本当の自分との出会いと戦い
断酒から1年経った私は、人と同じように行動できない、何かが違うともがき苦しんだ。
その原因を必死に解明し自分を取り戻そうとした。
以下ブログからの引用です。
10年振りの自分
2021,8,24(断酒1年1か月)
私は・・脳の病気だと思ってたんだけど。脳萎縮とか発達障害とか。どれも違うって言われて、結局残った答えはメンタル弱めっていう精神疾患？
え。じゃぁおかしいって気付いた時私はどうすればよかったんだろう。何か違うのに気にしなければよかったのか。笑い飛ばしとけばよかったのか・・？
そっちの方がよっぽど頭イカれてるし。
みんなと違うことが不安なのはおかしいってこと？でも結局みんなとは違わないってこと？
多分検査結果にに異常がなくても、アルコールの影響で記憶とか遂行機能障害とか自分にだけわかる程度の障害ってあるんだと思う。兄も私も、その他の人達も。私も兄と一緒にいておかしいとは思わない。でも兄は記憶の部分がおかしいという。
それとも年のせいで違いはあれど退化してる部分ってこと・・？
わけがわからなくて考えてたら混乱してくる。これが病気なのか？病気じゃないらしいわwってサラッと流したらいいの？
何をどこまで信じていいのかわからない。
メンタル弱めという名の精神疾患
2021,8,25(断酒1年1か月)
からの。
旦那への話。
その日は精神科へCTの結果を聞きに行くと言っていたので昼に電話が来て。
異常なかったよ。
あー、よかった！脳腫瘍じゃなかったんだねー
んーー
何？何もなかったんよね？
でも結局原因がわからなかった。
脳腫瘍じゃなかったんならそれでいいじゃん。
私は“兄が脳腫瘍で引っかかって、私も心配だからCTしてほしい”って言う理由でCTしてもらっただけで初めから脳腫瘍とか心配してないよ。脳萎縮かと思ったけど違った、原因がわからなかった。
オレは脳萎縮とか初めから心配してないよ。脳萎縮でも死ぬわけじゃないから別に関係ない。脳腫瘍じゃないならそれでいい。
私にとって全然よくないけど、責めてこない旦那は本当に優しい。
少し前まではこの時間に両手に酒抱えて流し込んでたな、って思ったらなんか切なくなってきた。萎縮した前頭葉のイタズラか。あ、萎縮してないわ。これは使えなくなったw
どこかが悪いっていうより性格とかメンタルの問題だと思うって言われた。
あー、今そう聞いたらオレもそう思う。
Mって働き始めるのが遅かったじゃん？他の人達も色んな体験して乗り越えて、今があると思うんよね。
でもMの場合はそれが今いっぺんに来て、同じ世代の人達は乗り越え方がわかるのにMはそれをどうしてらいいかわからないって事になってるんだと思うよ。
と。その通りだった。泣きながら話を聞いた。バレないように。涙
私は10代で結婚してずっと旦那に甘えてきて世の中を知らなかった。30代になり初めて働いた頃には酒を飲む習慣もできていた。その頃は酒のおかげか社会にすっと馴染み、目立った悩みもなかった。
そしてシラフ一年生として新たに就職した職場。そこが普通の人というか素の自分で働き始めた人生で初めての場所。私ってまだ二年生なんだぁw
こで気付いた自分の粗。これだけ自分に差があるとしんどいんだけど、でも酒には頼れない。
薬で辛さを抑えながら問題を解決しながら自分と向き合っていかないといけないんだなって思った。
お酒をやめてからの飲酒欲求とかも苦しかったけどそれは次第におさまる。でもそれと同時に出てくる自分の感情とはいつまでも戦わないといけない。いつ頃許してもらえるんだろう、戦いたくないんだけどw
断酒って酒やめるだけじゃない。全てが変わる。何もかも。人生が変わるんだから当たり前のことなんだけど。だけどその出かたって人それぞれでわからない。身体の弱い部分に出る人や離脱症状として出る人、私みたいに感情に出る人。(身体の弱い部分に出るって意味で私はこうなってるのかもしれない。)
断酒することでこういう変化が起きますよ。性格がこうからこうになってここでつまずく人が多いですよ、CTには出なくても記憶や◎◎に若干違和感が出ることがありますよ。っていうマニュアルがあれば覚悟できてつまずかなかったと思うのだけれど・・
何もわからない。未来が予想できない。まだシラフ二年生。とりあえず飲み続けた10年を白紙にしてひとつひとつ新たな自分として積み上げて行こうと思う。
そんなことが簡単にできたら楽なのになぁ。
断酒5年生になって振り返ると、酒から離れる過程では本当に苦しんだ。酒を飲みたいという欲求、あなたのせいで！と夫に責任転嫁してしまう第2の否認、そしてシラフの本当の自分との出会いと戦い。
今となってはこの沢山の悩みがは綺麗になり何ひとつ悩みがない。と言えば実は嘘になる。
何かあっても冷静に判断し、人の話を受け入れられるようにはなったけど、この時の問題は多少なりとも引きづっていて、それが私の生きづらさであり依存症の原因だったんだと思う。
だけどそれは酒では解決できない。
って言うことは当時気づいた今も変わらない事実です。