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修士研究・論文の授業始まる

9月12日 雨
今朝も雨音で目が覚める。午前中は明日の教育学の授業の予習をしたりフィンランドの友人に電話したりして過ごす。お昼ご飯にヨーグルトとコーヒー、それに友達からもらったカステラを食す。タリンでカステラは貴重だ。ヘルシンキでは容易に手に入るようだが。

もらったカステラ。日本の味が懐かしい

午後2時からの授業に出席するために、1時45分に寮を出る。今日はまた新しい講座、「Research Method in Evidence-based Development in Education」の最初の授業だ。行ってみると教室(Terra棟420号室)には鍵がかかっている。待っていると1時55分に准教授のAnna-Liisa Jogiがやってきた。よくよく話を聞くと、授業の始まりは2時15分だった。トゥラルベックとユリア、それにサナが時間通りに来ていたが、マリア・テレサは少し遅れて来た。この授業ではタリン大学のモットーである科学的アプローチ(Evidence-based Method)による研究の進め方、修士論文の書き方を学ぶ。今年前半に書いた清華大学計算機科学及び技術学科の論文も難しかったが、教育学部の修士論文は研究テーマと手法の整合性や既出論文をレファレンスとして提示する方法により重きを置いている感じがする。とにかく来週火曜日までに一発目のドラフトとして、論文のテーマと重要な概念、それに引用すべき論文を3本、APA7フォーマットで記述し、さらにそれらを引用すべき意味合いを簡単に示せ、という課題を頂いた。これは、週末無くなるんじゃないかと思うような結構ゴッツイ宿題だ。まあ、やれるだけやってみよう。

雨のタリンも結構素敵だ。
テラ棟の入り口
この授業の講師、アナ・リーサ准教授。教育学における定量分析が専門

今日の授業までの付き合いを通じて、クラスメイトの人柄や経験がなんとなく分かってきた。僕の次に年長のエクアドル人のマリア・テレサは世話焼きでGoogleオタク、とにかくなんでも調べるのが得意だ。ウクライナから来たエストニア10年選手のユリアは今現在もNarva市で教育関係の研究機関で仕事しているので、この国の教育制度やエストニア語の文献などに詳しい。23歳にしてカザフスタンで教師として5年以上の経験を持つトゥラルベックは利発な若者で、教育現場の実情は誰よりもよく知っているだろう。Erasmus制度で今学期だけタリン大学に交換留学しているインド人のサナはまだちょっとお客さん、という感じ。僕は僕でAI、コンピュータサイエンス、統計学、それに直近の修士論文執筆という経験はあるが、今はまだまだタリン大学教育学部の研究の進め方を一から勉強しているところである。まあこれから2年間付き合う仲間たちなので、皆んなで協力してやっていければ良い。

クラスメイトの面々

午後6時ちょっと前に授業が終わる。寮に戻って3階の洗濯室に行ってみると、予約なしに使える7号機が空いている。早速洗濯開始、洗濯タイムはおよそ2時間。その間にヨーグルトとOyakagaカップヌードルで簡単に夕食を済ませる。次は乾燥機に入れて2時間。4階の自分の部屋に戻って明日の授業の予習リーディングマテリアルを読む。「自己決定理論と内発的動機づけ、社会的発達、そして幸福感の促進」なる論文と「How Learning Works」という本の第一章、「学生の事前知識は学習にどのように影響するか」で両方で英文40ページほど。とりあえず読んで内容は頭に入った。まとめは明日の午前中にやるとして、乾燥室から洗濯物を取り込んで今日は休む。

寮の3階、洗濯室にある、予約無しで使える7号機。3時間36分かかると表示されたが、実際には2時間

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