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海外暮らしのエッセイ

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アメリカで受け取った言葉や価値観について書いています。
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#海外生活

氷点下にかかる虹

真冬は氷点下になるシカゴ郊外。マイナス24℃の世界に初めて身を置いたとき「静かで、きれいだ…

Mica
6か月前
84

余白をたのしむ帰省旅

たぷん、とコップから水が溢れるように、頭や心に言葉が溜まりすぎると外へ出したくなる。今の…

Mica
1年前
52

世界の街で見る祈り

シカゴへ引っ越して通い始めたESLでは、授業の合間に15分の休憩がある。わずかな時間、児童書…

Mica
1年前
48

ポケットティッシュとハグ

くすん、くすんと、すすり泣くような音が聞こえて、それがクラスメイトの声だと気付いたのはし…

Mica
1年前
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言語を学び、言葉を尽くす

昨年シカゴ郊外へ引っ越して以来、週に2日ほどESLへ通っている。ESL=English Second Language…

Mica
2年前
72

知っているけど知らない言葉

アメリカに住んでいると、ときどき「英語で説明するのにスーパー難易度が高い日本語」に遭遇す…

Mica
5年前
25

優しさを受け取って、悔しさを積み重ねる

重い週明けの予定を終えた火曜日、朝ドアを開けたら太陽の光が家中を鋭く照らした。暑くなりそう。 「忙しくて遅くなると思うから夕飯は会社で済ましてくるね」と夫が言う。夜ごはんを作らなくていい喜びと夜の育児をひとりで担う辛さが天秤にかけられる。 昨日は気力も体力も奪われた一日だったので、今日はのんびりすると決めていた。 いつも通り長男をスクールに送っていく。先生と少しだけ立ち話して、切らしていた卵とバナナを買いに一番近くのスーパーまで車を走らせた。 ここにはコーヒーショップ