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映画「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」を観て

2014年フランス映画。実話ベース。
アウシュビッツのサバイバーが経験を語るシーンが印象的。彼が無神論というのは納得。

貧困層が暮らすパリ郊外、30弱の民族が通う、レオン・フルム高校が舞台。問題児があつまる高1クラスに、教師歴20年のアンヌが赴任してくる。アンヌは生徒に、飽きさせない授業をすると言うも、あまり関心のなさそうな生徒たち。

アンヌはある日、生徒たちを全国歴史コンクールに参加するよう促す。テーマは「アウシュビッツ」。難しいテーマで生徒から反発も来るけど、グループワークが始まり、記念館を訪ねたり、資料を集めて読んだり、強制収容所の生存者ズィゲル氏から話を聞くうちに、生徒たちは自主的に行動を起こし、チームも団結し始め、ついに優秀なチームのひとつに選ばれ…。


アメリカの落ちこぼれ校のようなすさんだ暴力的な部分はなくて、実話のほうでは生徒27人のうち、20人は優秀な成績で卒業したとか。以前読んだ、橘玲の本で、勉強しても優秀な成績を取る子とそうでない子の話があり、それを想起。この20人はそもそもポテンシャルはあったけど、たまたま環境の影響等で勉強してなかくて、勉強すればできる子のグループか。

冒頭、イスラム教徒がヒジャブ(頭を覆う布)の使用を行内では禁止と言われ、話し合いが決裂していたけど、さすがに30弱もの民族が通う学校は、多様性を認めるというより、学校でのルール決めが大切かも。それによる平等というか。

先生役のアンヌは、たぶん以前他の映画で見たことがある女優で、ふさふさの髪が特徴的だけど、若干バーブラ・ストライザンドを彷彿。
海外の映画やドラマの場合、役者に関する知識をあまり持っていないので、単純に役としてのみ見れるのがいい。

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