![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112127141/rectangle_large_type_2_1adb644bce02a4dd47f7aa14775b370b.jpeg?width=800)
トガヒミコ について
さて、今回はどうしても
皆様にお伝えしたい案件でごさいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1691142765105-0TS18IbnbU.png)
7月17日(紙版は18日)リリースの
週刊少年ジャンプ2023年33号にて
「僕のヒーローアカデミア」内の
"麗日お茶子vsトガヒミコ"戦が
決着しました。
翌週の34号では
さらに泣ける感動シーンも描かれましたが
私まいく が この数週間で
トガヒミコに関して気付いたことを
ここにまとめさせていただきます。
<トガヒミコのモデル>
まず、
トガヒミコのモデルは
確実に"ナルト"だと思われます。
![](https://assets.st-note.com/img/1690748229561-Dp6bkc4mx2.png?width=800)
おいろけの術で裸の女性に
変化したナルトの姿をモデルに
トガヒミコは描かれています。
だから変身を解けば裸になります。
ナルトの逆ですね。
そして、トガヒミコは
トゥワイス(分倍河原仁)の血液を使い
"倍化"の個性を活用しました。
ところで、
![](https://assets.st-note.com/img/1690748585084-VzlTdpzA7d.png?width=800)
トゥワイスの倍化といえば…
こんな感じですよね!?
![](https://assets.st-note.com/img/1690754069990-I3yjTCGKtG.png)
一方、トガヒミコ自身の個性は
"変身"。
トガヒミコは
この2つの個性を使用していたわけですが、
"変身"の個性は"変化の術"、
"倍化"は"影分身の術"
なのではないでしょうか!?
![](https://assets.st-note.com/img/1690751816252-X9rKDsL7fV.png?width=800)
その2つの個性を駆使する
今のトガヒミコは まさに
"うずまきナルト"を
イメージして描かれていると
言い切っていいと思います。
おそらく、敵(ヴィラン)側に
ナルトをモデルとしたキャラクター
「渡我被身子(トガヒミコ)」 を
描くことで、
![](https://assets.st-note.com/img/1690748885791-hKL4nkC12a.png)
堀越先生は
"ダークサイドに堕ちたナルト"を
表現したかったのではないか
と思います。
<お茶子との関係性>
今回はお茶子との関係だけ
書かせていただきます。
麗日お茶子については
後程 詳しくお伝えするとして…
お茶子の性格は"ナルト"と
"風影になった我愛羅"を
併せ持っているように
感じます。
逆に、
トガヒミコの精神性は
「中忍試験/木の葉崩し」時の
"邪悪な我愛羅"の要素を
多く含んでいます。
つまり、
「麗日お茶子 vs トガヒミコ」
は
「ナルト vs 我愛羅」
のオマージュだったのです。
関連要素を少し挙げていきますと、
1."サッドマンズ・デスパレード"(死の行進)
が、液体・流動体のように描かれている。
2.精神世界で出会う 子供の姿の二人
3.お茶子(= ナルト)の想いが伝わる
1."サッドマンズ・デスパレード(死者の行進)"
⇒我愛羅の流砂
![](https://assets.st-note.com/img/1690904406998-zNHXo3f2g6.png?width=800)
2.精神世界で出会う 子供の姿の二人
![](https://assets.st-note.com/img/1690904495800-gb6guiUKIi.png?width=800)
3.お茶子の想いが通じた。
ナルトの想いも通じている
![](https://assets.st-note.com/img/1690904889453-Kup2b95IBY.png?width=800)
我愛羅の言葉が お茶子とトガの関係性に
しっかりと反映されている
ちなみに、
トガヒミコは
使う個性は"ナルト"ですが、
(倍化+変身 ⇒ 影分身&変化の術)
性格は"我愛羅"に近いと考えます。
「〇〇をカワイイという人は
"自分がカワイイ"ことをアピールしている」と
どこかで聞いたことがあります。
彼女は思うがままに生きているようでいて
その反面 "自己愛"が強く、
認められたいけど それは無理だと諦めて…
でも、心の中では常にそれを
周囲に求めているようにも感じます。
![](https://assets.st-note.com/img/1690905325935-xhefOV0ain.png)
でも本当に欲しかったのは
自分が好きな人から認められること、
つまり"承認"だったのではないでしょうか!?
