世界陸上やオリンピックへ出場するには
どうも、ゆーすけです。
先日、来年2023年に行われる世界陸上ブダペストの参加標準記録が発表されました。
参加標準記録が軒並み厳しくなったことについて自分の考えを書くために、
出場資格の獲得方法についてまとめることとします。
世界陸上の出場資格の取り方
出場資格の取り方は主に以下の2つです。
どちらかを満たせばOKです。
参加標準記録をクリアすること
世界ランキングで上位に入ること
これらをクリアした選手の中から各国の競技団体(日本では日本陸連)が代表を選びます。
基準を満たした選手ならば、誰を代表として大会に送りこむかは自由なのです。
また、実際の出場資格の取得方法は2つの他にもあるのですが、話の単純化のためにここでは触れません。
参加標準記録のクリア
参加標準記録と一口にいっても世界ランキング導入前後、つまり、
ドーハ世界陸上以前と東京五輪以降で意味合いが違います。
ドーハ世界陸上以前
ランキング制度導入前の参加標準記録は最低限の「足切り」の意味があります。
つまり、この記録をクリアしないと大会に参加できないということです。
東京五輪以後
ランキング制度導入後の参加標準記録はランキングに関係しない「シード枠」の意味があります。
そのため、参加標準記録はランキング制度導入前よりもかなり厳しめに設定されています。
どれくらい厳しいかというと大会参加者の半分がクリアできる(できない)水準です。
とはいえ、厳しいとはいってもメダリスト、入賞者はだいたいクリアします。
世界ランキング上位
世界ランキングは東京五輪から採用された新しい制度です。
種目ごとに選手個人のパフォーマンスに対するポイントにより、順位が付きます。
ここでランキングのもととなる得点について説明します。
得点の説明
正確な情報は世界陸連のサイトを参照してください。
ここではわかりやすさを重視し厳密には正確でない訳語を使用しています。
個人の得点は、数回のパフォーマンスに対する得点の平均です。
何回必要かは種目によって変わります。
一回のパフォーマンス点は記録点と順位点の合計です。
記録点は同じ記録に対しては同じ点なので、比較的わかりやすいです。
順位点はちょっとわかりにくいです。
順位だけでなく、大会の格によって変わるからです。
つまり、同じ順位でも、大会の格が上だと多く順位点がもらえることになります。
例えば同じ3位でも日本選手権3位と世界陸上3位を比べたら、世界陸上の方が大会の格が上なので、多く順位点をもらえます。
配分の決定
全体の出場人数は、ターゲットナンバーと呼ばれる数字で決定されます。
世界全体の1種目における出場枠数と考えてください。
これに達するまで出場枠が割り振られる訳ですが、優先順位があります。
まず参加標準記録クリア者に出場権が付与されます。
その余りが世界ランキング上位者に割り振られる訳です。
つまり、参加標準記録をクリアした選手が多いほど世界ランキングから選ばれる選手は少なくなります。
ここで疑問が出てきます。
ターゲットナンバーを参加標準記録をクリアした選手の人数が上回った場合どうなるか、ということです。
答えは「参加標準記録をクリアした選手は全員出場できる」です。
東京五輪の際に女子10000mの安藤友香選手がこのケースに該当しましたが出場しています。
いかがでしたでしょうか。
次回は世界陸上ブダペストの出場枠数や参加標準記録について記事を書こうと思います。
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