パリ15区

日本の婚活女子とロマンス詐欺について思うこと


こちらの記事が好評だったので、<辛口記事>第二弾です。(笑)


うーん

と唸ってしまう婚活ブログに出会うことがある。

たいていが30代後半の日本人女性で、自分のことを賞味期限切れだと称している。

実際、世間でもそのような扱いをされるらしく、外国に住めば、または外国人が相手ならまだイケるかもしれないと思っている人もいるようで、確かにそうかもしれないし、そうだとも思うのだけど、なんか微妙に違う気がして、うーーーんと一人で唸っている私です。


日本に住んでいようが、外国に住んでいようが、相手が日本人であろうが、外国人であろうが、自分のことを賞味期限切れだと思っている時点で、ちょっと厳しいのではないかなと正直思う。

実際、国際ロマンス詐欺に引っかかるのは、日本の熟年女性が多いそうだ。


日本では誰にも相手にされない私が、外国人の彼にはこんなにも大切にされている感(それは、もう妄想の域なのだが、英語で愛の言葉を囁かれると舞い上がってしまうらしい。しかし相手は英語ネイティヴではないアジアや中東のどこかの国の人で、組織ぐるみの犯行だったりするとのこと。)


そんな風にいたいけな女心を弄ぶのはやめてもらいたいものだけど、



なぜ、引っかかる?

会ったこともないスカイプ越しの変な英語の外人に。


と思ってしまうのは、私だけでしょうか。


この夏、日本で婚活女子(もうすぐ30歳)と話す機会があり、彼女が言うには、20代のうちは理想を下げないで勝負するけど、30代になったらちょっと下げるとのことだった。

この発言にも、私的はうーーーんと唸らざるを得なかったのだけど、海外生活が長い私の方がズレているのかもしれないし、おそらく大きな確率でズレていると思うので、


ほーん、そうなんだ。


と聞いておくだけにしておいた。


私はその婚活女子のお母さんも知っていて、その方は20代前半に結婚して子供を生み育ててきたので、30を過ぎそうなのにまだ婚活の成果がでない娘にかなりヤキモキしているようだった。


30代になったら理想を下げると言うけれど、日本できちんとキャリアを積んできた30代なら、それなりの職業と収入があり、理想を下げて妥協してまで結婚したいとは思わない人も多いのではないかなと思ったり。

そうでなくて、仕事もなんだかなー、早く専業主婦になって楽になりたいなーって思う人は、理想を下げてでも結婚するのだろうか。


でも婚活中の日本人女性の条件ってかなりのハイスペックなのよね。

普通でいいと言いながら、その普通のレベルが高い。


昔と違って、非正規雇用やワーキングプアの若者が増えた今、日本のお嬢さん方が望む普通の給与レベル(福利厚生含む)のサラリーマンがなかなかいないのだ。



こちらの記事でも書いてみたけれど、日本の婚活市場はすごくミスマッチだと思う。


バブル世代の親に豊かに育てられたお嬢様たちのお眼鏡に適う男性は、ほんの一握りで、彼らは既に結婚していたり、モテモテ過ぎてまだ身を固めたくなかったりする。

だからなのか、妻帯者に惹かれてしまったり、きちんと本命の彼女としてコミットメントしてくれない相手と中途半端な関係を続けてしまったりしてしまうのではないだろうか。


ここまで書いていて、やっぱり今回も結論が出ません。

ただ一つ思うのは、日本社会が女性を年齢で括り過ぎだということ。

女性誌を見ていても、ここまで年齢層で読者のターゲットが絞られている国は、日本と他のアジアの一部の国だけではないでしょうか。

お洋服のブランドも同じで、ターゲットとする年齢層が決まっているブランドが多いような気がする。


私の住むフランスでは、ElleやMarie Claireなど女性誌は、20代から60代くらいまでの女性が普通に読んでいるし、日本では若い子のブランドとされているクーカイなんかのブランドも、50代のマダム世代も普通に試着して買っている。

もっと高級なフレンチブランドも、お金があれば若い子もマダムも年齢に関係なく買っていて、どのブランドの服を買うかは、年齢というよりライフスタイルに負うところが多い。


うーーーん。

日本の婚活市場って、すごく痛い感じがするのですが、どうなんでしょうか。

もっと自由でいいのでないかな。

年齢とかで自分の価値を区切るのはやめようよ。

自分の思う世界が創られていくのだから、賞味期限切れって思ってたら、そういう自分になっちゃうよ。



メトロの車窓から見えたパリの街並み。

パリ15区辺りです。



条件に偏った婚活は、なかなか成就しないもので、したとしても寂しい結婚生活になるかもしれません。


<追記>

昨年、所用のため日本に2ヶ月強滞在していて、若いお嬢様たちとお話していて感じたことです。

ロマンス詐欺のことは日本のテレビのニュースで話題になっていました。

60代の女性が、老後の資金を貢いでも、それでも恋ができて嬉しいと言っていたのが、記憶に残っています。



元記事:日本の婚活女子について思うこと(ミカリュス・ブルガリスの心の薬箱)September 23, 2017 11:17:19 テーマ:恋愛・結婚

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