そして、戦いの最後の最後で
この世界に一番求めていたものを
お茶子からもらうことができた…。
![](https://assets.st-note.com/img/1690905407425-dYcDBslkhs.png?width=800)
トガヒミコは
「我を愛する修羅、自分だけを愛し、
自分だけのために戦い続ける」という
我愛羅の名前の由来と意味(※真意は不明)
を 堀越先生なりに体現した
キャラクターになったと思われます。
![](https://assets.st-note.com/img/1690906519137-eM2YpAUWtl.png?width=800)
そして、
トガヒミコはお茶子のおかげで
子供の頃から続く息苦しい世界から
解放されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1690906916901-x33NOrNOQ8.png?width=800)
<"オマージュ"とは(簡単に)>
先に言っておきますが、
"オマージュ"という言葉の意味と
その手法について、
たくさんの方が誤った解釈や
それに基づいた悪い偏見を持たれていて
それを良しとしない方々も
たくさんいるように感じます。
"神話オマージュ"は
ギリギリ理解できます。ですが、
"海賊オマージュ"や"眼帯オマージュ"は
もはや 意味が分りません。
まず、
私は ジャンプの作品に
他のジャンプ作品の引用や
オマージュが施されていることは
全く問題ないと思います。
皆さんの所属が同じ
「集英社」だからです。
権利うんぬんに関しては
それぞれ作者の皆さんの間で
承認・容認・黙認がされていることでしょう。
なので皆さんの思っている、特に私が取り上げる
他作品の要素は「パクり」ではないというのが
私の考えです。
それよりも他社の作品の明らかな盗用や
「トレース(模写・書き写し)」が
マンガ界では問題視されていることを
ご理解いただきたいと思う次第です。
<堀越先生と岸本先生と”NARUTO”>
実は、堀越先生が連載する
「僕のヒーローアカデミア」には
「NARUTO」の影響を多く受けている部分が
いろんな所で散見されます。
それは"ヒロアカ"だけでなく
他の作品にも該当して
言えることです。
特に、2023年33号のジャンプには
「NARUTO-ナルト-外伝
~渦の中のつむじ風~」
が 岸本先生により
書き下ろされることもあって、
そのニュースはジャンプの作家の皆さんには
イチ早く 知らされたことでしょう。
後述しますが、
きっと 多くの作家さんたちが
岸本先生への思いをこの33号で
ぶつけたかったんだと思います。
某作品の先生は
"世の中に対してどうこうと言う
難しいメッセージは作品に込めない"そうです。
ですが、主人公やストーリーの展開を通して
作者の皆さんが日々思っている事を
時々 マンガの中で表現しているんじゃないか!?
…と感じる瞬間があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1690932107578-6eoCkkO0DA.png?width=800)
十分に自分の普段思っていることを発信している…
という解釈をしています。
まさに、
『マンガ家はマンガで語る。』
それが 33号に掲載のどの作品からも
ひしひしと伝わってくるものがありした。
【堀越】 やっぱり「中忍試験」は最高でした。キャラで一番好きなのが我愛羅(ガアラ)なんですけど、異質な存在だらけの中でも際立って異質で、何より群を抜いて強い。中学生くらいの時って強さでキャラの好き嫌いを分けるので。
(Webニュース記事:https://ddnavi.com/news/233992/a/)
堀越先生はアニメの企画でガスマスクを被り
テレビに登場しました。
その時、MY HERO(ヒーロー)は
"尾田栄一郎(先生)"だと公表しています。
それと同じくして同時期に連載されている
「NARUTO」も好きでその影響を大きく受けている
ということは容易に考えられるわけです。
堀越先生と岸本先生の、
お二人の対談からは堀越先生の
"NARUTO愛"をとても感じられます。
【堀越】 『ジャンプ』で『NARUTO』の連載が始まってからは、学校の友達と毎週のように話をしていました。「今週、あそこヤバかったよね!」みたいな。とにかくナルトのことを追いかけて、ナルトが喜んだり悲しんだりする気持ちを僕も体験していって……。あっ、僕が一番最初にガツンときたのは……。
【岸本】 そういう話ってあんまり聞けないから面白い(笑)。
【堀越】 タズナを護衛する任務の依頼が来た回で、霧隠れの中忍2人組が出てくるじゃないですか。
【岸本】 えーと、再不斬(ザブザ)と白(ハク)じゃなくて?
【堀越】 その前です。その前にちょっと出てくる鬼兄弟って覚えてますか。
【岸本】 おわ! 久しぶりに思い出しました! 描きましたね。「描きましたね」って言うのもヘンだけど(笑)。
【堀越】 そいつが出てきた時に、首が前後に2つくっついて体は1つで。ガスマスクをしている姿が超かっこ良くて。
【岸本】 あれに食いついたの(笑)!?
【堀越】 はい(笑)。鬼兄弟のデザインもそうなんですけど、……
(Webニュース記事:https://ddnavi.com/news/233992/a/)
![](https://assets.st-note.com/img/1695447655787-JcOHdF84eJ.png)
テレビに出演。…
<トガヒミコを
ヒーローとして活躍させる>
トガヒミコの死亡を予感させる
395話"幸せの上に"では
大まかに言うと
NARUTOの様々な要素とおまけと
上手く組み合わせて物語が構成されています。
(細かい所を見れば
まだあるかもしれないです…)
1.ナルトと我愛羅
2.サクラとチヨバア
3.日向ネジ
4.オビトとカカシ
(5.???の???と???)
