【短編小説】最終地点の彼方に⑧
青木 道彦◎
次の日、道彦は隆貴、琉基、春樹の家に訪問する約束をした。まずはゆっくり1人ずつ話を聞きたかった。
隆貴、琉基への訪問が終わり、残るは春樹の家。
立派な10階建くらいのマンションのインターフォンを301と押し、待っていると
「はい、どうぞ」
と、春樹のお母さんの声がしてガラス扉が開いた。
顔を上げると、インターフォンのすぐ上の辺りに
「木田マンション」という文字が目に入った。
道彦は勢いよく階段を駆け上がっていく
未来の彼方へ。
(完)
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