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人はどんなひどい状況下でも愛を失わないのか 映画「moonlight」

「ドクトル・ジバコ」という大河小説がノーベル文学賞を獲ったのは、「戦争と革命の最中でも、人間は愛を失わない」内容が評価されたから、というのを知って、なぜ「ムーンライト」がアカデミー賞を獲ったのか一層理解した。

偶然運よく機内で「ムーンライト」と「ラ・ラ・ランド」を両方見たとき、前者が作品賞を獲った理由はこの映画の中の最後のシーンで描かれている「愛」だと思って納得した。

「ムーンライト」は、マイアミの貧困地域で、麻薬を常習している母親から生まれた少年が主人公で、大人になるまでが描かれている。ひとは生まれた時から不平等。環境・周りの人のネガティブな影響や連鎖でひどい目にあう。けど、だからこそ最後に心に響くものがある。ここが評価する際大きかったに違いない。

「ラ・ラ・ランド」は音楽が軽快で、衣装もきれいで、娯楽として楽しめる。でも、主役のふたりはそれぞれ自分の行きたい道を選びその後結果を出すけど、あまり共感しなかった。

監督曰く、「ムーンライト」はウォン・カーウァイ監督作『ブエノスアイレス』のオマージュらしい。見たことないのでいつか見てみたい。

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