自分の転職プロセス(書類/面接/評価)とポイントを整理してみる。
リブセンスという、なんとも幸福な会社にて働いておる中で「これはもう転職しないな」と思ったとき、同時に「忘れないように転職プロセスをまとめておかないと記憶が風化するな」と思って書きます。
「実はもう転職を考えていて」
こんな方は、多分おそらくきっと、読み終えた後に転職力があがります。
しょっぱなで転職にコケた
活動の初期に「多分余裕でしょ」と調子に乗ってたんです。だいぶスキルも保有しているのと、結構カンストしてるんじゃないかと自負しているものもあったので、転職は秒で終わると、調子に乗ってたんです。
ところがどっこい、4社連敗。お祈りラッシュ。
急に世界が暗闇に。
「す、すまんがオレの愚痴を聞いてくれ・・・」
LINEで親友に出動要請をしてみました
親友から聞いた「転職のコツ」が目から鱗
「ヤスは全然わかってない。転職ってある種のゲームでコツがあるのよ」
さすが、友よ。
この一言にびっくりし、コツを聞いたところ以下の通りだった。
1. 相手の聞きたいことだけを話す
2. 自信のあること以外は言わなくていい
3. 相手のニーズを聞き出す
4. ニーズを聞き出せたら置きにいく(これを「庶民シュート」と呼ぶ)
5. 面接官のレベルに応じてアプローチを変える
6. エージェントの言うことは大概正しいので言うことを聞く
僕の場合は、自分の実績と自信をありったけの思いで撃ち込む「ギャリック砲型」のプレゼンで、若干エージェントの助言を軽視してたので、それは惨敗だよなと反省したのでした。
まず書類を見直す
エージェントの方から「経歴がすごいことはわかったのでキチンとした職務経歴書を準備してくれ」と言われていたので、まずは書類を準備し直すことに。
6. エージェントの言うことは大概正しいので言うことを聞く
耳が痛かった。
エージェントさんの意見を聞かず、はじめのうちはビズリーチで自動的に生成できる職務経歴書を使ってたのだが、それはやめて書き直してみた。
書く際に意識したことは
●採用担当者からみて「これ使えてて欲しい」というアプリや言語と、その習熟度を書く
●経歴には「ビジネスインパクト」を書く
●製作したWEBサイトのキャプチャを貼るなどビジュアルに仕上げる
●「めんどくさくない人間感」「自我はそんな強くないです感」を心がけて綴る
これは結構良かったようだ。
各エージェントさんからとてもお誉めいただいた。
しかし1つ驚きのフィードバックが。
「経歴に嘘はないと思うんですが、色々ありすぎて意味がわからないので、ここからここまではトルツメにしましょう。おそらく普通の人は『こいつ嘘ついてるだろ』って思いますので」
たくさん書いたのですが、3〜4割ほどカットされました。
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面接のやり方も変えたら、潮目が変わった
大抵のというか全ての面接は以下の問いから始まる。
「では簡単に自己紹介をお願いいたします」
これまでは3〜5分ほど、講談師や落語家のように一人でベラベラと話してきました。良かれと思って。
しかし以下の本を読んでから考えが一変。
“手短かつ『どういうこと?』と疑問符を残す自己紹介にしたらうまくいくのでは?” という仮説に行き着き、ガラッと手を変えて
「石川康裕と申します。会社では軍師をしています」
これは非常にいい手応え。
本当にいい手応えでした。
加えて「相手のニーズを聞き出す」についても試行錯誤した結果、以下の質問がベストだと気付きました。
「ちなみに今回なぜ人材募集に至ったのでしょうか?」
困っていることや、求めている人材像がこれでグッとわかります。
相手のニーズが見えたら、スラムダンク・桜木花道の「庶民シュート」がごとく、着実に置きにいくように話します。
そして潮目は変わり、どんどん選考が通る通る・・・。
庶民シュートは従業員まで。
取締役クラスは実弾での試合が望ましい。
最終選考になってくると取締役クラスの方との面接になります。そこで気づいてしまったのは
(従業員クラスと覇気がちがう・・・質問が・・・鋭い・・・)
どの取締役も求めてるのは「課題の打開力」と「能力のフィジビリティ」
庶民シュートを打とうとしてたのをやめ、実弾で質問を撃ち抜くように返したところ、これも正しかったようで、いずれも内々定をいただけました。
しかしここで困った事になりました。
(内定をいただいた各社ともに、魅力的すぎて選べない・・・)
嬉しい悩みが発生です。
直感で選べないのでつくった
「お手製 企業スコアリングシート」
冷静になって考えないと一生後悔するなと思って、数日かけてスコアリングシートを作成しました。
評価の軸を10にまずは分解。
◇評価軸/スコアリング・ディメンション
・企業性能
・戦局状況
・雇用条件
・勤務地
・被求愛度
・親和性 調和性
・裁量範囲
・組織練度
・キャリア形成への影響
・海外展開
次に、それぞれの評価軸に対して「理想的な状態」を定義しました。
◇理想的な状態/ビジョナリー・ビヘイビア
[企業性能]…A社は優れたプロダクトを有しておりユーザーも十分満足しており今後の発展も大いに期待できる
[戦局状況]…市場において現在も一定の評価を得ているが、現在A社で内々に予定している各種施策実施後はより市場プレゼンスは増す見通し
[雇用条件]…A社から非常に満足度の高い年俸・福利厚生・SO・雇用形態の提示を受けた。妻子を喜ばせることも将来の準備もできそうだ。
[勤務地]…自宅からA社まで近く、万が一のお迎えの際に対応できることや通勤時間に苛まれることがない。
[被求愛度]…A社は役員らはじめ私のことをとても欲しいと言ってくださっている。とても大切に扱っていただけそうだ。
[カルチャーフィット]…社風は士気が高く礼節を大切にしている。その上でチャレンジャーとして挑む姿勢が調和しそうだ。センスのあるものを揃えている点やお金を大切に扱う姿勢も真似たい。
[裁量範囲]…入社後、プロダクトや仕組みなど、これらに意見したり提案することができそうだ。場合によっては大規模なリニューアルを管掌することもできそうだ。
[組織練度]…チームとしても風通しは良く目的思考で論理的に会話できる人が多い。バッドニュースファーストで迅速な動きも目をみはる。いわゆる「ホットなチーム」だと言える。
[キャリア形成への影響]…このA社での経験は、確実に将来のキャリア形成に良い影響をすると考える。考え方・プロジェクトのスピード感・社会へのインパクト・それらの行動を全力で経験できること。価値しかない。
[海外展開]…海外展開ももちろんできており、拠点も存在する。自身として英会話を身につける必要が近い将来訪れそうでわくわくする。
それぞれをさらに細かい評価項目と点数を決めて以下のようなスコアシートを作成しました。
そして最終的にリブセンスへ
色々最後まで悩みましたが、スコアシートのおかげで踏ん切りがついて、リブセンスへ行こうと決めました。
周囲の人に転職のプロセスについて話すと「もう少し詳しく!」と言われて、一定のニーズがあるのかと気づいて、風化する前にnoteにまとめてみました。
参考になって、いい転職ができたよ、という方がいましたら、ぜひコメントなど頂けると幸いです。
終
サポートいただけたら、嬉しくて本屋に行くと思います・・・笑