ミニシアターのススメ
最近はまっているのが、ミニシアターで1人映画に浸ること。
新宿、渋谷近辺に点在する100人未満のシアタールームで気の赴くままに映画にふけることができます。
そもそも、映画を見る意義は大きく2つに分かれると思います。
1.メジャー鑑賞
いわゆる話題作を見る、ミーハーとして複数人で見るというようなシーンでは、大型シアターしかないでしょう。
仕事としての鑑賞もこちら。
2.マイナー鑑賞
本題で勧めているのはこちらになります。
ミニシアターでは、一人で来ているお客さんも多いので、特に周りの目を気にせずふらっと行けます。
アート的なものや社会性の強いものが多く上映されているため、
今まで対峙してこなかった新しいジャンル、何か考えさせられる作品との出会いが待っている確率が高いです。
個人的には、あまり前知識のない分野の作品をあえて見るという形を勧めます。
その方が、全く新たな出会いがある確率が高いでしょう。
アート作品であれば、どのような理解をしようかと頭を働かせることが、大きな意味を持ちます。
終わってから、物思いにふけながらいつもと違った帰路につくという非日常時間も楽しめます。
また、平日には1800円→1000円弱という割引価格で鑑賞できるシアターも多いです。
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最近見て良かった!という作品を紹介
ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男
超有名ファッションデザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテンの感性にスポットを当てたドキュメンタリーです。
ファストファッションの台頭で市場変化の早いファッション業界において、自身の変化と共に一生着れる服を作り続けるドリス。
それをファッションと表現するにはどこか違和感があるそう。
そんな彼のこだわりは、服作りだけではなく自宅のフラワーガーデンやインテリア、日常生活においても伺えました。
コレクションに向けて、「これ!」という組み合わせを数百パターンの素材や柄から炙り出し、ぴたっと落とし込む姿に惚れ惚れします。
日常生活で使うモノ全てに、自分を重ねこだわりを持とうという意識を強くさせられました。
希望のかなた
内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、偶然にも北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れつく...
というところから話が始まります。
いい国と聞いていたフィンランドで、なんと難民申請を却下されてしまうカーリドは、ユダヤ人という理由だけでネオナチからの暴力に逢い、心身ともに疲弊します。
そんな中、彼を助けてくれた飲食店オーナーのヴィクストロム。
彼を中心に周りからの救済で助けられたカーリドは無事に妹と再会を果たします...
劇中では人と人との結びつきが印象強く描かれており、人との繋がりによって行動にも変化が生じられるという印象を受けました。
救われた側はもちろんですが、救った側の心境にも変化が見られ、やはり人との繋がりから新たな一歩が始まるという点は強く感じられます。
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私自身、デザイナーズブランドも着なければ人種問題にも疎いです。。
ただ、このようなきっかけから、普段の服や情報収集の意識にも変化が生じていきました。
映画もスマホで見れてしまう時代ですが、
このような意図しない運命の出会いのようなことが日常生活にあってもいいかもしれません。
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