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陸上日本代表選考要項整理

どうも、ゆーすけです。
先日、日本陸連から杭州アジア大会の代表選考要項が発表されました。
これで世界陸上、アジア選手権、アジア大会の選考要項が揃ったことになります。
そこで今回は、代表の選考基準を整理したいと思います。

【2023年1月31日、以下の2点について追記しました。】
・10000mの選考競技会について
・アジア選手権の開催地変更について(パタヤ→バンコク)

注意事項

・トラック&フィールド個人種目について記載しています。
 リレー、マラソン、競歩は記載しません。
・数字やアルファベットが若い方が優先です。
・情報に誤りがないようにしていますが、あるかもしれません。
 日本陸連の情報もご確認ください。

ブダペスト世界陸上

日程:8/19~8/27

内定条件

①ワイルドカード
②世界陸上オレゴン8位以内かつ2023年1月1日以降に参加標準記録突破
③世界陸上オレゴン8位以内で、
日本選手権以降に参加標準記録突破するかランキングをクリア

トラック&フィールド種目で②③の可能性がある選手(3名)
女子やり投げ:北口
男子100m:サニブラウン
男子走幅跳:真野

④日本選手権終了までに参加標準記録突破かつ日本選手権3位以内
 ※②、③の可能性がある選手がいる場合は最大2名まで

1.日本選手権の順位
2.参加標準記録有効期間開始~日本選手権終了時点の記録
3.日本選手権の成績反映直後のワールドランク

選考条件

⑤日本選手権3位以内で、参加標準記録突破
⑥ワールドランククリアかつ、日本選手権3位以内

~優先順位~
1.日本選手権の順位
2.ワールドランク順位
3.参加標準記録有効期間内の記録
4.主要国内競技会の成績
※⑤の場合は2.がなし

⑦参加標準記録突破
⑧ワールドランククリア

~優先順位~
1.日本選手権の成績
 a.ラウンド進出上位
 b.記録上位
2.ワールドランク順位
3.参加標準記録有効期間内の記録
4.主要国内競技会の成績
※⑦の場合は2.がなし

⑨エントリー締切後の追加招集

※男女10000mは③、⑤、⑥がなし
日本選手権を選考競技会に読み替える
【2023年1月31日追記】
選考競技会がゴールデンゲームズin のべおか(2023年5月4日)に決定しました。
【追記終わり】

注目点

10000mは「日本選手権」は春には開催されない


近年、10000mは他のトラック&フィールド種目とは別日程で日本選手権が開催されてきました。
しかし、今回は既存の大会のなかで選考するとのことなので、2023年の大会の代表選考は「日本選手権」という単独レースではないようです。
2023年の日本選手権10000mは12月開催となり、パリ五輪代表選考会となります。

世界陸上オレゴン入賞者に有利に

世界大会入賞者に関して、優遇措置は今まで取られて来ませんでした。
しかし、今回優遇措置(②、③)が設定され、記録次第で日本選手権に出場しなくてもよくなりました。

日本選手権3位の中でも明暗が分かれる?

上の「世界陸上オレゴン入賞者に有利に」の裏の側面です。
日本選手権3位の選手は、参加標準記録を突破すれば
世界陸上オレゴンの入賞者がいない場合は即内定します。
しかし、世界陸上オレゴンの入賞者がいる場合は、
その入賞者が③の条件を満たさない限り3位の選手が代表に決定しません。
つまり日本選手権3位でも種目によっては即時内定しなかったり、代表に選出されなかったりする可能性があります。

選考漏れがあり得る?

日本選手権の成績反映直後のワールドランクが条件となっている場合、
好記録レースの反映が遅れたらその選手は選ばれないこととなります。
「WRKの制度が開始されるのですぐに反映される」との読みなのでしょうか。

アジア選手権(バンコク)

日程:7/12~7/16

来年はアジア選手権も開催されます。
来年は日本選手権が例年より早い時期に開催されます。その理由の1つはアジア選手権の代表をここで決めるためと思われます。

アジア選手権は日本選手権より大会の格が2段階高く、世界大会の出場に必要なポイントを多く得ることができます。
そのため日本選手権→アジア選手権と連戦し世界陸上を目指す選手もいるかもしれません。

選考条件

①ワイルドカード
②世界陸上オレゴン8位以内かつ2023年1月1日以降に参加標準記録突破

③日本選手権終了までに参加標準記録突破かつ日本選手権3位以内
④日本選手権の成績反映直後のワールドランクでターゲットナンバークリア
⑤日本選手権の成績反映直後のワールドランクでターゲットナンバークリアが期待される

~③以降の優先順位~
1.日本選手権の成績
 a.ラウンド進出上位
 b.記録上位
2.ワールドランクのポイント
3.主要国内外競技会の成績
※④、⑤の場合は3.がなし

⑥メダルや入賞が期待される(強化委員会推薦)

男女10000m

①ワイルドカード
②世界陸上オレゴン8位以内かつ2023年1月1日以降に参加標準記録突破

③選考競技会終了までに参加標準記録突破かつ選考競技会3位以内
④参加標準記録突破
⑤選考競技会8位以内

~③、④の優先順位~
1.選考競技会の成績
2.参加標準記録有効期間内の記録
3.主要国内外競技会の成績

【2023年1月31日追記】
選考競技会がゴールデンゲームズin のべおか(2023年5月4日)に決定しました。
【追記終わり】

アジア大会(杭州)

日程:9/23~10/8

アジア大会は簡単に言えば「アジアのオリンピック」です。
本来は2022年に開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で延期となりました。
10/15はMGC(パリ五輪マラソン代表選考会)なので、

アジア大会のマラソン代表=MGC出場は事実上不可能≒五輪を諦める

となります。
どうするのでしょうか。

選考条件

①ワイルドカード
②世界陸上オレゴン8位以内かつ2023年1月1日以降に参加標準記録突破

③日本選手権終了までに参加標準記録突破かつ日本選手権3位以内

~③の優先順位~
1.日本選手権の順位
2.ワールドランクのポイント
3.主要国内競技会の成績

④日本選手権の成績反映直後のワールドランクで、ブタペスト世界陸上のターゲットナンバークリア
 ※ポイント上位者優先
⑤メダルや入賞が期待される(強化委員会推薦)

男女10000m

①ワイルドカード
②世界陸上オレゴン8位以内かつ2023年1月1日以降に参加標準記録突破
③選考競技会終了までに参加標準記録突破かつ選考競技会3位以内

~③の優先順位~
1.選考競技会の順位
2.参加標準記録有効期間内の記録
3.主要国内外競技会の成績

④選考競技会8位以内
⑤メダルや入賞が期待される(強化委員会推薦)
【2023年1月31日追記】
選考競技会がゴールデンゲームズin のべおか(2023年5月4日)に決定しました。
【追記終わり】

最後に

2023年は、国際大会がたくさんあり、ファンとしては楽しめそうです。
しかし、選手たちにとってはかなりタフな日程と言えるのかもしれません。


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