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お金を払うヒト・受け取るヒト
この数週間、整体に通っている。
何箇所かお試しで予約をいれてみて
ここが良さそうというところに2回目以降の予約を入れた。
その整体院で二度目の施術の日。
お互いに「よろしくお願いします」と挨拶のあと、先生が問う。
「さて、復習です。この施術の名前を憶えていますか?」
「え? 何でしたっけ…」
そう言いながら、さっぱり思い出せないミカモ。
心の中で、どうしてそんな事聞くの?
質問はいいから、はやく施術して。
そう思った瞬間はっとした。
これって、カスタマーハラスメントの入り口だ!
私は患者。あなたは施術をするひと。
前回の話なんてどうでもいい。
私がお金を払っているんだから
黙って早く施術を提供しなさい。
そう言っているのと一緒だ。
うわ~何様のつもり〜。
最低だわ〜。
そもそも身体を悪くしたのは私です。
申し訳ありません、自分の身体なのに自分で治すことが出来ないので何とかしていただけませんでしょうか。お願いします。
それが施術を受ける側の在りようだろう。
どんな理論で体のどこにアプローチしてどうやって回復につなげていくのか。受け手が理解しないまま、ただごろんと横になっていて良くなるはずがない。
私の心をよそに、その後も質問は続いた。
悪いのはどこだったか。それはどうすれば回復につながるのか。
日常で気を付ける点は何か。等々。
当たり前といえば、当たり前の問答。
治してよ、という横柄な心でいたら
きっと施術も身体の必要な箇所には届いていかないだろう。
進んで日常生活の見直しをするのも
患者として必要なはず。
ほんの一瞬だったけど、お金を払うからといって、まるで自分が偉いかのような思いを持ってしまった。
恥ずかしい〜!
お金はただの交換券。
物やサービスを提供してくれる人がいるからこそ使うことの出来る、それがお金というもの。
お金を払うヒト・受け取るヒト
そこに上下関係はない。
黙って施術をされながら
心の中で反省しきりのミカモでした。
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