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それぞれの人生 映画「午前4時にパリの夜は明ける」を観て

1981年パリ。夫が家を出て、女と暮らし始める。ひとりで二人のハイティーンの子供を養うことになるエリザベート。
若くして結婚したのでずっと専業主婦。そのため、仕事を探してもなかなか見つからない。お金に困り、自分にも自信がなくなっていく。
ある日、普段から聴いていた深夜ラジオに手紙を出し、そこで、パーソナリティーの女性と面談し、仕事を得る。
そのラジオ番組ではリスナーに出向いてもらって、身の上話を聞くことがあり、エリザベートはそこで18歳の少女タルラと出会う。タルラは中学卒業後、家を出て外で寝泊まりしていた。ほっておけず、家の空いている部屋を無料で貸す。

エリザベートの息子で高校生のマチアスは学校の授業には興味を持てず、詩を書いていた。ある日授業中に先生に見つかり、出欠を取らないから、もう授業に出ないでいいと言われる。その代わり、何がしたいのか見つけた方がいいとアドバイスされる。
そんな中、少し年上のタルラに出会い、惹かれていく。

エリザベートは深夜番組の仕事だけでは子供を養っていけないので、図書館の仕事も始める。家は3人では広すぎるので、売ることも考え始める。

ある日、状況と勢いでタルラと関係を持ってしまったマチアス。翌日タルラは家を出る。

エリザベートは、ラジオの職場の男性とはうまくいかなかったけど、図書館の仕事で出会いがあり、付き合いが始まる。

数年後、いろいろあって、エリザベートはついに家を売る。


エリザベートが父親を頼るシーンでは、撮影が街並みを見下ろせる場所で景色が綺麗。エリザベートらが住むマンションも高層で景観がよく、前のマンションのデザインも特徴的。
フランス女性は無造作ヘアをする傾向があるけど、エリザベートの場合は娘たちよりボサボサ感。
エリザベートがタルラに、自分はこれまで元夫しか知らないなんてもったいない、というようなことを言うセリフがある。シャルロット・ゲンズブール自身は割と若くして事実婚をして、今もうまくいっているようで真逆と気付く。
それにしても、みなタバコ吸いすぎ…。


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