1.ナルトと我愛羅
![](https://assets.st-note.com/img/1690965197159-nhYXJZygMm.png?width=800)
この2人の心の変化が似ていて
どちらも美しいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1690966643457-gvUoGEmqG7.png?width=800)
人の心を変えた…
2.サクラとチヨバア(+長門)
![](https://assets.st-note.com/img/1690967176894-6NHv9GWPlQ.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1690967731808-VUeqkGKbgR.png?width=800)
使用した術者は死ぬ
3.日向ネジ
![](https://assets.st-note.com/img/1690963977439-ZzbjtFoQSs.png?width=800)
4.オビトとカカシ
![](https://assets.st-note.com/img/1690963951112-C9xK4SWplq.png?width=800)
このようにいろんな要素を用いて
トガヒミコの最期を表現しています。
彼女は 他人のために個性を使い
それを"幸せ"だと心から思い
清らかな精神の中
静かに息を引き取った…。
そう願っています。
<33号とその前後の週から
感じる"火の意志">
最後に、
ここまでどうして
ヒロアカとナルトの
繋がりにこだわるのか!?
ということについて ですが、
この2023年33号に関しては
ヒロアカに
限ったことではありません。
![](https://assets.st-note.com/img/1690969011247-azgstumap2.png)
この33号に掲載されている
作品のほとんど(7~8割)で
"NARUTO"を想起させる要素が
確認できました。
もしかすると すべての作品が
"NARUTO"をお題として
描かれていたのかもしれません。
また、自分自身の能力の限界で
全作品に"NARUTO"の要素を
探し出すことはできませんでした。
(連載が始まったばかりの作者の方々は
無理をしていないと予想しています…)
「冗談だろ!?」と 皆さんは
思ってしまうかもしれませんが、
逆に 私が皆さんに
「これに違和感を持たないなんて…
みなさん、さては冗談ですか!?」
と疑ってしまうレベルです。
判りやすいのを挙げると、
![](https://assets.st-note.com/img/1690969877495-g36AIzKlju.png)
明らかに「三竦み」を取り上げていて、
いろはに関しては
"カエル"チームなのに"オタマジャクシ"
なんですよね…
![](https://assets.st-note.com/img/1690970323520-SSz8DA5eO7.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1690970608666-pzsjG6PtRv.png)
オタマジャクシばかりが召喚される…(笑)
西尾先生は
「NARUTO」が連載されている時期に
「めだかボックス」という作品を
連載されていました。
ジャンプに"NARUTO"が帰ってくる…。
西尾先生の胸中にも
何か感じるものがあったのでしょうか!?
思い当たる点としては
やはり こちらでしょうか!?
![](https://assets.st-note.com/img/1690970941036-hJopKsuRv7.png?width=800)
とにかく、他の作品にも
”NARUTO”を思い起させる描写が
たくさん確認できました。
それに気付いて改めて
全作品を読み直した時、
表紙の重大な意味を発見しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1690968963307-6x4rDIDz8K.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1690971310118-XUalTi86BD.png?width=800)
おそらく、表紙も
"NARUTO"がモデルです。
![](https://assets.st-note.com/img/1690971499278-AfhonQZ8tn.png?width=800)
基本正面を向いてる主人公たち。
でも、所々 少し左や右を向いているのが気になった
(虎杖悠仁や緑谷出久)
先頭のうずまきナルトは不在。
でも ルフィ(尾田先生)を始め、
主人公たち、つまり
ジャンプで連載を受け持つ作者の皆様は
尾田先生を含めて きっと、
ナルト(岸本先生)に
尊敬の念を持っていることでしょう。
「NARUTOを読んで
漫画家になりたいと思った」
という先生もいるかもしれません。
ナルト(岸本先生)の意志を継ぐように
ジャンプの歴史・伝統を背負って
これからも魂の連載と向き合っていくんだ…。
そんな強いメッセージを感じました。
堀越先生や芥見先生、鈴木先生に関しては
皆さんの熱い想いがすごく伝わる
33号の作品の数々でした。
(※他の先生方の作品も同じくらい
ひしひしと感じています)
<堀越先生と岸本先生(追記)>
本当に最後にします。
ヒロアカの巻頭カラーの扉絵に関して、
皆さん、お気づきでしょうか!?
![](https://assets.st-note.com/img/1690972101160-gJy6Osemlu.png)
緑谷出久の手袋ですが、
これは間違いなく
"うずまきナルト"をイメージした
カラーリングだと思われます。
両手を使って
"4+5"で9周年。
体の前で交差させている…
![](https://assets.st-note.com/img/1690972316966-dovoEblA01.png)
ナルトの「影分身の術」の
"印"って もしかして…
"2+2"で「ニンニン!」
だったのでしょうか Σ( ̄口 ̄;)!?
— 堀越耕平 (@horikoshiko) July 30, 2023
< 追記 >
当ブログ内で使用する画像は下記作品からの引用になります。
「僕のヒーローアカデミア」©堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
「MARUTO(ナルト)」©岸本斉史 スコット/集英社・studioぴえろ
「ONE PIECE (ワンピース)」©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc. 発行:集英社 『週刊少年ジャンプ』
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