タリンの1週間は散歩と教育学、それに合唱練習から始まる
9月30日月曜日 晴れ
今朝のタリンは5℃と寒い。長袖の上にウィンドブレーカーを着て散歩に行く。今日は午前7時といつもより少し早く寮を出たので、見慣れた散歩道も夜明け前から日の出までの時刻の風情がある。
今日散歩していて気付いたのだが以前、覗き見の塔として紹介したトーム公園手前の旧市街西側の塔は、正しくはリッペの塔(Lippe Tower)だった。本当の覗き見の塔(Kiek in de Kök)は旧市街の南側、のっぽのヘルマンと日本大使館の間にある塔であった。謹んで訂正させて頂く。
午前10時からは図書館のミーティングスペースで、先週金曜日の企業訪問のレポート作成のための会議をする。メンバーはカザフスタンのトゥレルベック、インドのサナ、エクアドルのマリア・テレサ、それに僕だ。僕に次いで年長のマリア・テレサは時間にはルーズだが、仕事はキッチリやる人だ。会議を仕切ってくれるのでありがたい。みんなのアウトプットを合わせて修正点を議論し、ミーティングは12時過ぎに終わった。僕はマリア・テレサと二人で近くの中華料理屋、Asian Fairにランチを食べに行く。ここは初めて来た。ニセ中華っぽいが、ランチメニューは焼きソバにチキンが乗って、6.5ユーロは手頃だ。おそらくまた来ることになるだろう。
いったん寮の自室に戻り、休憩。その後、4時からラトビア人の友人のエステラの宿題を手伝いで、Hyper Rimi(スーパーマーケットのハイパー版)での無人レジの使用感に関してインタビューを受ける。エステラはHCIT(ヒューマン・コンピュータ・インタラクティブ・テクノロジー)学科なので、このような研究をするのだ。実際、エストニアのペイメントシステムは非接触カードの使用などそれなりに発達しているが、中国のような完全なキャッシュレスではないので旅行者や新参者には優しい。僕は先だって地元の銀行のLHVで口座開設をして銀行カードを持っているので、支払いはバッチリだ。
インタビューのあとは5時15分からのBFM合唱団の練習に行く。今日はこの前練習したLaulikの復習と新曲、Meelespeaの練習をした。この曲はエストニアの古い伝説に基づくものでなかなかの大作だ。この曲も来年のエストニア歌唱祭で歌う曲のリストに入っているので、指揮者のラウルも教えるのに力が入る。10月15日までに歌唱祭の参加者リストを提出しなければいけないらしい。泣いても笑ってもあと2週間だ。ラウルからはパート別に録音された模範歌唱をよく聴け、との指示をもらう。それに加えて僕は個人的に、エストニア特有の母音(ä、ü、ö、õなど)をキッチリ練習しようと思っている。
合唱の練習が終わるともう午後7時過ぎだ。あとは寮に帰って宿題の残りをやったり、本を読んだりして過ごし、早めに休む。
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