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印象変わる 映画「コンパートメントNo.6」を観て

ロシアに留学中のフィンランド人の女性ラウラ。
冒頭は大学の教授や学生たちのパーティー。ラウラは居心地があまりよくない様子。周りとも打ち解けられない感じ。

恋人のロシア人の女性教授イリーナと二人で世界最北端のムルマンスクにある古代のペトログリフ(岩面彫刻)を見に行くはずが、仕事のせいでドタキャンされ、自分だけ行くことになる。

寝台列車6号コンパートメントでロシア人若者リョーハと同室になる。どうやら出稼ぎ労働者で目的地が同じ。酔っぱらった彼に、嫌悪感いっぱい。フィンランド人であることを伝えると、フィンランド語でどういうかいくつか言葉を聞かれ答える。「愛している」とは何て言うかと聞かれ、「くたばれ」というような意味のフィンランドを教える。
その後、会話の流れから体に触れてきたのをきっかけに腹を立て部屋を出るも、空き部屋はもうない。電車が停車した際、恋人のいるロシアに戻ろうと彼女に電話するけど、話しの流れでやっぱり帰るとは言い出せず、ふたたび列車に戻る。

外で一緒にたばこを吸ったり、途中、停車した駅でリョーハの知り合いの高齢女性の家に一泊したり、うちに打ち解けていくふたり。ラウラは最初のころの態度を謝る。

その後、ラウラは席を提供したフィンランド人に思い出の写真を撮ったカメラを盗まれ落ち込む。目的地がもうすぐで、リョーハが食堂で到着を祝おうという。が、途中リョーハが絵のことでキレて、席を立つ。追いかけるラウラ。室内でラウラはリョーハを抱きキスする。が、結局部屋を出ていくリョーハ。

彼が戻ってこないまま、目的地に着き、ラウラはホテルに向かう。
ペトログリフを見に行くため、ホテルのスタッフに行き方を聞くも冬場は天候の影響で行けないと。
他のツアーに参加後、リョーハがいるかもしれない炭鉱へ行き、彼宛てのメモを残す。
すると、翌朝ホテルに彼が会いに来る。
彼の交渉のおかげで、目的の島へ行く。
目的地到着。帰りは吹雪となり、雪玉を投げ合ったりする二人。
帰る途中、タクシーの中でうたた寝していたラウラは、リョーハが既に炭鉱で降りたのを知る。離れた距離で目が合う二人。戻ってきた運転手がラウラに彼からのメモを渡す。そこにはラウラが教えた言葉「くたばれ」と書かれていた。


原作は、フィンランド作家Rosa Liksonの "Hytti Nro 6"。映画は原作の設定とはちょっと違うらしい。時代設定ももっと前。
寝台列車のスタッフ女性の貫禄や、リョーハの知り合いの高齢女性もいい味だしてたけど、リョーハの印象が最後に変わった。
それにしても極寒地では帽子が必需品。

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