト、ボルシア・ムンヒェングラッドバッハなどの1部リーグチームを倒して勝ち上がってきたのだ。
Youtubeの試合動画のコメントには
「ザールブリュッケンの下剋上だ」
「ミュンヘンのファンとして、ザールブリュッケンに優勝してほしい」
など、ザールブリュッケンの快進撃を応援する人が多く見受けられた。
仕事の終わりにおじさんの先輩に
「今日はサッカーの試合を観ます!楽しみです!家のテレビで観れるかな、、」と言ったら、なんと先輩がどのテレビ局が放送するかを書いたメモを渡してくれた。
入稿作業が終わったので急いでバス停に向かった。
会社と市街地の周りには警察官がたくさんいて、パトカーもたくさん停まっていた。
今日の準決勝の相手はFC Kaiserslautern(カイザーズラウターン)というチームで、なんとザールブリュッケンからかなり近い都市だ。
先輩によると、ザールブリュッケンとカイザーズラウターンはライバル同士らしく、ファン同士の仲も良くないらしい。
確かにこれだけ近かったらライバル視するのもわかる気がする。
試合前後の乱闘騒ぎに備えて街にはたくさんの警察官がいた。
ザーランドの警察官だけでは数が足りないので他の州にも警察官の応援を依頼しているらしい。
そんなこんなでソワソワした気持ちで帰ってきて、急いでパスタを作って食べた。
一応今日から?帰国に向けてゆる〜くダイエット開始だ。
まず第一に、今後はバターと生クリームは買わないで料理することに決めた。(初歩的w)
今日の晩御飯はトマトソースだけを使った野菜多めのパスタにした。
そしてシャワーを浴びて歯を磨いて、テレビをつける!
このテレビはたまにNetflixを観るくらいしか使わないのでテレビが見れるか心配だったが、先輩が教えてくれたテレビ局にチャンネルを合わせたら無事に観ることができた。
FCザールブリュッケンの監督だ。
イケメンだ。
試合開始直後、彼が電話をかけてきてくれた。
「テレビ観れてる?僕もザールブリュッケン応援するよ」と言ってくれた。
彼はバイエルン・ミュンヘンのファンなのだが、今大会の1回戦でザールブリュッケンと対戦してなぜかザールブリュッケンが勝利してしまったのでもう仕方なくザールブリュッケンを応援するしかない状況になっている。
前半は点が入らず0−0で折り返し。
素人目で見ても、ザールブリュッケンが常に相手のゴール付近でプレーしているシーンが多かったのでなんだか優勢のような気がする。これはいけるかもしれないぞ!と思った。
そして後半に入ってしばらくしたら、ザールブリュッケンのゴール前でゴタゴタした結果ボールがコロコロと緩めの速度でゴールキーパーの体の正面に向かっていく。よかった、無事だった、と思ったその瞬間!
緩めの速度で転がっているように見えたボールは、そのままゴールキーパーの両足の間をすり抜けてゴールネットへ一直線!
え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
点を入れられてしまった!!!!!!!!泣
あまりにも簡単にキャッチできそうに見えただけあって、とても悔しい。
ゴールキーパーもすごく悔しそうにしている。
全く手が届かない場所にゴールを決められたのではなく、体の正面にきたボールが両足の間をくぐってしまったのだから。
リプレイで何度見ても結果は変わらない。
何かの間違いかと思って何度も食い入るように画面を見るが、確かにゴールだ。
やばい、、挽回できるだろうか?
そしてさらに数十分後、今度はコーナーキックからのヘディングでゴールを決められてしまった。
今度はキーパーの正面ではなく、キーパーがジャンプして飛び込んでも取れないくらいゴールの端っこにバーン!と決められた。
カメラは相手チームのサポーター席を映す。
大きな旗が揺れて発煙筒もバンバン使って大盛り上がりだ。
この時点で75分。あと15分で2点入れるのは無理だろう。
カイザーズラウターンの勝利がほぼ確定した。
カメラはザールブリュッケンサイドへ。
イケメンの監督がしょんぼり視線を芝生に落とす。
ベンチ席ではフードを深く被って泣きながら震えている選手がいた。
悲しい、、。
私のお気に入りのゴールキーパー選手も、泣いて芝生に突っ伏している。
彼はバイエルン・ミュンヘン戦でも大活躍だったし、これまでずっと頑張ってきた。だからこそ今回も!と期待していただろうし、1点目を防げなかったことがとてもショックだと思う。
そして状況は一切変わらないまま試合終了。
残念だった。
でも!FCザールブリュッケン!頑張った!!
だって準決勝の他のチームは1部か2部で、3部リーグからここまで勝ち上がってきたのはザールブリュッケンだけなのだ。
ザールブリュッケンがDFBポカールをこんなに勝ち上がること自体滅多にないことらしいし、そのおかげで街も会社も盛り上がっていた!
私も引越してきた街のチームが3部リーグなのにもかかわらず強豪チームを打ち破って勝ち上がってきたことが誇らしかった!
FCザールブリュッケン!ありがとう!
また次がある!!!!!
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