鍵のかかっていない牢獄の中で、外の世界が怖いと怯えているあなたへ

離婚してそのときは辛くても、時間の経過と共に深い部分から自分自身が癒されていくに従って、その別離は必然だったことに気づいていくことがあります。

渦中にいるときは、結婚という形に固執してしまって、なんとかして建て直そうと、自分を変えようとしてみたり、変わってくれない相手に深く失望したり、傷つくような言動をお互いをしたりと、それはそれはたいへんな葛藤が起こるものです。

でもきちんとお別れして、別の人生を歩み始めると、辛い結婚生活で蓋をして見てこなかった本当の自分に気づいていきます。

世間体や親や親戚、友人たちの反応が気になり、それ故に自分を大切にできていなかったことに気づいていくのだと思います。

いったん結婚制度の枠から出てしまうと、またシングルの気楽な身分となり、ありのままの自分を愛してくれる人と出会う可能性に満ち溢れています。

離婚して誰とも出会わなかったらどうしようと思ってしまうのは、おそらくまだ自分の意識が解放されていないのです。

鍵のかかっていない牢獄の中で、外の世界が怖いと怯えているだけなのだと思います。

だって、牢獄の中で、お利口さんにしていれば、そんなにがむしゃらに働かなくても栄養のある食事が食べられて、素敵なお洋服やアクセサリーだって買えちゃうのですもの。

豪華な牢獄だと、子供を高額な学費のかかるインターナショナルスクールや有名私立校に入れてあげることもできますものね。

海外留学だってさせてあげてるし、しっかりしたお父さんがいたほうが結婚のときもお相手のご家族に安心してもらえるかもしれませんものね。

でも、たった一度の人生を、愛し愛されることを諦めたまま、歳を重ねていくことが本当に幸せなのでしょうか。

年老いて、それまであなたのことを顧みることもなかった人が、浮気もできなくなって、いつも家でごろごろしていて、それでも三食の度に食事の支度をし続けるのでしょうか。

でもそれが良くないと言っているのはありません。

離婚を勧めているのでも決してありません。

ただ、結婚生活を続けるのなら、ちゃんと幸せでいましょう。

我慢して、自分を殺して、世間体や生活のために耐えるのではなく、より居心地良く暮らせるように、できることはどんどん改善していきましょう。

もし今、自分の収入が全くないのなら、起業とかサロン経営とかを夢見る前に、まずはアルバイトでもパートでもして、自分で稼ぐということに慣れていきましょう。

自分で稼ぐことに興味はないわという方であれば、おおいに専業主婦ライフをエンジョイしましょう。

結婚生活を続けるにしても、シングルに戻るにしても、幸せは自分次第です。