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✴︎真菰農家はじめます✴︎

はじめまして、こあらと申します🐨
私は愛知県瀬戸市で2児を育てるごくごく平凡な30代です。
とあることがきっかけで、私は現在真菰(まこも)という作物を育てる農家を目指しています。

みなさん真菰という植物はご存知でしょうか?
私はほんの1年ちょっと前までは、真菰を目にするどころか名前すら聞いた事がありませんでした。

真菰(まこも)

真菰とはイネ科の多年草で、別名ハナガツミともいいます。水辺に群生し、川や池などに生育しています。真菰の葉は成長すると人の背を超え、なんと2mほどにもなります。
真菰にはいくつか品種がありますが、中国や東南アジアに広く分布しているヒロハマコモは、黒穂菌と呼ばれる菌が寄生すると新芽が肥大化し、秋になるとマコモダケという筍のような作物が収穫できます。このマコモダケが黒く変じたものを鎌倉時代の人々はお歯黒や眉墨、漢方などに使っていたそうです。

また、真菰は古事記や万葉集といった古い歴史書にも登場し、古くから「神宿る草」として神社などでの神事やしめ縄•茅の輪の材料に使われてきました。
島根県の出雲大社のしめ縄にも、真菰の葉が使われていると言われています⛩️

そんな古来から日本に存在する真菰と、私は昨年の夏に山梨県甲斐市で出会いました。
ある日私は自然栽培を学ぶコミュニティで出会った仲間に会いに、山梨県へ向かいました。
最初は電車で行く予定だったのですが、前日に降った大雨の影響で乗る予定だった電車が運休になってしまい、急遽自家用車で向かうことになりました。
3時間を越える長距離運転を1人でするのはその日が初めてで、私はとても緊張していました。
緊張のあまりアクセルを踏む右足に必要以上に力が入り、甲斐市に着く頃には足が張りつめてパンパンになっていました。

私は初めてお会いした仲間に足のことは伝えずに、黙々と畑の作業を手伝いました。
腰丈まで生い茂った雑草を草刈機で刈り、刈り取った草を集める作業をその日は行いました。
作業前からパンパンだった足は、終わる頃にはすでにビリビリと筋肉痛になっていました。
作業後に畑の持ち主の仲間から「田んぼで足湯しない?」と誘われ、私はズボンをまくって裸足になり、田んぼに足を入れました。

その時に足を入れた田んぼが、真菰の田んぼだったのです。

田んぼの土はとても柔らかく、足の指先で泥を掴むとなんとも言えない気持ち良さがありました。
私は田んぼの中でたくさんのオタマジャクシが泳ぐ姿を眺めながら、真菰について仲間から教わりました。
どうやら真菰にはアーシングの効果があり、田んぼに裸足で入り地面と接することで、地中の真菰の根が身体の痛みや炎症を和らげてくれるのだとか。

足湯をした真菰の田んぼ

ほえ〜そんな不思議な効果が本当にあるのか…と私は半信半疑で話を聞いていたのですが、田んぼを出て暫くしてからとある事に気がつきました。

筋肉痛がなくなっている…

いや、それどころか朝家を出る前よりも足が軽い。なんなら今まで生きてきた中で1番足が軽い。
一体何が起きているんだろう、でもとにかく軽い!
私の足は本来はこんなにも軽やかだったのか!

行きは緊張で長く感じた長距離運転も、帰りは一瞬に感じてしまうほど足が楽になったのでした。
その後も足の軽さは2日ほど持続し、徐々に普段の重たく浮腫んだ足に戻っていきました。

そんな不思議な出来事があり、私は真菰を自分で育ててみたくなったのでした。
あの不思議な感覚をもう一度自分の田んぼで味わいたい。そしてこの感覚をもっとたくさんの人に知ってほしい!と思ったからです。

長くなりましたが、こんなひょんな事がきっかけで私は真菰農家を目指すことになりました。
これから、ここに日記のように真菰農家への道のりを綴っていきたいと思っています✍️

つたない文章ですが、応援のほどよろしくお願い致します🙇🏻‍♀️
最後までお読み頂きありがとうございました🌸

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